みなさんはDTMでのギターの音作りは何を使っていますか?自宅にギターアンプをならしてマイクでレコーディングして曲を仕上げていきたいのは本心ですけど、近所迷惑や手間を考えるとなかなか難しいですよね。
デモを作ったりとりあえず歪みの音を入れたいって時はプラグインのアンプシミュレーターを使っている方も多いと思います。でもアンプシミュレーターってどれくらい本物に近いんでしょうね?また本物に近くてもアンプと比べて弾きごこちはどうか、オケとのなじみはどうかなど実際にアンプやアウトボードのアンプシミュレーターと聴き比べて比較してみたいですよね。
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ということで今回は、プラグインやアウトボードのアンプシミュレーター、それからアンプでのレコーディングの比較をしてみたいと思います。
アンプシミュレーターとしてはよく名前にも上がるFractal AudioとKemper、それからプラグインでのシミュレーターはWaves GTR/Amplitube/Cubase VST Amp Rackの違いそして、生アンプでの違いを検証してみました。
音もUPしてますので是非聴いてみてくださいね。
アンプシミュレーター比較の理由
さてまず今回なぜこのようなめんどくさい事をしようと思ったかというと、単純に普段プラグインでギターの音作りはしているのですが、現在の環境での自分の限界を感じたのと、新しいサウンドを自分にも取り入れてみたくなったんですね。
そんな中、自分の選択肢としては、アンプシミュレーターのFractal Audio Axe-Fx IIかKemperの購入を検討しておりましていったいどっちが弾きやすいのか、どっちが音がいいのか、どっちが使いやすいのかなどなど検証してみようと思った次第です。
ということで購入前に心やさしきミュージシャン仲間からお借りしてきました。(ありがとう!!)
ほんとは使われている方も多いと思われる定番のPODもあったらよかったんですが、売っぱらってしまって、、、
(ちなみにFractalとPODの比較レビューはこちらを参考に!⇒http://dtmreview.com/fractal-audioaxe-fx2-1184.html)
オケに馴染むかなども検証すために、今回は自分が今制作を手伝っている雨凛さんの「あいのうた」という曲のデモでギターを差し替えて比較させていただくことにしました。許可いただきありがとうございます。(雨凛さんのサイト⇒http://ameri.info/)
今回比較する点は
- 弾きやすさ
- 音作りのしやすさ
- オケとのバランス感
- 値段w
といったところですかね。
今回の検証の制作環境は
- PC:iMac
- DAW:Cubase7
- マイクプリアンプ:amek9098
- コンプUIRE1176
- i/Oはapogee Rosetta200
という繋ぎです。
他のオケに関して、
- DrはBFD3で打ち込み
- BassはTC ELECTRONICのベースヘッド RH450のDI OUTから繋いでラインでamekマイクプリへ、音作りにPCのプラグインにampeg svxをさしています。
- ピアノ音源ははKontaktのUpright Piano
そして比較レビューではありますが、シミュレートする音は似ている音にしようなどとくに意識はしていません。これはその機材/ソフトで気持ちいいなと思う音をシンプルに素早く設定してみた感じです。
同じアンプをシミュレートした音を細かく比較するのも面白そうですが、細かく音を近づけるより((おおざっぱですんません、、)さくっとつかいやすいかどうかが重要だと思いますのでか細かい比較ではないと言う事ご理解ください。
そしてもう一つ先に言っておきます。僕はギタリストではありません。爆
ですのでプレイに関してはご愛嬌ということで。あくまでギターの音の感じを比較すると言う点でよろしくお願いします。
ということで早速比較していきましょう。
個人的にFractal AudioとKempeの比較が楽しみなのでそちらはとっといて、まずはプラグインの比較からです。
1.Waves GTR
まずは、自分がいつもデモで使う事が多いWavesのGTRです。よく使う理由としてはそこまで負荷も重くなく設定がシンプルが故にです。
ただ音としては満足している訳ではなく効率がいいからという点が優先して使っております。
では聴いてみましょう。Neil CitronのMarshall Plexi をセレクト
細かい事ですがマーシャル系シミュレートなのにアンプのルックスが紫なのがちょっといやです。笑
自分はGTRガ使い慣れてるので個人的にも耳なじみはいいのですが、派手な感じではそこまでないですね。オケに馴染む感じがします。設定とアンプの種類がそこまで多くないので物足りないという意見も出てくるかもですが自分は逆にシンプルで使いやすいのでそこは逆に気に入っています。
値段は1万5~6千円ほどです。うん、安い!
2.Ik-Multimedia AmpliTube3
次はIK-MaltimediaのAmpliTube3です。
まず見た目がいいですね。一番アンプに近いと思います。使い慣れている方は触りやすいですね。自分もベースでampegSVXはかなり多用しています。
難点としては、正直くそ重くて何トラックもさしていくとCPUが辛くなってくるのが問題、あとはとりあえずのプリセットの音がなんかすげぇ使いづらい気が、、なんでこんな使いづらいの?(と思うのは僕だけ??)
ということで普段はあまり使っていませんが、Fenderっぽい音が欲しいときはAmpitube Fenderをさしたりブギーっぽい音がほしいときなどはその辺りをシミュレートしているので狙いやすいかもしれません。
あとから追加でモデリングを足したりできるので拡張性がありますね。スラッシュモデル試してみたいなぁ。
WavesのGTRよりアンプっぽくユーザーインターフェイスも本物と似ているので見ていて楽しいですし細かく設定していくと面白いです。
マーシャル系をセレクトしてみました。
はい、Wavesとはまた感じが少し違いますね。レンジが広い気がします。もう少し太いと言うか深いというかふっくらしています。がちょっと無理矢理広げているような印象もあります。
音なじみはそこまでいいとは思えないような。その分目立ちますね。自分はGTRでバッキング等のオケをつくってメインフレーズ等amplituneでなどを使ったりもします。
自分が使い慣れていないというのもあると思いますが、やはりいじくっていじくってしっかり音を作り込めるのならさらにいい感じになるかも。
ただCPUメーターは5トラック分でもういっぱいいっぱいです。(もちろん他のプラグインも関係していますが)
GTRはCPU全然余裕でしたね〜。この重さが僕にとっては使用を遠ざけています。
値段は159.55ドル!おぉ安い!日本円でも2万以下かな。
しかもIKはよくセールやもう1つプラグインが付いてくるようなお得なセールをやっているので安いときに買うのはおすすめですね!
3.Native Instruments Guitar Rig5
つぎはNative InstrumentsのGuitar Rig5です。
こちらも重い印象があるのですがどうなんでしょう。
アンプのセレクトがわかりやすくていいですね!
とりあえずこちらもマーシャルっぽいのをセレクトしてみました。
LEAD800なのでJCM800シミュレートですね。
おお!いきなりいい感じな気がする。ふっくらしているけど嫌みもなく、フレーズもAmpliTubeよりもうまく聴こえる気がする。
AmpliTubeほど重くもない気がします。個人的にはGTRとAmpliTubeの間のような印象でなかなかいいですね。
自分はKOMPLETE8での購入ですが、単体で¥22,800、うん悪くないですね。単体で買う人はあまりいないかも。。KOMPLETEをまとめて買った時の副産物ですね。
4.Cubase 内蔵VST amp rack
最後に一応Cubase内蔵のVST amp rackです。
こちらもGuitar Rig同様アンプセレクトはシンプルでいいですね。つまみがシンプルなのは好印象です。こちらも同じくでマーシャルセレクト
はい、なかなかザクザクしてます。太さはありますね。オケなじみはGTRやGuitar Rigにくらべたら少しバランスがむずかしいかな。下手さがばれるとうか、汗
こちらはCubase内蔵なのでCubaseを持っていたら0円ですね。最近はDAW内蔵プラグインもいい音するようになってきましたね!
まとめ
ということで今回は
- Waves GTR
- IK-Maltimedia AmpliTube3
- Naitive Instruments Guitar Rig5
- Cubase 内蔵 VST Amp rack
を比較してみました。かなりざっくりした比較になってしまいました演奏下手でほんとごめんなさい。
それぞれの良さ、個性がありますがぶっちゃけ劇的にいいとか悪いとか、実際そこまで大きな違いはそんなに感じなかったです。(笑)ここで色々改善されたら僕もアウトボードシミュレーターを買おうとは思わないです。
とうことで値段、使いやすさ、個人的好みでどれでも使い分けれれば委員じゃないかなぁと思いました。
個人的にはGTRがオケなじみが良くて設定もシンプルで使いやすい。Guitar Rigがなかなかふっくらしていていい印象、
AmpliTubeは個人的にはBassにはampeg SVXはほとんどかけますし嫌いではないですが、作りたい音にするのに時間がかかってCPU負荷が大きいというのが傷ですね。そのかわり一番生アンプっぽい音に近づけれるのかもとも思います。
Cubase内蔵のはシンプルで見やすいですが、やはり他のアンプシミュレータにくらべたらちょっと落ちるかな、それでも全然使える音ですけどね。
ということで今回はギターアンプシミュレーターを比較してみよう!プラグイン編でした。次回はいよいよ個人的にも楽しみはFractal AudioとKemperなどを比較してみたいと思います。
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takahide azuchi
ゆるーく時に真面目に音楽やってます。
ベース弾き/作曲/アレンジ/マニュピレート
Studio One/Ableton Liveなど使用
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