キーボードYAMAHA DX7のレビュー

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本記事では往年の名器キーボードYAMAHA DX7のレビューをお届けします。
YAMAHA DX7についての知識はキーボーディスとでなくても知っておいてそんなはないと思いますので、懐かしい人も知らない人も是非読んでみてください

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音楽活動を本格的に行なっていた時期にかなり使い込んだ機種です。

1985年頃2台購入。Liveにて上下2段で使用していました。幼少のころよりVictor Victron(電子オルガン)を弾いており、上下2段スタイルが自分には自然でした。
その後1度は2台とも手放し、一昨年1台買い戻しました。

 

【購入理由】


過去の経緯もあり、弾きなれた楽器はやはり手元に置いておきたかったんです。
そして私にとっては、FS鍵盤が最大の魅力でした。

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【機材説明】


30年ほど前の楽器ですから今や知らない方もいらっしゃるでしょう。
FM音源を搭載したツマミのほとんどないこのフォルムは当時とても未来的な印象で、いい音がする予感でワクワクしました。革新的なモデルでした。
(FM音源については、※1のLinkをご参照ください)

DX1、DX5等上位モデルが存在しましたが、DX7はアマチュアでも手の届く価格帯(248,000円)であった為、爆発的に売れていました。当時バイトしていた楽器店で、シンセ担当として沢山売りました。

 

【良いところ】


■ DXがあれば他のシンセは必要ないんじゃないか、出ない音は無いんじゃないか、と思わせてくれるところ。実際そんなことはなかったんですが、このワクワク感は重要ですよね。

■ 同時発音数:16音。当時のシンセでは群を抜いてました。エレピでサスティンペダル使用しても音が途切れない、と感じただけで実際には途切れるんですが、今までのシンセに比べればそりゃもう、って感じで。だから自然にリアルなエレピが成立し、Liveでガンガン使いました。

■ イニシャルタッチ、アフタータッチ、ブレスコントローラ等による演奏表現の幅が飛躍的向上。アフタータッチ:例えばブラス音色でロングトーン。弾いてる最中にグッと鍵盤を押し込む。
すると音色が”ジュワー”っと変化する、とか倍音を足すとか、1音色なのにのっぺりしない。ブレスコントローラ:サックスのように吹き込む息の強弱による表現法のようにコントローラを口に咥えて演奏中にフーッと息を吹き込んで音量、音色、モジュレーション等の変化させる。
いまいち音色がリアルじゃないと感じても、奏法を近づけることで一気に音色が生きてくる。生楽器以外に使っても勿論面白い。

■ 音色:打撃音、金属音が得意。具体的には プリセット [11.E.PIANO 1][21.VIBE 1][26.TUB BELLS] [28.TIMPANI] 等々・・・。
それはもう猫も杓子もって感じで使用されていましたが、そりゃそうでしょう、使いたくなるいい音でしたから。

スクリーンショット 2015-09-12 21.12.19

 

【斬新なデザインからくる問題点】


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■ 斬新なデザイン故、操作は従来のツマミタイプのシンセと比較すると扱い辛かったです。呼び出すパラメータ群に対し、液晶画面が小さすぎた。

■ 左側の紫ボタンで EDIT/COMPARE を選び、1-32のボタンでパラメータ選択、更に階層的になった エディットメニューを液晶部分に呼び出してパラメータを変更する設計は、今では当たり前ですが、実際に使ってみると理解するまではかなり戸惑いました。
操作パネルのボタン1つに複数の機能を持たせるマルチファンクションは合理的でありスッキリしたデザインの実現化に欠かせないものとなりました。

しかし、音色作成はかなりハードルが高かったです。作るのに時間がかかったしどのパラメータを呼び出して操作しているのか混乱することも頻繁にありました。

最近ちょっと触ったら、さほど難しいこともなく、むしろ合理的だと感じるのですから当時はFM音源の本質、パネル操作の理解不足だったのでしょうね。今更ですが音作りは楽しいと感じます。

■ 暗いLIVEステージでは音色切替が困難だった事も。後発のDX7-Ⅱシリーズではいわゆるボタンに戻っていました。デザインとしては秀逸、ステージではちょっと不評というところでしょうか。

音色セットが商品化されたのもこの時代あたりでしょうか。音色ROMカートリッジが沢山発売され、収録されている音色をエディットして好みの音に作り変える、というスタイルが一般的になっていきました。

 

【FS鍵盤】


DX7に搭載されているFS鍵盤でかなり練習をしたせいか、他のシンセの鍵盤部がとても気になってしまいます。
そしてこのFS鍵盤が大好きでした。スプリングを使用せず細長い金属の板を鍵盤裏に撓るようにセットし、金属板の撓りによって鍵盤を戻すこの仕組みはスプリング方式を使用した鍵盤とはニュアンスの違いが明らかです。
近年10万円代のシンセで個人的に音は満足していますが、鍵盤部にコストカットの結果が表れているので、音が良いのに鍵盤とのマッチングがいまひとつなモデルが多いです。
各社フラッグシップモデル(20万以上のモデル)は、当時のFS鍵盤とは違うニュアンスですが、良い弾き心地でした。だから価格帯が違うんでしょ、という突っ込みが聞こえてきそうですが・・・(笑)

 

【内蔵BATTERYの交換】


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今から手に入れようとされる方は避けて通れないのが内蔵BATTERYの交換でしょう。店舗なら整備済で売っているので問題ないですが、個人売買ではそうはいかないケースもあります。私が買い戻した時も交換が必要でした。
BATTERY VOLT 2.8までは大丈夫だったと記憶しています。(かつて自分が所有していた機種の記憶)内蔵BATTERYがヘタるとメモリーしといた音色がどっかいっちゃいます。

交換法については下記 ※2にて情報を載せておられる方がいらっしゃいます。

 

【打鍵音が大きい場合】


弾いた時カチャカチャと鍵盤の音が気になる場合です。私は以前所有していた機種ではあまり気になりませんでしたが、買い戻した機種でとても気になりました。
気のせいではないな、と思い開けてみると、鍵盤が戻った時の受け部分に使用されているフェルトがかなりヘタっていましたので、このフェルトを交換してみました。100均で売っているフェルトでしたが効果は絶大で、良い感触が戻りました。
(この手のメンテナンスを実践される場合は自己責任にてお願いします)

 

【打込みの際の注意点】


DAW使用でDX7を入力用キーボードとして使用される場合は、ベロシティの値が0~127の128段階ではなく0~100前後になっていたと思いますので注意が必要です。そういう仕様のようです。
私もずいぶん後になって知りました。

 

【重量級のBODY】


昔のシンセは皆重かったのです。[14.2kg] 2台を頻繁に運んでいました。さらに10Uのラック等を運んでLIVEを行なっていたので、そりゃもう腕力つきましたよ(笑)

 

【外部エフェクト必須】


本体にエフェクターは内蔵されていません。今では考えられないでしょうね。なので外部エフェクターが必須になります。そして MONO OUT です。本体だけでも重いのにねぇ。

買い戻してメンテナンスして手元にあるだけで満足です。現在メインとして使用しているわけではありません。
しかし DX-7のみの音で何か制作してみたい願望はあります。たぶん今でも十分活躍してくれるに違いありません。

このレビューをきっかけにDX7で音楽制作し、何か残したいと考えております。
以上[キーボードYAMAHA DX7のレビュー]をお届けしました。
お読みいただきありがとうございました。

 

【Link】


YAMAHA DX-7
http://jp.yamaha.com/product_archive/music-production/dx7/

※1【FM音源】: 音源方式については下記をご参照ください。
http://download.yamaha.com/file/45919
※2【内蔵BATTERYの交換】
http://ha6.seikyou.ne.jp/home/Naoya.Takeda/DX7BAT.html

Written by M.Isogai
https://www.facebook.com/isogai.makoto.9

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