ギターマルチエフェクター:LINE6 POD xt Liveのレビュー

LINE6 POD xt Live 正面

アンプシミュレーターの定番と言えばLINE6 POD。今回はそんなLINE6 POD xt Liveのレビューをお送りいたします。



●LINE6 POD xt Liveとは?

世界中で定番となっている数多くのギターアンプや、コンパクトエフェクターを再現する事ができるマルチエフェクターです。
例えば、ギターと LINE6 POD xt Live を接続し、家庭にあるステレオ等に接続すれば、ギターアンプとエフェクターを再現できてしまいます。
特にそのサウンド面には定評があり、実際のギターアンプやコンパクトエフェクターのサウンドをサンプリングする事によって、実機を再現するモデリング技術により、もはやLINE6の製品は世界定番となっています。
そんなLINE6の製品の中でも、ライブで使用する事に照準を当てたのがLINE6 POD xt Live です。
コンパクトエフェクターの様に足下でON/OFFする事ができ、エフェクターの設定を保存しておけるので、ライブパフォーマンスでも安心して使用できます。

LINE6 POD xt Live 背面

 

●購入のきっかけは?

ギターを始めたばかりの頃、沢山のミュージシャンがエフェクターを使っているけど、はたして自分はどれを使ったら良いのか?と悩んだ時期がありました。
LINE6 POD xt Live 右側

ただ、楽器屋に選びに行っても、種類が沢山あるし、片っ端に試奏できるほどの度胸も演奏力もありませんでした。
そんな中、父親の友人のレコーディングエンジニアの方に相談して紹介されたのが、LINE6 POD xt Live でした。
どうやら、銘器と呼ばれているアンプや、エフェクターを再現する事ができるマルチエフェクターの様で、私の様に色々なエフェクターを試してみたいのであれば最適だとアドバイスを受け購入しました。

 

●ライブでどうやって使うの?

シチュエーションや、求めるサウンドによって様々な使い方ができます。
まず、LINE6 POD xt Liveには3つの大きな機能があります。

  1. アンプシミュレーター
  2. スピーカーシミュレーター
  3. エフェクターシミュレーター

この3つの機能をそれぞれON/OFFできる事で、ギターアンプに直接繋いだり、エフェクトリターンに繋いだり、PAスピーカーへ直接繋いだり、と様々な使い方ができます。よって、ライブ会場のギターアンプの音をそのまま活かしたり、コーラス等のエフェクトをステレオにしたりする事ができます。

あとは、足下のボタンを踏む事でエフェクターをON/OFFできるので、普通のコンパクトエフェクターと同じ事ができま、エフェクターの設定も保存しておく事ができるます。例えば、ギターソロでオーバードライブとディレイを同時に使いたい場合でも、ボタンひとつで使う事ができます。

 

LINE6 POD xt Live 画面アンプ

●長所と短所

長所

まず、膨大な量のアンプとエフェクターを手軽に持ち運べる事でしょう。もし同じ量を持ち運ぶとしたらトラックが必要です。リハーサルでアレンジを考える時、大きな味方となってくれるでしょう。
また、コストパフォーマンスも良く、同じ機材を購入するとしたら車が購入できてしまいます。もはや購入する事すら難しいアンプやエフェクターもモデリングされているので、音はプライスレスです。
レコーディングにおいては、バンドのオケに混ざる様に音が作られているので、良い意味で存在感のない音です。ライブにおいても同様ですが、ボーカルの邪魔をしたり、ベースの帯域にかぶってしまう様な事が少ないです。
ディレイにタップテンポがついているので、付点8分のディレイをかけてリズミカルな演奏をしたい場合でも、バンド演奏のBPMにリアルタイムに合わせる事ができます。これはモジュレーションにも同じ事が言えますが、とても便利で使い慣れてしまうと手放せない存在になります。
ギターアンプに接続する前にボリュームペダルを繋ぐ場合と違い、歪み具合を変える事なくボリュームをコントロールする事ができます。また、ディレイやリバーブが、ギターアンプの歪みの影響を受けません。

短所

音のクオリティーだと思います。様々なアンプやエフェクターを使う事ができますが、どれも実物と比べるとやや劣る物が多いです。もし、VOXのギターアンプしか使わないのであれば、VOXのギターアンプを買う事をオススメします。
レコーディングにおいては、オケに混ざる音なので、インスト系の音楽でメロディを弾く場合などでは、設定に工夫する必要があります。また、同じ音色を重ねて録音して厚みを出したい場合などでは、輪郭がなく遠い音になりがちです。
表現力の面もあります。ギターアンプと違い、弦をどの様に弾いたのか等の細かいニュアンス、強弱に対しての反応悪いため、なんだか『言いたい事が言えない』様な気分になります。
操作性の面で、機能が多い割にボタンが少なく、液晶も小さいので、感覚的に操作できない部分がある。LINE6 POD xt Live 特有の操作のコツみたいなものが必要になってきます。

LINE6 POD xt Live ディレイ画面

まとめ

これまでのレビューをまとめると
音質 ★★★
携帯性 ★★★
堅硬性 ★★★★
コストパフォーマンス ★★★★
初心者へのオススメ度 ★★★★★
となりました。

堅硬性については、いままで5、6年酷使してきましたが、故障らしい故障もなく、未だ現役で使用できているので高めに評価しました。
エフェクター初心者なおかつ、機械の操作が得意だという方にとっては、とてもオススメしたいエフェクターです。あくまでも個人の見解なので、必ず自分で弾 いてみて判断してください。結局、それが『好きなのか嫌いなのか』で判断する世界だと思っています。

今回はギターマルチエフェクター:LINE6 POD xt Liveのレビューをお伝えしました。

LINE6ホームページ :http://jp.line6.com PD xt Live

マニュアル :http://jp.line6.com/support/manuals/podxtlive




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