キーボード:YAMAHA MOX6 のレビュー

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2000年にKORG TRITON PROを購入して以来11年、シンセの機種の変遷について全く興味を失っていましたが、あることがきっかけで2011年末に YAMAHA MOX6を購入しました。
今回は当時のエピソードを交えてレビューしたいと思います。よろしくお願いします。

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【きっかけ】


YouTube動画を頻繁に観るようになっていた私は、musictrack の動画で氏家克典氏が YAMAHA DX5・Roland D50 等レビューしているのを観て、遠ざかっていた音楽への興味が再び湧いてきました。
YAMAHA MOX6 のレビュー動画でアルペジエータの機能が特に気になり、早速楽器店で試奏、アルペジエーターとの演奏がどうにも面白くて購入しました。

 

【他機種との比較】


予算の都合で安価に済ませられるなら、と思い KORG microARRANGER も候補に挙げました。microARRANGER はいわゆるアカンパニメント(自動演奏)に特化したタイプですのでMOX6とはベクトル・価格帯は違うのですが、スピーカー内蔵・膝の上における・スイッチを入れればすぐに演奏ができる等、強力なメリットがありました。最終的には音色に若干の物足りなさを感じ選択には至りませんでしたが、価格帯から考えるとかなり魅力のある機種であることに違いありません。

 

10年の歳月を経て購入したいと思った機種


ちょっと大袈裟な書き方ですが、KORG TRITONが手元にありPCのソフトシンセもある程度揃えていた私にとって、手持ちの音色でさほど不満を感じていなかったのです。
それでもいざ弾いてみると音色面では驚かされました。Motif直系のサウンドエンジンとのことで、なんというか ” ソツのない優等生の音” がしました。マルチティンバー音源の側面から考えるとこういう音色は使いやすいだろうな、と思えます。

 

【DX7から30年後のシンセとは】


1983年の YAMAHA DX7 から約30年後のシンセは、当たり前ですが凄いことになっています。
同時発音数:64 / 16マルチティンバー / 音色数:1024以上 / 16トラックシーケンサー / アルペジエーター:6720 / オーディオインターフェイス内蔵 / PCとの連携(特にCubaseとの連携が秀逸) / 軽量7kg (DX7の半分) / 価格もDX7の半分以下。これで初心者~中級者向けというのだから・・・ほんといい時代になったもんです。
現行モデルのMOXFシリーズは同時発音数:128 / 音色波形データ容量がMOXの2倍になっているので、更に多彩な音色が使えるわけですね。

 

【鍵盤について】


セミウェイテッド鍵盤なので、鍵盤の裏側に錘が張り付いています。弾きやすいかどうかの判断は個人差がかなりあるでしょうけど、私は十分弾きやすいと感じました。
ただしアフタータッチは省かれています。これは他メーカーの同価格帯のシンセに共通していることです。モジュレーションコントローラーやフットコントローラーでアフタータッチ同様の効果は得られますから、コストダウンの対象になることは理解できます。

 

【パネルレイアウトが秀逸】


一見ツマミ・ボタンが多いと思われるかも知れませんが、意外と使いやすいのです。説明書ではないので概要のみ少し記載します。
・写真の黄緑枠内 MODE 選択と 黄枠内 の選択の組み合わせで、赤枠内の16個のボタンがシーケンサーの16TRACKの選択になったり、音色セレクトになったり、4つのアルペジエーターから成るパフォーマンスモードの場合、16のボタンが4つの選択ボタン(ボタン下のARP ON/OFF 等になったり、とかなりのマルチファンクションになるのですが、慣れると全然迷わなくなるので、とても気に入っています。

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【アルペジエーターはかなり面白い】


購入理由のいちばんの理由となったのがこのアルペジエーターです。作曲をしよう、と漠然と楽器に向かい、適当にバッキングのコードを弾いている内に何となく曲の概要ができてくるのが私のパターンですが、コードバッキングの際ドラムとベース、ギターのカッティングが同時に鳴ってくれたら楽だよなぁ、という希望をこの機種は見事に叶えてくれました。

ひとつのリズムに対して各楽器のバッキングパターンは組替え自由なので、バリエーションはかなり豊富で、未だに使いきれていません。そうして出来た曲のスケッチを今度はCUBASEに取り込み、更に膨らませていきます。

 

【DAWの連携を考慮した設計】


MOXシリーズ購入と同時にSteinberg CUBASE AI のライセンスが同梱されているので、当面追加の出費なくDAWの作業が可能になります。USBケーブル1本で接続、MOXの DAW REMOTEボタンを押すことでマウス・キーボードの操作をほとんどせずに、MOXのパネルボタンからCUBASEの操作が行なえます。これは大変便利です。
目の前にシンセがあるのにマウスとかPCのキーボードは邪魔になります。それを回避できるだけでけっこう幸せだったりします。オーディオインターフェイスを内蔵しているので、直接マイクを繋ぎVocal・ギター・ベース等のオーディオ系のレコーディングも可能です。DTM Magazineの動画が参考になります。

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【DAWに対応するPC】


PCについては、 最低条件としてIntelCPU ならCore2 Duo 以上 / Memory 4G以上 / 64bit OS だとMemory領域をふんだんに使えます。追加のプラグイン等でシステムが肥大化すると当然PCのスペックもより高性能なものが要求されます。
ここではプラグインシンセはCUBASE AIに同梱されているものだけを使用した場合のお話と思っていただければ幸いです。Intel i5 / Memory 8G-16G / 64bit OS / プラグインソフトシンセをSSD上に展開させると 個人的にはけっこう快適だと思います。
HDDについては7200回転以上、単価が安くなっているので、これから購入なら2TBぐらいでいいかと思います。

 

【気になるところ】


同価格帯の他メーカーの機種と比較すると液晶画面が貧弱だと思います。同梱の音色エディタやCUBASE AIの状況からしてPC接続を前提とした設計となっていると思われますのでPCには繋がない、という方はタッチパネルで大画面液晶のKORG KROMEあるいは後発のROLAND FA06等が良いかもしれません。

 

【終わりに】


機能はこれでもか、というほど搭載されています。PCと繋ぐ前にまずMOX単体で暫く使用してみても良いかと思います。私はDAWの入力とコントロール用にPCに繋いで使用していたので、単体で使用した際新たな発見があり、単体でとことん使用し、限界を把握したくなっています。
今買うなら新シリーズになると思います。PCとの併用を前提にお考えの場合、10万円台の価格帯ではMOXF6・MOXF8がおすすめです。
お読みいただきありがとうございました。

 

関連リンク


【YAMAHA MOX6 & MOXF6】
http://jp.yamaha.com/product_archive/music-production/mox6/?mode=model
http://jp.yamaha.com/products/music-production/synthesizers/sy-moxf/moxf6/

【musictrack MOX6動画】
https://www.youtube.com/watch?v=gR_E30S9IBo
https://www.youtube.com/watch?v=9nBdycc5cp0

【DTM Magazine MOX動画】
https://www.youtube.com/watch?v=X_FHapuG3QQ
https://www.youtube.com/watch?v=AtfFo_IL2LA

【KORG microARRANGER】
http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/microarranger/

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