ヘッドホン SONY MDR-V6 のレビュー


SONY MDR-V6 レビューをお送りします。

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購入に至った経緯


最初に購入したのが何時だったか正確には覚えていないほど昔(少なくとも2011年末には使用 していました)のことですが、今現在(レビュー時)使用しているのは2代目です。
購入した経緯は、当時から趣味レベルで音楽制作をしていたのですが、その時使っているヘッドホンがいわゆる「リスニング用」だったわけです。
お恥ずかしながらモニターヘッドホンの存在すら殆ど知らなかった時期でもありました。

そんな中、当時仲が良かったネットの音楽仲間が勧めてくれたのがこのMDR-V6です。
最初は「仕事でもあるまいしそんなヘッドホンなんて…」と思ってしまい、殆ど興味を示しませんでしたが、
「モニター系ヘッドホン使うと音の位置(定位)とかがすごくわかりやすくなるよ。」との言葉にすっかりやられ、たまたま何かのセールで安かったのもあり、購入を決めたわけです。

 

使用感など


ソニーヘッドホンを使用したことがある方であればわざわざ説明するほどもない、おなじみの使用感です。
新品当時のことは流石に昔なので覚えておりませんが、側圧も程よく、ちょうどいい具合に耳に留まってくれます。
購入当時はストレートタイプのコードに慣れていたため、カールコードに慣れるまで少々時間がかかりました。
このヘッドホンを使う前は、もう少し大きめに耳を覆うような印象のリスニング向けヘッドホンだったため、こういった耳に留まるようなヘッドホンに慣れてないと少し戸惑うかもしれません。

 

音質


他のモニターヘッドホンを使用した経験が現時点でも少ないため、あまり断言はできませんが、あくまで個人の所感や数回ほど他のSony製ヘッドホンを使用した経験を元に感想を書き留めておきたいと思います。
まずは購入経緯の中でも触れた通り、「音の定位がとてもわかりやすい」ところにあると思います。
これはおそらくモニター・スタジオ向けヘッドホンの共通の特徴だと思いますが、リスニング向けに慣れていた当時の私にはとても衝撃的でした。

低域はスッキリしつつも、ピーク付近がしっかり聴こえてくる印象で、ロック音楽では重要視されるバスドラムの「ドスッ」というアタックなどがしっかり厚みを含めて聴き取ることが出来ます。
このスッキリしつつも聴き取りやすい低域のお陰で、低音が他の音域に干渉して食ってしまうこともなく、全体のバランスがとても良くなっていると感じます。

また、同じSony製の900STほど繊細な音色ではなく、ピーク部分が聴き取りやすい低域のおかげか、もう少し大味・いい意味でアバウトな音色である印象です。
その為、クラシック音楽など、繊細な音楽の表現力や出音の正確さには劣りますが、ロック音楽等低域が比較的重要視される音楽の場合はこちらのほうが聴きやすいと思います。
この程よい大味・アバウトさのお陰か、900STよりは聴き疲れしづらく、リスニングにもなかなか向いていると思います。

ネット上では良く900STや7506と比較されていますが、良く語られる評判通り、両者の中間に位置する出音になっている印象です。
ざっくり言えば900STの繊細さ・正確さと、7506のローを足して割った印象です。

また、これはちょっと変わった感想ではありますが、900STとV6でそれぞれミックスやマスタリング作業(音色の調整など)をすると、
900STで仕上げたときは若干低音が厚めの仕上がりに、V6で仕上げると比較的全体がスッキリした仕上がりになりやすいです。
これらは900STでは聞こえづらい低音をEQなどで補い、逆にV6では低音が十分に聴き取りやすいため、EQで上げすぎることがないために起こる現象だと思います。

 

その他(欠点・補足事項など)


大変使いやすいヘッドホンですが、いくつかの欠点もここで指摘しておこうと思います。
まずは、このヘッドホンは国内未発売の輸出モデルであり、国内で購入できる全てのものが並行輸入品である点です。
国内で修理などのサポートは受けられないと思ったほうが良いでしょう。

また、よく知られる通り偽物が多く出回っており、そもそもが並行輸入品しかないので、偽物を掴まされやすいという欠点があります。(大手ネットショップのA社やR社でも販売・出品元によっては偽物があったりします。)
買うときは出来るだけ大手の販売元・出品元であることを確認してから購入したほうが無難だと思います。

その他、イヤーパッドの劣化がそれなりに早いため、気になる場合は定期的な交換が必要になります。

 

まとめ



(長年の使用でヘッドバンドの印字が殆ど消えてしまっています…いつもありがとう。)
全体的な評価として、Sony製モニターヘッドホンの平均的な音色であるという印象であり、どんなジャンルでも相性が悪いということはないため、気軽に高い性能を発揮してくれると思います。
この価格帯でのヘッドホン選びに迷った時は、選択肢の最初にあっても良いヘッドホンだと思います。

好みの差こそあれど、音楽制作やリスニング向けにも多くの人にオススメできるヘッドホンです。是非チェックしてみて下さい。

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宮脇拓也

宮脇拓也

webエンジニア兼ライター、DTM REVIEW編集部。
現在作曲に没頭中。
宮脇拓也

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