今日でNAMM2014も3日目ですが、面白そうな機材が続々と発表されてますね。今回は個人的にもかなり気になっているSlate Digitalから往年のマイクの質感をシミュレートするVIRTUAL MICROPHONE SYSTEMの紹介です。
自分もSlate Digital製品でドラムの音をトリガーするソフト[TRIGGER]を使っているのでNAMM2014の直前に新製品発売のメールが来ていたのですが、このVIRTUAL MICROPHONE SYSTEMは間違いなく今年のSlate Digitalの一押し商品ですね。早速紐解いていきましょう。
みんなビンテージマイク好きだよね?ノイマンのU47など試したいけど高すぎたり、状態も個体差があるし色んなマイクを試したいそんな方のために色々なビンテージマイクをシミュレートするそれがVMC(VIRTUAL MICROPHONE SYSTEM)です。
以前Antaresからもマイクをシミュレート出来るMic Mod EFX
がかなりリーズナブルに発売されて自分もたまに使っていますが、まぁこちらはなんとな〜くそれっぽくはなるなという感じです。もちろん値段を考えれば十分なクオリティーをもっていますが、今回のVMCはもっとかなり本格的です。
VIRTUAL MICROPHONE SYSTEMの製品構成
製品構成はPCに正確な信号を送るためののラージダイアフラムのマイクとインストゥルメンタル用のマイクがそれぞれ1本、それを癖なく正確に伝えるための2chのマイクプリ、そしてソフトウェアがセットになっています。Slate Digitalと言えばソフトウェア製品がほとんどなのでハード製品をリリースしてきたのはちょっと意外ですね。
ちなみに制作に関わっているFabrice Gabriel氏いわく
少し前にTOTOの新作のプロデューサーからこんな相談があったんだ「楽曲ごとに大量のマイクやマイクプリを試すのは時間とパワーをすごい使うから、どうにかならないか?」って?相談されたのが「VMS」の始まりさ。
とのことです。確かに色々なマイクをセッティング変える事なく試す事が出来たらとても作業がスムーズになりますね。
おぉユーザーインターフェイスもなかなかかっこいいですね!さてちょうどSteave Slateが実際に試している動画が上がっています。
本物とシミュレートの違いが全然わからない!
うぉ〜なんじゃこりゃ!!ノイマンのU47で録った音とVMCの専用マイク&ソフトでしミュレートした音を比較していますが、ほんとに違いがわからない!自分47を実際にレコーディングで使った事もあるのですが、独特な柔らかさとざらつき感のその印象もほとんど変わらないです。いやぁ〜これはすごいな。。
U47なんて普通に買ったら100万ぐらいしちゃいますがVMCはマイク2本、専用マイクプリ、ソフトウェア全部で2000ドルとのことです。日本だと代理店通して25万てとこかな。
決して安くはありませんが、インスゥルメント用マイクもあるという事はギターやドラム等にも使う事が出来るということなので使い方によってはほとんどこの製品だけで色々なマイクの音作りが出来てしまうとうことですね。これはかなりいいかも!
VMS Plugin ModuleはAU、VST、RTAS、AAX Nativeに対応との事です。どのマイクのシミュレートが出来るのか詳しくわかっていませんが、僕が最近1番好きなAKGのC12はシミュレートも出来るみたいですね。近いうちノイマンの87購入を考えていましたがちょっとこっちの購入を考えようかな。
それにしても昨日のUniversal Audioのapolloのプラグインでもそうですし、最近人気のギターアンプの音をサンプリングしてしまうKEMPERなシミュレート系の進化がすごい事になって来てますね!
ついでにSlate Digitalのもう一つに新製品
Virtual Mix Rack
こちらもNEVEやSSLなど一通り揃っているようですね。WavesやUADなどこの辺のプラグイン対決はどんどんヒートアップしていきますね!Slate Digitalはいつもかなり的を射た製品をリリースしているのでUAD/Wavesにもひけをとらないのではないかなとこちらも楽しみです!またまた前回レビューに続きNAMM2014に出ている製品をたくさんまとめようと思ったのですが、あまりに気になりすぎてこの記事だけになってしまいましたが、よくわからない製品をあげても意味がないので特に自分が気になった製品を引き続きピックアップしていきますね!
今回はSlate Digitalから往年のマイクの質感をシミュレートするVIRTUAL MICROPHONE SYSTEMについての紹介をさせていただきました!う〜本当にほしい!ちなみにNAMM2014で紹介されている機材についてはこちらもよかったらチェックしてみてください!
NAMM 2014特集 〜まとめ1〜Newオーディオインターフェイスも!
NAMM 2014特集!IK Multimedia:iPhoneやiPadを触れずにコントロール出来るiRing発表
斬新なキーボードROLI seaboard GRAND、初NAMM 2014参加!
参考サイト
Rock On
⇒ http://www.miroc.co.jp/show-report/namm2014/archives/937
宮地楽器
⇒http://miyaji-parec.jugem.jp/?eid=760
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