ギターアンプやエフェクターを使わなくてもオーディオインターフェイスにシールドをさしただけでもアンプから出ているような音や歪んだギターサウンドが作れてしまうプラグインアンプシミュレーター、DAWに備え付けのものもあれば色々なメーカーからも発売されていますが、 今回はその中でも定評がある IK Multimedia AmpliTube CSのレビューをお伝えします。
▼ 機材の説明
・プラグイン本体は無料で欲しいものだけをその都度、追加できる。
・ルーティングを8種類のパターンから選択できる。Amplitube内でダブリングしたり、左右の音色を別々にしたりと自由自在。
・マイクに関して、2本のマイクの「オン」「オフ」。あと、「ルームアンビエンス」がそれぞれ調整できる。
DEMOは72時間試すことができます。72時間が過ぎるとロックされますが、6週間後にまた使えるようになります。DEMOを試す時はCustom Shopを起動しないと定期ノイズが入ります。
▼ 購入理由と良いところ
音質もさることながら、個別に好きなものを選べるのが何より良いです!1回も使わないものもあるので…(無理やりにでも使うべき?) 考え方にもよるけど…安価で且つ、カッコ良い音って最高じゃないですか! 実際に生のアンプから離れて…かなりの時間が経っているんですけど、何よりギタリストにとって一番大事なのは自分が弾いた時にどれだけ気持ちいいか!ですよね?(笑) ちなみに、一番オススメなのは「ENGL POWERBALL」です! あと、純粋にTrace Elliotをモデリングしたのが欲しかったのと、JCM900が使いたかった!800の方が多いんですよね!(笑)
▼ 問題点
・自由度が高い故にPCのスペックにも寄りますが、比較的重いです。何個も挿せない…その場合、一度書き出すかの対応が必要になります。
・初期の頃のモデルと最近のモデルと間に音質の差がかなりあります。
・ProTools内で複数起動すると、もれなくWavesのプラグインのGUIが真っ黒に…原因は定かではないけれど何度か、その症状になって、その度にOSを再起動しないといけなく。。。グラフィックボードの関係かもしれません?
▼ 他の機材との比較
自分が所有しているアンプシミュレーターは 「IK Multimedia Amplitube CS」「Line6 POD Farm 2.5」「Toontrack EZmix2」「Waves GTR 3.5」「Native Instruments GUITAR RIG 5 PLAYER」「 MAGIX Pro Vandal」「Peavey ReValver HPSE」なのですが、 少なくとも、所有しているアンプシミュレーターのプラグインの中でリアルさはAmplitubeが個人的に最強だと思っています!費用対効果が群も抜いていいです!
アンプシミュレーターはそれぞれ一長一短があります。もちろん好みもありますが、 恐らく買って後悔はしないものだと思います。あと使いやすさでも「Amplitube」かな?次に「POD Farm」。僕自身は現在、Amplitubeをメインで使っています。
ミックスとかで、どうしても挿せない時は「POD Farm」をみたいな感じで使っています。何気か「POD Farm」の方がミックスしやすいんですよね…そんなに使わないけど、アコースティックギターのシミュレーターも入っているし。
▼ その他
本物のアンプで弾いた時の音圧感と空気感だけはどうしても差があります。しかし同じキャビネットでヘッドアンプとアンプシミュレーターを鳴らしたら…どうなるのか?大変興味深いです。
それとアンプシミュレーターは、レイテンシーの問題からは逃れられません。僕は256サンプル (5.8ms) で、レコーディングしているんですが、基本的に支障はないです。世の中には1ms前後でレコーディングできるものもあります。 Steinberg UR44みたくダイレクトモニタリングでDSPを使えば話は違うと思いますが…それでも入力レイテンシーはどうしてもつきまといます。
あとどんなに素晴らしくても「Fractal Audio Systems Axe-Fx II」なんて、そんなブルジョワなものはなかなか買えません(笑)
個人的にはHughes&Kettner TRIAMP MKIIと、BASSONが欲しいです。
IK Multimediaは頻繁にセールやキャンペーン、グループバイがあります!ネット上での情報をまめにチェックしましょう。 IK Multimediaの公式Webストア上だとギアクレジットを買うのにJam Pointが使えないのですが、カスタムショップ内でなら使えるのをご存知でしょうか?意外と知っている人がいないと思うのでこちらも忘れずに! プラグインは曲作りのモチベーション!それを使う為に曲を書く(笑)
▼ プラグインの概要・動作環境
・9種類のストンプ、4種類のアンプ、5種類のキャビネット、3種類のマイク、2種類のラック・エフェクト。Custom Shopにて、個別に購入可能。
・各メーカー公認のモデリング ・機能はAmpliTube3と全く同じの高機能設計。
・QUALITY (CPUの負荷) を選べる!音質を優先させるのであれば「HI」、あとは「MID」、最後に「ECO」と3種類の中から自由に選べます!「ECO」と「MID」でも倍くらいCPUの使用率が違います。「ECO」と「HI」はそれ以上違います。
・エフェクターの順番をドラッグ&ドロップで自由に入れ替えることができる! Windows/VST, RTAS, AAX (32bit ,64 bit) Mac/Audio Units, VST, RTAS, AAX (32bit ,64 bit)
・詳細 http://www.ikmultimedia.com/products/amplitubecs/
「Amplitube3」「Orange」「Jimi Hendrix Anniversary」「Slash」「Fender」「Metal」「Ampeg SVX」 それぞれまとめられた商品もあるので、必要に応じて選べる。
欲しいものが多数収録されているのがあれば、セットを先に買うことをオススメします。意外でもなんでもなく単品の方が高いので…。あと、1Gear Credit (0.8euro〜0.34euro) あたりの値段がパックによって違うので、そこら辺のお金の計算をしっかりしないと、損をします(笑)
今回はアンプシミュレーター IK Multimedia AmpliTube CSのレビューをお伝えしました。
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