ベースアンププラグインIK Multimedia Ampeg SVXについてのレビュー

ベースアンププラグインIK Multimedia  Ampeg SVXについてのレビュー

 

自宅でDTMをするにあたってなかなかギターやベースをアンプで鳴らして録音する事は出来ません。そんな時に役に立つのがアンプシミュレーターです。アンプシミューレーターとはその字のごとくアンプの音をシミュレートしてあたかもアンプを通したようなサウンドにすることです。
今回はベースアンプシミュレーターのプラグインIK Multimedia  Ampeg SVXについてのレビューしたいと思います。



アンプシミュレーターと言えばちょっと前まではLINE6のPODが主流と言う感じでしたが最近はかなり高額なラックタイプのアンプシミュレーターFRACTAL AUDIO だとか、アンプの音をマイクで拾って分析し音をコピーするというKEMPERなどもありますが、ベースアンプ専用のアンプシミュレーターはなかなかありません。そんな中ギタリストのギターアンプの定番と言えばマーシャルっていうくらい、ベーシストにとって定番のベースアンプと言えばアンペグです。そのアンペグをシミュレートしたアンプシミュレーターが Ampeg SVXです。

AMPEG SVXとは

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Ampeg SVXは、ベース・アンプの歴史を築き上げてきたAmpegと、AmplitubeでおなじみのIKMultimediaによって共同開発された、世界初のベース用プラグインです。チューナー、エフェクター、アンプ、キャビネット&マイクを、1つのプラグインに統合してこのソフト1つで基本の音作りからエフェクター、チューニングまでバッチリ出来ます。

ベースヘッドはAmpeg B-15R Portaflex “Flip Top”、BA500、SVT-4PRO、SVT-CLASSICの4種類 キャビネットはAmpeg B-15R Portaflex “Flip Top”、BA500、BXT 410H、PB-212H、SVT-410H、SVT-810Eの6種類から選べるので4×6の合計24通りの組み合わせが可能です。

AMPEG SVXの使い方

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ユーザーインターフェイスはアンペグのアンプそのものです!おそらくコレをみて普段アンプを使っている人で使い方がわからない人はいないでしょうってくらいアンプと全く同じです。見た目もアンペグのヘッドと変わりませんからかなり親しみがわきます。

右上のTUNERボタンでチューナー画面へ

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もちろん440だけじゃなく他の周波数にも切り替えれます。

同じく右上のSTOMPボタンからエフェクターを追加出来ます。

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ここから歪み、コーラス、ディレイ、ワウ、コンプレッサーなど一通りのエフェクターは揃ってます。エフェクターのイラストがワウ以外ほとんど一緒なので少しわかりづらいですが(贅沢言い過ぎですかね、、)

そして同じく右上のボタンでCABをクリックすると

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こちらでキャビとマイキングの設定も出来ます。左上のSpeaker Modelというところでキャビをセレクト、右のMic Modelでマイクをセレクト出来ます。マイクはいわゆる57や421のクジラマイク,コンデンサー87(ノイマン?)など選べます。

ちなみにスピーカーの所をクリックするとカバーが外せます。

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このこだわりがいいですね!

基本的には以上の操作で音作りをしていきます。もちろんもともといくつかプリセットされた音が入っており、自分はそこから少しいじって変化させていく事が多いですね。

AMPEG SVXの音について

自分は普段ライブではメインヘッドアンプをアンペグのV-4Bというアンプを使っております。かなり古いアンプで現在は売っていませんが、最近のアンペグのヘッドは音がきれいすぎる気がしていて、V-4Bは勝手に歪んで独特の暖かさが出ていい感じでドライブするので気に入っています。ちなみにその前のメインはアンペグクラシックを使っていました。というくらい自分はアンペグに慣れ親しんでるのですが、そんな生のアンプと比較してみての感想です。

まずアンペグ独特のぬめり感、肉厚感は見事に再現されていると思います。 アンペグの独特のビンビンした感じ(ベーシストには伝わるはず!)も感じれてAmpeg SVXを通した瞬間『アンペグの音になった!』というのが素直な感想です。EQもハイのカラッとしたガリ感もかなりいい線いっていると思います。

中域の感じですが、こちらもなかなかいい線いっているのですが、生ほどの粒建ちの良さ固さはなくどちらかと言うと固くなると言うより太くなるという印象です。

LOWに関してもあげるともちろん太くなるのですが、ふっくらすると言う良うよりも全体の音圧が上がる感じです。生に比べると当たり前ですが立体感がありません。ただアンペグのLOWの良くも悪くもボーボーした感じは結構再現されている気がします。キャビやマイクを変える事でこの辺りは結構変わってくるのでいじってみた方がいいですが、生に比べると音が少し張り付く印象です。

個人的には4種類あるヘッドの中でB-15Rという1960年代のクラシックなベース・アンプ、Ampeg® B-15R® Porta?ex “Flip Top”を再現したモデルの音が好きです。

スクリーンショット 2014-04-07 23.55.16これは本当のアンプのアンペグでも同じ事は言えるのですが、現行のアンプは音がちょっときれいすぎる気がして使いやすい音ではあるのですが個性が弱い気がしていてそれと同じ事をこの Ampeg SVXでも感じます。ということで古いモデルのB-15Rが音も見ためも一番好きです。

ちなみに他のWavesのWaves GTR3のベースアンプのシミュレーターなども悪くないのですが、やはりアンペグをシミュレートしているこちらの方が自分には見た目も音も使いやすくベースをラインで録る時はほぼ必ず通しています!

シンベやソフト音源にかけてもGOOD!

生ベースをラインで繋いでそこにかけてももちろん良くなるのですが、シンベやソフト音源のベースのフレットレスなどにかけてもいい感じに生っぽくなります。Spectrasonics のTrilianのシンベなどはバキバキでかなり派手でいいのですがそれに通すといい意味でふっくらしてまとまる感じがします。

 

Ampeg SVXの改善点は

ベースのプラグインとしてはかなりいい線いっていると思います。より良くなったらいいなと思うところは先ほども述べました中域、低域の生感がもう少し生っぽくなるとといいなと言うところですかね。あとは歪みのエフェクターのかかり具合がちょっと難しいです。ちょっと軽くなると言うか普通の歪みエフェクターを通した時の中域のドライブ感が思うように操れなくて試行錯誤する時もあります。ベースは生でも歪みとLOWのバランスが難しいのでこれは腕次第と言うところもあるかもしれませんがここがより使いやすくなるといいなと言うくらいですかね。

 

まとめ

Ampeg SVXは本当に優秀なアンプシミュレーターだと思います。ベーシスト個人的にはAmplitubeのようないろんなメーカーのアンプを揃えたようなベースアンプ専用のAmplitubeなんかも出てきたらいいのになぁと思ってしまいます。

余談ですが、先日Fracttal Audioのベースアンプ設定でアンペグシミュレートを使ったんですが、こちらもかなり優秀でいい感じでした。ですが僕が調べたところ、Fractal audioのベースアンプのモデリングも元々はたしかアンペグ1個しかなかったような(違ったらすみません。)

個人的にはAshDownだとかハートキーだとかSWRだとかsunnだとかのシミュレートも試してみたいなと、、、

まぁこれはベースアンプに需要がそこまでないのでしょうがないかもしれませんが、、、

ベーシストのちょっとした愚痴でした。

といことで今回はベースアンププラグインIK Multimedia  Ampeg SVXについてのレビューについてお伝えしました。


関連サイト

IK Multimedia
http://www.ikmultimedia.com/products/ampegsvx/

イーフロンティア
http://www.e-frontier.co.jp/product/ik/products/ampeg_svx/more_info.html





takahide azuchi

takahide azuchi

DTM Reviewサイト発起人
ゆるーく時に真面目に音楽やってます。
ベース弾き/作曲/アレンジ/マニュピレート
Studio One/Ableton Liveなど使用
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