ギターアンプシミュレーターを比較してみた ~その3 アンプ VS Kemper プロファイル~

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DTMをしていてギターアンプの音作りで悩んでいる方も多いと思います。(僕自身がそう)
今回はアンプの音とその音をアンプシミュレーターKemperでプロファイルした音を比較してみたいと思います。
みなさんのアンプシミュレーターのセレクトに役立てればと思います。


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前々回
ギターアンプシミュレーターを比較してみた ! ~その1 GTR VS AmpliTube VS Guitar Rig~
ではギタープラグインの比較、

そして前回
ギターアンプシミュレーターを比較してみた ~その2 Fractal Audio VS Kemper VS 生アンプ~
でアウトボードアンプシミュレーターと生アンプの比較を行いました。

今回はアンプの音を分析してそのまま音をコピーするというKemperのプロファイル機能をつかって実際にアンプでならした音とKemperに取り込んだ音の比較をしてみたいと思います。

 

Kemperのプロファイル機能


この機能はKemperからアンプに繋いで独特の信号を発信し、マイクでその音を広い再びKemperに戻し、その信号の極性を分析して音を再現すると言うとんでもないクローン機能です。

エフェクターを繋いだ状態でも分析できると言うので(出来ないのもあるようです。)これがあれば自分が普段ライブで作っている音をそのままアンプをならさずにDTM制作にも活かす事ができるというものです。

それではさっそく接続してましょう。

今回も自分のバンドのギターのアンプをお借りしてLINE6 DT50をリファレンスにさせてもらっております。

1.まずはギターからKemperへ直でシールド、(フォーン(TRS))を繋ぎます。

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2.それからKemperのDIRECT OUTPUT/SENDからでシールド、(フォーン(TRS))でヘッドアンプのインプットへ


image_2

 

3.ヘッドアンプのスピーカーアウトからアンプへ(ここは普通のヘッド⇒キャビのつなぎですね)

4.そしてマイクSM57でアンプの音を広いそのキャノン(XLR)を再びKemperへ

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5.最後にKemperからPCにレコーディングするためにMAIN OUTからキャノン(XLR)でインターフェイスへ

image_4

何気に一杯接続あって大変ですね。ここに来るまでにシールド2本、キャノン2本を要しました。。。

無事接続が完了しまして、プロファイリングスタートです。

スタートボタンを押すと風の「ゴーーーーー」というような音やポツポツとしたノイズ、「ピヨピヨ」とした宇宙的な音がでます。結構デカい、

近所の人に隣の人は何かおかしな実験でもしているんではないかと疑われそうです。(ある意味実験をしているんですが)

そして数十秒待って完了!

その後ギターを繋いで20秒程弾いてプロファイルを微調整します。

ということで今度こそ本当にプロファイル完成!

それではさっそくアンプの音とプロファイルの音を比較してみようと思います。

比較は簡単です。液晶画面のKemperAmpにするとプロファイルした音、Reference ampにするとアンプの音になります。

image_7

 

アンプ  VS Kemper プロファイル音比較


それでは実際の音を聴いてみたいと思います。どちらもKemperのMAIN OUTからインターフェイス→PCのCubase7に繋いでいます。Cubaseから出たそのままの音をmp3に落としたモノです。

それでは聴いてみましょう。

クリーン系クランチ系サウンドをプロファイル

 

さて、どっちがアンプかわかりましたか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は2がアンプです。すげぇ、弾いた自分が全然区別がつかない、、、汗

ただ弾いてみた感じは違いがあります。アンプの場合は生音が漏れて聴こえてきていたのでその返りもあるので何とも言えないのですが、プロファイルした方が少しだけハイにざらつく成分が出てくるかな。ローが少し軽くなっているかなと言う印象です。ロー弦の粘っこい感じは少し弱いかなといったとこです。

ただ出音がここまで近かったら全然OKラインです。ちょっとびっくりしました。

続いて歪み系をプロファイルしてみましょう。

こちらも機械音の後にソロ等を弾いてプロファイルの調整をします。

それでは聴いてみましょう。どちらがアンプでどちらがKemperでしょう?

 

 

 

どっちがアンプでしょうか?

 

 

 

 

 

はい、こっちは3がKemperで4がアンプです。違いわかりました?歪みはローもいい感じに出てますね。生アンプの空気感みたいなものも感じます。逆にハイはアンプの方が伸びているかな。

弾いている印象はやはりアンプの方が音の返り、サスティーンもありますので弾きやすいは弾きやすいですが、出音に関しては僕的にはもはやどっちでも差がないのではないかといった感じでした。

ついにアンプシミュレーターもここまで来たかという感じです。ネットで 色々な方がプロファイルされたデータもあるようなので音が無限に広がっていいですね。

本当はもう少し他のアンプや音出しもしたかったんですが、隣からうるさいとクレームが来たので断念しました。

プロファイルするのはスタジオでやりましょう。

個人的には次回ベースアンプで試してみたいなと思っております。ベースはワイヤレスを使ったときに如実にローの劣化が目立ったので、はたしてプロファイリングでどこまで近い音が作れるのか、楽しみです。

今回はギターアンプシミュレーターを比較してみた ~その3 アンプ VS Kemper プロファイル~でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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takahide azuchi

takahide azuchi

DTM Reviewサイト発起人
ゆるーく時に真面目に音楽やってます。
ベース弾き/作曲/アレンジ/マニュピレート
Studio One/Ableton Liveなど使用
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