さてCubase7についてのレビュー2です。 前回もお話ししましたが、引き続きCubase7についての機能&問題点など紹介します。普通に機材紹介してたのではメーカーと同じなので、使ってみての感想などを正直に書いていきます。
DTMソフト:Cubase7の内蔵音源に関して
Cubase7には8種類の内蔵音源が含まれています。
オールワンシンセ系のHalion Sonic SE
Padやアルペジエーター系などに強いPad Shop、
moogのようなアナログシンセ系のRetrologue、
ドラム音源のGroove Agent ONE
など作曲に必要な音源は一通りそろっています。 ちょっと辛口になってしまいますが、内蔵音源に関しては僕の印象としてはLogicの方がまさっているかなという気がします。 Logicは音源やリズム素材のApple LOOPが使いやすくてその辺りでLogicを使い続けている人も多いと思います。ストリングスやブラスなどの音触りはどうしてもLogicの方が使いやすい印象です。 Logicは最新のPro Xでドラム音源も強化されたようですし。僕は音源に関してはサードパーティー製のソフト音源を使う事が多いので個人的にはそこまで問題としていませんが、 ここに関しては正直もう少しパワーアップしてほしいなというのが本音だったりします。といってもCUBASE6.5から追加されたPad shopは結構いいパッドなどあり僕も多用しています。でもせっかくYAMAHA傘下なので音源に関してもう少しパワーアップしてほしいですね。
DTMソフト:Cubase7のエフェクトに関して
もちろん他のDAW同様 コンプ/リバーブ/ディレイなどは一通りそろっています。 Cubase7からミキサー画面のチャンネルストリップ機能も強化されてますます使いやすくなった、、、ようですが自分がCubase6までの画面に慣れすぎてここは正直まだ使いこなせていません。 新しく7から導入する人はきっとスムーズに作業できるんだと思います。。。
Cubase7のエフェクト系で気に入っているものは ,(たいしたものではないかもしれませんが)DJ-EQ!
これいいですよ。わかりやすくてがっつりフィルターかかりますから最近のEDM系なサウンドとかでも多用しています。 個人的にPCDJをする際のがっつりフィルター系なエフェクト遊びを制作でも活かせたらいいのになと思っていたので これはそういったところでかなり近い遊びが出来て気に入っています。
EQといえばCubase7から新しく導入されたVoxengo Curve EQ
参考の音を解析して音のEQポイントを摘出し、同じ周波数特性にするという機能、たしかこれと同じような機能がLogicにもあったと思うのですが、こちらもCubaseは7から追加されましたね。 ですので自分の好きな曲だとか、リファレンスにしている曲に近づけるために使うにはいいかもしれません。 ということで一度試してみましたが、なかなか面白かったですけど、ちょっと強引にEQでいじってる感もあって微調整は必要かもしれませんね。ドラムの音がなんかガシガシするようになった。。。 前回書いたコーラス機能でもそうですし、デモやとりあえずのものを作るという意味で、自分がイメージしている音っぽくするってニュアンスくらいで活用してみるといいかもしれませんね。
DTMソフト:Cubase7のギターアンプシミュレーターについて
以前はCubaseのアンプシミュレーターはAmpSimulator(名前そのまま!)というものが入っていましたが、正直そこまで使いやすいものではないのが印象でしたが、Cubase6からVST Amp Rackというアンプシミュレーターがつきました。
こちらはユーザーインターフェイスもわかりやすく なかなか使える音も入っていると思います。ヘッド、キャビネット、エフェクターを一画面でチェックできるのですごくわかりやすいです。マイクもセレクトできるのでなかなか面白いです。 アンプの種類もマーシャル、メサブギー、JCなどの定番ものはわかりやすいです! 欲を言うとマッチレスとかディーゼルなどのシミュレートも入ってくれるとより楽しくセレクトできるようになるんですが、現状でもまずまずの出来です。
DTMソフト:Cubase7 の問題、改善点
個人的にちょっと困っている点はCubase7は僕のiMac環境だとたまに落ちるんですよね。Windowsで使っている知り合いに聞いたらそんなことはないと言っていたのですが 僕の環境でサードパーティ性のプラグインとかを立ち上げようとした時などに落ちたりします。この辺は相性問題かもしれませんがCubase6の時はそういった事はなかったんですよね。
あとは自分が立ち上げてるのが64bit環境なので64bit対応していないソフトはVST-Bridgeというものを経由して32bitとして立ち上げてるんですが、 たまに立ち上げすぎるとリセットされてしまって、せっかく音づくりしたプリセットをまた一から組まなければならない時があります。 これ、どんな音源使っていたかわからなくなったら結構厄介です。
正直Cubase6より若干重い気がします。見た目もかなりパワーアップされてユーザーインターフェイスも改善されて機能も増えてるので当然かもしれませんが、 スムーズさで言ったら6の方があったかもしれません。しかし毎月のようにアップデートはされてるのでそのあたりも徐々に改善されていくといいのですが。
そして、これはCubaseの問題ではないかもしれませんが、アレンジをCubaseでしてそのデータをエンジニアさんに渡す時など、当然オーディオデータに書き出してお渡しするのですが、 ステレオファイルを送るとなぜかProtools側でモノファイルが2つになって開かれてしまう事が多々あるようです。
もちろん音に影響するようなことはないと思いますが、あんまり気分いいものではありません。エンジニアさんに毎回軽く説明しなければいけませんし これはProtoolsとのどういった仕様の違いなのでしょう。簡単に解決策があるのかもしれませんが、個人的にはそんな問題がおこっている状態です。 これだけがCubase7にアップデートしてちょっと不満に思っている点ですね。それ以外はかなりいい感じなんですけどね。
全体的に厳しい意見もかなり書いちゃってますけどそれでも僕が一番使いやすく気に入ってるDAWです。基本的にはオススメです。 次回はついにMac対応もしてYAMAHAならではのオリジナル機能になりましたVOCALOID For Cubaseについて書いてみようと思います。
今回はDTM ソフト:Cubase7のレビューその2でした。
参考サイト
Steinberg JAPAN
⇒http://japan.steinberg.net/jp/support/downloads/cubase_7.html
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takahide azuchi
ゆるーく時に真面目に音楽やってます。
ベース弾き/作曲/アレンジ/マニュピレート
Studio One/Ableton Liveなど使用
みなさん、レビュー書いて〜!
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ステレオトラックに関しては、CUBASEでも環境設定できます。
基本的にステレオトラックというのはLRでそれぞれ情報を書き込んでいるので、
ステレオ読み込み時にモノトラック*2を用意することが可能です。
なので、恐らく主要なDAWにはこの機能はついていると思います。
モノトラックにして送るか、開く側の設定で変更するのが良いと思いますよ。