[レビュー]FRACTAL AUDIO AXE-FX2,Pod XT PROとの比較編

[レビュー]FRACTAL AUDIO AXE-FX2,Pod XT PROとの比較編FRACTAL AUDIO SYSTEMのアンプシミュレーターAXE-FX2をPodとの比較を交えてレビュー致します。



既に各所で話題に取り挙げられ、認知度も高まってきた最強アンプシミュレーターのAXE-FX2ですが、僕もまだリリースされて間もない頃から気になっていました。しかし、まだ身近に使用者もいなく、個体自体もあまり見かけないし、それなりの値段もするものですのでいいなあとは思いつつも情報を探し求めるほど興味は抱いていませんでした。ただメインで使用していたPOD XT PROにも後発されるアンププラグインにも満足はできていなかったので、どこかでギターサウンドシステムのバージョンアップをしたいなと、漠然とは考えていました。

そんな中、突然友人からAXE-FX2を購入しようと思っているという相談が!!
僕は「絶対買うべきだよ!FX1やULTRAじゃなくて最新のFX2じゃなきゃダメだよ!」と激推ししました。「買ったら試奏させてね・・・」という言葉も添えて。(笑)

FX2の発売により、それまでの機種であるULTRA等は中古でFX2に比べれば安く出回っています。

僕も購入を考え少し調べましたが、FX2以前の機種ではUSB接続がなく、デジタルはS/PDIFだったり、FX2の特筆事項であるトーンマッチング機能(FX2に聴かせたギターサウンドを解析してそれに近いサウンドを作ってくれる、みたいな機能)が未搭載といった違いがありました。何よりも容量や機動力が圧倒的にFX2の方が良いようです。またアンプやキャビネットの種類もFX2の方が多いです。


★FRACTAL AUDIO AXE-FX2 実際の使用感

[レビュー]FRACTAL AUDIO AXE-FX2,Pod XT PROとの比較編

話が前後しますが、、そんなこんなでFX2を購入した友人を迎え普段POD XT PROを使用しているのと同じ環境で使用してみました。アナログアウトからインターフェイスに入力する音とUSB接続で直接FX2のアウトからスピーカーに入力する音では音が違うという話を聞いたので、まずUSB接続で試してみました。驚いたことに、音量もほぼいつもと変わらないくらいの大きさなのに地鳴りがしました。(笑)

「なんだこの音圧感、アンプじゃないか」というのが第一印象でした。

これを感じてしまうと色々噛ましてやっとで音圧感を出したりしていた自分のPODの音はフィルターが一枚かかった音のように思えてしまいました。不思議なもので聴感上特に気にせず弾いているつもりでも、音圧や抜け等の影響で絶えず弾いてしまったり、どんどんアイディアが湧いてきたりするもんなんですね。以前から「シミュレーターの音で弾いてるとすぐ飽きてしまうな」なんて思っていたのですが、FX2は違いました。明らかに生っぽいとかアンプそのものの音というわけではないと思いますが、非常に弾き心地のいい音です。僕としては想像以上の求めていた音だと思いました。わかりやすい特徴を書くとどのアンプモデルを使っても音が異様に伸びます。でもちゃんと減退するしニュアンスも出ます。

弾きながら「僕はこんなにうまくない、機材に騙されてる」と思いました。(笑)

でも実際出てる音がそれなんだからいいんです。(笑)
そんなこんなで6、7時間くらい弾き続けたファーストインプレッションでした。

その後、インターフェイスへアナログ接続でも試したのですが、話に聞く通り少し雲がかったような、音圧感が弱まった印象を受けました。それでも録音してみるとPODに比べ明らかに生々しさのある生きた音です。

まだ自宅でしか試していないのでスタジオやライブ等バンド内でどう響くのかも早く試してみたいです。


★アンプやエフェクターの音について

超個人的な趣味になってしまうのですが、数あるアンプの中から気に入ったサウンドをレビュー致します。

まずはじめに、僕がPODに限界を感じていた点はダウンチューニングのハイゲインサウンドでした。というわけでまずはハイゲイン系から試そうと弾きはじめました。レクチをはじめ、DIEZEL、BOGNERのUBERSHALL、他にも色々あるわけですが、やはりレクチです。
僕はBOGNER大好き野郎なんではじめはUBERSHALLで音作りしてみたのですが、どうにも違う・・・他のアンプも違う・・・視点を変えれば歪んでてもミドルがしっかり出ていていい音なんですが、ダウンチューニングのあの感じはやはりレクチなのですね。
というわけでレクチのあの感じ、FX2で出ます。(笑)

次にクリーンサウンド。FENDER系やブティック系のクリーンは非常にリッチなサウンドです。アンプにマイク立ててモニタースピーカーでモニタリングしてる音に近いですかね、っていうかマイクの種類やマイキングが設定してあるのでその状態を再現しているのでしょうから再現度高いですね。特に気に入ったクリーントーンはCAE 3+のクリーンチャンネルです。これにコーラス、マルチディレイ等かけたらもうLAスタジオ系まっしぐらです。ああこれやーっていうサウンドにしびれました。ちなみにリードチャンネルもそれっぽいです。本物弾いたことがないんで違うかもしれませんが、これはこれでラック系の上品なサウンドを体感できます。

あとPODに比べ、非常に使える音だと思ったのが、ORANGEです。実際のアンプも割とじゃじゃ馬っぽいORANGEですが、その感じがよく出てます。PODで使った時は暴れてるというよりつぶれてる感じでちょっと難しかったのですが、FX2のORANGEサウンドはいい具合です。近い系統でDr.Z。これには感動しました。個人的にこのモデリングが一番好きです。クリーンからゲインを上げて行けばいい感じのクランチまでいけます。

かなり昔にDr.Zのカルマンギアを所有していたことがあったのですが、その時に感じた独特のコンプレッション感を感じることができました。ぶっ壊れそうでギリギリつぶれないローの感じも最高です。全体的にvox系いいかもしれません。

最後に、こっそりとベースアンプ(ampeg)が入っているんですが、これもすごくいいです。正直言って、ベースの録り音が一番レベルアップしたんじゃないかと思います。(笑)

エフェクター群は細かく試してないのですが、プリセットで色んなサウンドが試せるのでそこから加工していくこともオススメです。プリセットのまま弾くのも楽しくて色んなフレーズが湧いてきます。80年代以降時代の音楽を作り出す大きな要素として最新(当時)のシンセから出せるサウンドがあったと思います。それと同じような発想力への刺激がFX2のエフェクト群には感じられます。空間系やコーラスは最高でした。EVENTIDEのペダル売って、これ一台にしようと思ってます。(笑)

★遂に本当にオールインワンになるか

昔からスマートで多機能なシステムを求めて色んな機材を渡り歩いてきましたが、FX2は現状その気持ちを満たしてくれる最高峰の機材であることは確かです。ここまで褒めちぎって書いておいて、あれなんですが、僕はまだ購入していませんが!(笑)もう他の機材に戻れる気もしないので購入しなければと思っています。所有するほとんどの機材を売ってFX2を購入することになると思います。ただ最高の機材と言っても必要性は使用方法によると思いますので、

ご利用は計画的に・・・

ライター
hoto-D
ギタリスト,映画やアイドルの作曲家として活躍
https://twitter.com/hoto_D
https://myspace.com/hotod


関連サイト

fractalaudio
http://www.fractalaudio.com/p-axe-fx-ii-preamp-fx-processor.php

日本代理店サイト
http://www.okada-web.com/amplifer/fractal/axe_fx2/




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