キーボードRoland JUNO-Diのレビュー

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Roland社より販売されております、JUNO-Diのレビューを行います。



 

1.購入理由


電源を入れて「すぐ」弾きたいキーボードが欲しかったため、JUNO-Diを購入しました。
定価も7万円までで購入できるということで、ステージピアノと比べると安価であったということも
購入材料としては挙げられます。

 

 

2.機材説明


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JUNO-Diは、61鍵のシンセサイザーであり、1000音色以上の音色プリセットが格納されています。
音色はピアノやオルガン、エレピは当然ながら、キーボーディストにとっては嬉しいローズ、ウィーリー音色まで搭載されています。その他にも、ギター、ベース、ストリングス、民族楽器、シンセリード、ドラムなど、一通りの音色が入っていますので、バンド演奏に色々な効果を与えることができるかと思います。

これだけのパフォーマンスを搭載しながら、JUNO-Diは電池駆動させることもでき、三電池8本で、約5時間駆動させることができます。
そして、最大の特徴は、「軽い」ということです。JUNO-Di本体の重量は、5.2Kgと非常に軽く、女性の方でも簡単に持つことができるかと思います。この軽さは楽器屋に行って実際に持ってみるとよいでしょう。

JUNO-Diはマイクの入力にも対応しています。しかも、そのマイク入力に対して、ボリュームバランスの設定や、リバーブエフェクトをかけることができるので、JUNO-Di1台でレベルの高い弾き語りも可能です。

最後に、JUNO-DiはUSB端子がついており、PCに接続することが可能です。MIDIケーブルがなくとも、DAWを用いてMIDIキーボードとして使用することもできます。

JUNO-Di 入力について

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JUNO-Diは背面にすべての入力が備わっています。

CONTRAST              JUNO-Di メインパネルの明るさを調節します
MIDI OUT-IN          MIDIの入力端子です
HOLD PEDAL           ホールドペダル。ピアノで言うサスティーンペダルを入力する端子です
EXT INPUT               ミニプラグが入力できます。MP3プレイヤー等を挿して、同時演奏することが可能です。
OUTPUT                   JUNO-Di 出力部分です
PHONES                    ヘッドホンなどを指します
USB COMPUTER     JUNO-DiをMIDIキーボードとして入力する際に使用します

 

この写真の右側に、

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DC IN                         JUNO-Diの電源を挿す箇所
POWER                      電源ON/OFFスイッチです

入力系統もシンプルなので、迷わずJUNO-DiをPCやアンプにつなげて演奏することが可能です。

 

3.JUNO-Diのここがおすすめ!


豊富な音色を持つJUNO-Diは、1つ1つの音が良い音で、十分ライブパフォーマンスに対応できると思います。その中でも、鍵盤楽器の種類と音色が豊富で、曲の雰囲気に合わせて色々な音色が用意されています。
ピアノを例に挙げますと、しっとりとしたバラードの弾き語りでは、低音部分をしっかりと持ったピアノ音色を使用したり、バンドでポップな楽曲では、突き抜けるようなカラッとした明るい音色のピアノを使用したり…と、様々なジャンルに対応した音色が用意されています。

鍵盤楽器と聞くと、どうしてもピアノの音色内容が気になるところですが、その他の鍵盤楽器音色も、満足の行く内容となっています。
倍音を多く含んだエレピ、かわいい音色のエレピ、この1音色で価値があるウィーリー、CPのような音色、永遠に弾き続ける事ができそうなクラビネット…と各音色を紹介すると、長くなってしまいますので、このあたりは割愛させていただきますが、キーボーディスト納得の音色内容になっていると思います。

 

JUNO−Diは、楽曲制作のスケッチにも役立ちます。一通りの音色が搭載されていますので、様々な楽器のフレーズやアレンジ等をイメージすることができます。
ギター関係の音色では、アコースティック・ギターの音色が、かなり良く、アルペジオで演奏すると、雰囲気が一段と出ます。ベースに関しても、ピック・フィンガー・フレットレス・スラップと演奏スタイル別に音色が搭載されており、ベースのフレーズを考える時に非常に重宝します。音も非常に良いので、ベーシストの座を奪ってしまわないように注意しましょう(笑)

 

この他にも、ブラスやストリングス、民族楽器と色々な種類の音色が搭載されていますが、どれも素晴らしく、楽曲イメージをつかむには満足の行く音色内容となっています。

 

JUNO-Diに搭載されているリズムパターン機能も優れています。
これは、簡単な操作でリズムパターンが再生される機能です。JUNO-Diで練習する際、このリズムパターンに合わせて練習することで、リズムの強化とその練習パターンの楽曲雰囲気をつかむことができます。もちろん、テンポも1単位で変更することも可能です。
また、リズムパターンの種類も様々で、8ビート・4つ打ち・16ビート・ジャズ・ボサノバ風などジャンルに合わせたパターンが存在します。さらに、そのパターンに対してドラムの音色を変更することができるので、自分の想像する雰囲気にあったリズムパターンを選ぶことができます。

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USBフラッシュメディアに対応しており、そこからWAVファイル・MIDIファイルを再生させることができます。マイナスワントラックを用意して、JUNO-Diで演奏することが可能なので、1人でもバンドのような演奏をすることができます。この他にも、左手はベース、右手はピアノ等好きな音色を割り振ることができるスプリット機能や、2つの音色を組み合わせてオリジナルの音色を制作できるデュアル機能、好きな音色をお気に入りに登録してすぐに呼び出すことのできる、フェイバリット機能等、ライブパフォーマンスに特化したシンセサイザーだと思います。

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4.JUNO-Diのここがイマイチ…


JUNO-DiにはD-BEAM機能が搭載されています。このD-BEAM機能とは、手をかざすことによって、ボリュームをリアルタイムで変更したり、音の揺れ(トレモロ効果)等を増幅させたり、と一見未来的な機能のように感じますが、私はあまり使いません。
もちろん、手をかざすということは、ライブ的に視覚効果があり、動きが出る機能だと思いますが、果たしてキーボード的な演奏をしている中で、片手1本を犠牲にしてまで使用する効果があるか、と考えてしまいます。
また、この効果を発揮できる音色はシンセ等の機械的な音色に対してであるため、まず音色的に限定されやすい機能だと思います。
個人的には、D-BEAMを無くして、本体価格を少しでも下げたほうが良いのではと、いつも思います。

 

おすすめの項目でリズムパターンについて挙げましたが、ここに1つイマイチな点があります。
リズムパターンとしては豊富にあるのですが、変則な拍子が無いことです。
6/8や3/4等の拍子が無いと、練習の内容によってはリズムパターンを使えないので、その拍子に対面する度に、あったら…と思います。機能的にはリズムのMIDIパターンを追加するだけなので、実装されなかった点が惜しまれます。
単純なメトロノームとしての機能も無いので、この点も同じくもったいないと思います。

 

5.他のシンセサイザーとの比較


まず、この価格帯で同じような機能を持つシンセサイザーが浮かばない為、比較しにくい箇所もありますが紹介したいと思います。
キーボーディストとして一番気になる部分は、やはり打鍵の感じだと思いますが、JUNO-Diは私にとって、なかなか良い弾きごたえだと思います。弾きごたえと言うのは、個人の好みに大きく左右されますが、弾き続ける事によって、だんだん慣れてくるような感じです。相性の悪いキーボードだと、いくら弾き込んでも慣れてこないものもありますが、JUNO-Diはそんなこと無いように思います。
また、JUNO-Diは人気商品であるため、楽器店で展示されていることが多いです。自分の気になったキーボードでも、なかなか店頭に無く弾き具合を確認できない…ということもあるなか、JUNO-Diなら試奏することができる、という点もJUNO-Diならではだと思います。

 

シンセサイザーというと、難しいという印象がありそうですが、 JUNO-Diは操作性や内容がシンプルであることも魅力です。他のシンセサイザーと比較すると、JUNO-Diのように音色が沢山あるシンセサイザーはワークステーションが付いていたり、それに必要なドラムパットやフェーダーなどが付いていたりと、機能が豊富な反面、値段も高くなりがちです。(ワークステーションとは、シンセサイザー1台でPCのように音楽制作ができる機能を指します。)
JUNO-Diは、ライブパフォーマンス十分に対応していながら、その機能はシンプルです。ボタンなども少なく、見た目も簡単そうに見えます。
また、音楽制作ではなく、演奏する事を目的に作られているので、購入判断材料を絞りやすいという利点があります。

 

最後に、価格帯では測れない最大の特徴としては「軽い」ということにつきます。
例えば、音源を搭載していない61鍵のMIDIキーボードでも、JUNO-Diと同等、もしくはJUNO-Diの方が軽いものもあります。
この軽さは、購入後にじわじわ実感することになり、気分転換として違う部屋で演奏したい場合も移動が楽だし、当然バンド練習の際には気兼ねなく持ち運ぶことも可能です。
実はJUNO-Diの特徴の半分が「軽い」ことに集約されるんじゃないかとたまに思うほど、驚きの軽さです。

 

6.まとめ


JUNO-Diは、価格帯にしては、まさにライブパフォーマンスに特化したシンセサイザーだと思います。
購入検討している方は、次の条件と比べてみてください。

  • バンド活動をしているキーボーディストの方
  • 弾き語りでストリートライブを行っている方
  • 色々な鍵盤楽器を弾きたい方
  • 初めてでも、本格的な機材が欲しい方

上記に当てはまる方は、購入の候補に入れても良いのでは無いでしょうか?
一番最後の、「初めてでも~」の部分に関して、補足させていただきますと、
シンセサイザーやキーボードは鍵盤の見た目から、どれも同じように見えてしまい、どれを購入したほうが良いのか迷ってしまうかと思います。同じような機能で、 JUNO-Diより安価な鍵盤楽器は他にもあります。
確かに最初から高価な買い物をする事には、抵抗もありますが、楽器演奏を続けていった際、次第に新しい機能が欲しくなることでしょう。
JUNO-Diは、紹介した内容の通り、1台で殆どのことができる優れた楽器だと思います。機能面は当然ながら、継続するぞというモチベーションを持続させるために、はじめから本格的な機材を検討するのも良いかもしれません。
また、記事内でも紹介しましたとおり、JUNO-Diは人気機種であり、楽器屋に展示されている可能性が非常に高いです。鍵盤の具合を実際に試すことや、音の確認を行い、他に展示されている鍵盤楽器と比べて、 JUNO-Diの良さを体感してみてください。




音色サンプルをまとめましたのでよかったらチェックしてみてください。

JUNO-Diの設定は変えておらず、プリセットのままです(アコースティック・ギターに関しては、

雰囲気を出すために、リバーブを少し多くしました)

私がおすすめする音色の1部を紹介します。

88StageGrand
JUNO-Diの電源を着けて最初にパッチされている音色です。どの音域も癖がなく、まずはこのピアノから引き始めてJUNO-Diの魅力を堪能してください。

 

JUNO Piano2
88StageGrandよりはカラッとした音質になっています。サンプルのようなミディアム・バラードにも合いますし、ポップバンドの中にも存在感を発揮する音色の1つです。

 

Hall Concert
コンサートホールでのピアノ演奏をシミュレートしています。シーンに合わせてプリセット1つ変えるだけ、というのもJUNO-Diの魅力です。仕方がない難点ですが、低音のピアノ部分にモコっとした違和感あります…が、コンサートホールでもこんなもんでしょうかね…笑

 

Back E-Grand
Roland社なので、名前は変えていますが、けっこうYAMAHA社のCP80に似ている音色だと思いますけど、いかがでしょうか?

 

Pure EP
音色リストを探していると一番初めにくるエレピです。こんな素敵な音色がこれからも続くと思うと、ワクワクしてきちゃいます。ライブではリバーブをたっぷりかけて、雰囲気たっぷり演奏できると思います。

 

Pure Wuriy 1
これも一番初めにくるウィーリーです。ベロシティーレイヤーも細かく設定されているので、ある意味、ピアノ以上に演奏スキルが必要な楽器ですが、完璧に弾けたならば、レイ・チャールズの仲間入りです。笑

 

HardRockORG1
ベーシックなロックオルガンです。聞いての通り、「オルガン」です。その為ドローバーで細かく調整したくなりますが、さすがにそこまで求めるのは酷だとして、ドローバーがなくとも、あらゆる種類のオルガンがこの他にも格納されています。モジュレーションバーで、ロータリーのSlow⇔Fastも変更可能なのが何気に凄いところ!

 

Phase Clavi1
スティービーワンダーになりたくなるクラビネットの音色です。サンプルで使用している音域の具合は上等です。サンプルのように、ちゃんと短く切れてない部分も忠実に表現してくれます(笑)キーボードはここまで 次からはその他の音色になります

 

JUNO Nylon
結構リアルかなと私は思います。本物のアコースティック・ギターとJUNO-Diと共演すると面白いんじゃないかなと思います。6弦~3弦まで、ローポジのアコースティック感はかなりのものだと思います。

 

Ac Bass1
JUNO-Diのリズムマシーンに合わせてウォーキング・ベースを演奏しています。これも酷な話ですが、ここまで音がいいと弦を弾く音やミュートの音まで欲しくなっちゃいます。スプリット機能を使って、左手はベース、右手はピアノに設定して1人でジャズトリオだって夢じゃないです!

 

 

Strings Ens
ストリングスです。最近のオーケストラ音源と比べてしまっては元も子もないですが、ストリングスパッドとして、イントロや楽曲の中の隠し味的に使用することもできるかと思います。

 

JUNO Koto
変わり種としては、このサンプルのような琴の音色もあります。なかなかうまく表現できているのではないかと思います。JUNO-Diではこのような和風・エスニックな音源も格納されているので、かなりのジャンルに対応したシンセサイザーではないでしょうか?

 

Brass Sect1
Roland社らしい力強いブラスセクションの音色です。ストリングスと同じく、キーボーディストにいろんな音色が出せるとなると、楽曲に自由なアレンジを盛り込むことができますね。

 

Solo Saw Ld
最後に、シンセサイザーの音です。オルガンと同じく、エンベローブや基本波形を細かく設定することは出来ませんが、色々な音色が用意されています。

 

Jump Poly
リードシンセだけではなく、コード弾きが可能な、モノフォニックな音色も存在しています。この音色の名前の通り、ヴァン・ヘイレンのあの曲を弾くと、かなりそっくりです(笑)

 

ドラムマシーン
最後はJUNO-Diのドラムマシーンを、テンポを変えたり、リズムパターンを変えたりしています。ひと通りのジャンルが用意されているので、キーボードの練習として使用してもよし、簡単なアドリブ楽曲を制作するも良し、あると便利なJUNO-Diのリズムマシンです。

 

 

7.参考サイト


Roland社 JUNO-Di 製品ページ

http://www.roland.co.jp/products/jp/JUNO-Di/

 

JUNO-Diの連載コラム JUNO-Diの音も確認することが出来ます

http://mnavi.roland.jp/synthesizer/201002_01.html

CubaseCreate

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http://cubasecreate.com
Twitter@CubaseCreate
アミューズメント関係のサウンドを制作しています。Cubaseを用いて、作曲や効果音の制作を行っています。家ではバンドや結婚式用の楽曲や映像制作を行っています。楽器はキーボードを担当です。
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