近年、iPhone,iPadなどのスマートフォンやタブレットが爆発的に普及していくとともに、それを追尾するかのようにBluetoothヘッドホン、及びBluetoothスピーカーも段々と人気が出てきました。
これまでのヘッドホンやスピーカーと違い、いちいちケーブルを接続しなくて良い、という手軽さが一番の人気の理由だと思いますが、それに加えてここ数年でBluetoothスピーカーの音質は遥かに良くなったと感じます。
(7年ほど前、筆者は興味本位で某社のBluetooth音楽プレーヤーを購入しましたが、音質が明らかに著しく劣化すると感じて、無駄な買い物をしてしまった、、、と後悔したことがあります。)
そんな人気上昇中のBluetoothヘッドホン、スピーカーの中でも「高音質」にこだわったポータブルスピーカー、「Soundmatters FoxL Dash 7」 のレビューをしたいと思います。
スポンサーリンク
購入した理由
筆者は普段ポップスユニットでアーティスト活動をしつつ、個人で楽曲提供やアレンジの仕事をしているのですが、そういった活動をしていると「音を聞かせる会議」というものを頻繁に行うようになります。
- ユニットの新曲について所属事務所スタッフと話し合う会議
- 楽曲提供するアーティストと「こんな感じのイメージの曲はどうでしょう」と曲を聞かせ合う会議
- CMソングを依頼された企業に対して「こんなの作ってみました」とプレゼンする会議
など、音楽の仕事をしているからには会議で実際音楽を流す機会というのは必然的に増えます。
ですが、こういった会議はスタジオとかではなく、ごく普通の会議室で行われる場合がほとんどです。特に相手側が音楽関係の方々でない時(BGMを作ってほしいアニメ会社や、CMソングを作ってほしい企業など)は、コンポすら置いてない会議室の場合がほとんどです。
そういった場合、音を流す方法は
- パソコン
- 携帯電話(スマホ)
- イヤホン、ヘッドホン
などになります。「音が流せるしそれでいいじゃん!」と思うかもしれませんが、それぞれのデメリットをあげると
- パソコン→音が悪い
- 携帯電話(スマホ)→さらに音が悪い
- イヤホン、ヘッドホン→音はいいが、一人ずつしか聞けない
などがあります。
これは筆者の実体験なのですが、ある会議で新曲を数名のスタッフの前で流すことになり、全員に一度に聴かせる必要があるためパソコンのスピーカーで流したのですが、「いまいちパッとしない」「よく分からないから今度CDに焼いて」などと言われました。
楽曲そのものに自信があった+ミックスも自分でそれなりに頑張ったつもりだったのにそういった返答だったため「パソコンのスピーカーじゃあ伝えたいものも伝わらないのかも、、、」と痛感しました。
もしそこで自分がミックス作業をしたスタジオと同じぐらい良いスピーカーだったら、みんなの反応も違ったかもしれない、、、せっかくのミーティングももっと良い方向に進んだかもしれない、、、と思い、考えた結
「可能な限り高音質で再生できる」
「みんなで一緒に聞ける」
「どこでも気軽に持ち運べる」
といった条件を満たすものを持つ必要があると思い、高音質Bluetoothスピーカーに興味を持ち始めました。
そんな中、知り合いの大先輩のアレンジャーが某SNSでSoundmattersのBluetoothスピーカーを大絶賛しているのを見て、「大先輩が良いと言ってるなら良いに違いない!」と思い(笑)、少しばかりリサーチした後「Soundmatters FoxL Dash 7」 (以下Dash 7)を購入しました。
Soundmatters FoxL Dash 7の特徴
Bluetoothスピーカーといっても、数え切れないほどあります。サイズも音質も値段もそれぞれですが、自分の中では「できるだけ小さくて音がいいもの」、そして「お金はある程度かけても大丈夫」と決めていました。
調べた結果、小型の高音質Bluetoothスピーカーでは
Bose Soundlink Mini Bluetooth speaker
Jawbone Mini JAMBOX
と、同じSoundmattersのFoxL V2
などが他にありましたが、重さやサイズを測ったところDash7が一番小さくて軽く、そして見た目が好みだったので選びました。
大きさを例えると、テレビのリモコンを少し細長くした感じです(わかりづらいか、、)
手で持つとこんな感じです(
重さは201グラムと、iPhone6 plusをケースに入れた時ぐらいの重さと一緒です。とても軽いのでカバンに常に入れてても気になりません。
とにかく小さくて軽いのですが、最も重要な特徴として、この大きさからは想像できないぐらいいい音がします!
薄いし細長いので音も同じく細くてシャリシャリだと思いがちですが、びっくりするぐらい低音が鳴ります。どれぐらい鳴るかというと、テーブルの上に横に立てて程よく大きい音量で音楽を流すと、振動で勝手に動き出します(笑)
どっかに行かないように平らな面には滑り止めがついている+スタンドにもなるゴムケースが付属しているぐらいです。
そして低音がただでかいだけでなく、中域と高域もかなり美しく鳴ります。そして全体的にかなりフラットです。自分は派手なドンシャリ系(中域が少なく低音重視)のスピーカーはあまり好きではないので、とても気持ち良く聞こえます。
今の所知り合いのミュージシャンやエンジニアに音を聞かせたところ、音質にマイナス印象を持った人は一人もいませんでした。
Bluetoothのペアリングも簡単に行えます。電池ではなく電源駆動で、専用アダプターで充電して使います。サブウーファーに接続できるsub outと、有線で聞く用のaudio inもついてます。
ちなみに、Bluetoothスピーカーとしてレビューしてますが筆者は付属しているミニピンケーブルを使って有線で使用する場合が多いです(笑)Bluetoothの音質に不満はあるわけではないですが(実際大きくは変わりません)、有線のほうが万が一の音途切れがないですし、パソコンやスマホがスピーカーを認識するのを待つのであればカバンからケーブルを取り出したほうが早いと思っているからです(笑)
気に入ってない点
気に入ってない、というよりはどうしようもない点なのですが、、、、値段が高いです。2014年11月現在で¥22,800します。お金はある程度かけてもいいから良いものが買いたいと思ったものの、実際は値段を見て割と躊躇しました(笑)
ですが、今のところ値段以上のクオリティは間違いなくあると思っております。
これを使って会議でお偉いさんにオリジナル曲を聞かせたら音に感動してくれた→ドラマの主題歌にに抜擢→大ヒットになるかも?!、、、と考えるともしかしたらとても安い買い物なのかもしれません(笑)
あと、音量はかなり大きくできるのですが、爆音になり始めると低音が割れてきます。今の所そこまで爆音で流す必要がある機会はないですが、パーティとかでガンガン流すような使い道には向いていないかもしれません(そういう場合はちゃんとしたコンポを使いましょう)。
まとめ
「ミュージシャンと名乗るからには常にいい音を出さなければ!」と思い立ち購入に至ったDash7ですが、今のところとても満足しております。
Dash7に限らず高音質で小型のBluetoothスピーカーは上記で紹介したもの以外にもたくさんあるので、自分の好みや用途、そして予算に応じてベストなものを選ぶのが良いと思います。
テクノロジーが発達するにつれ音楽の聴き方も日々変わっていくなか、Bluetoothスピーカーなどによって昔より気軽に誰もが高音質で音楽を楽しめる環境が出来つつあるのは、我々ミュージシャンにとっても嬉しいことだと思います。
以上、Bluetoothスピーカーおすすめ Soundmatters FoxL Dash 7のレビューでした。
詳しいスペックや詳細
http://www.soundmatters.com/product/dash7/
スポンサーリンク
Gentaro Futatsugi
ユニット「fromnou」のギタリストとして活動中。
コンポーザー、アレンジャーとしても活動中。
Twitter:https://twitter.com/fromnou_gentaro
fromnou official website:http://www.fromnou.com
Latest posts by Gentaro Futatsugi (see all)
- UAD Friedman Amplifiers Collection のレビュー - 2017年9月20日
- UAD Fuchs Overdrive Supreme 50 Amplifier プラグインのレビュー - 2017年9月13日
- DAWソフト:Presonus Studio One 3 のレビュー - 2015年8月6日
Speak Your Mind