オーディオインターフェイスMOTU896HDのレビュー

オーディオインターフェイスMOTU896HDのレビュー896

数あるオーディオインターフェイスの中でも定評があるMOTU製品、数年前の製品ですがお気に入りでおすすめです。オーディオインターフェイスの購入を考えている方にも是非読んでみてもらいたいです。今回はそんなMOTUの中でも上位機種に分類される896HDのレビューをしたいと思います。



 MOTU896HDの購入理由

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自分がDTM(Desk Top Music)を初めて10年以上になりますがオーディオインターフェイスも何回かバージョンアップしてきました。初めてのオーディオインターフェイスはM-AUDIOの DUOというのを初めて購入したんですが、音質をもっとよくしたいと思い、次に評判がよかったMOTUの828mk2を購入しました。828mk2はDUOに比べ力強くてロックな質感ですが少しだけ音が中心に寄っているといった印象でした。それから色々なクリエイターの制作環境を見たり、レコーディングスタジオでの音を聴いているうちになにかレンジ感の違いを感じているうちにもっといい音で録りをしたい、いい音でモニターしたいという欲求にかられたんですね。


 MOTU828mk2から896HDヘ

そこで当時ロックオンカンパニーに足を運び、Motu828mk2からパワーアップできて、おすすめで且つ20万以下くらいでいいのありませんか〜?と相談にいきまして、自分の中でDigi003とかRMEなどいくつか候補はあったのですが、[003は828mk2に比べてレベルはそこまで変わらないと思う、MOTUの896HDはいわゆるプロクオリティーって感じだと思います]となぜか896HDをかなりおすすめされたんですね。自分がRMEにほとんど触れた事がなくMOTUに馴染んでるってのもあって、そこまで言われるならと896HDを購入しました。当時の定価は¥188500で自分は中古で13万くらいで購入しました。現在の896はmk3はUSBもFIREWIREも使えるハイブリッド仕様で値段も10~13万くらい購入出来るようなのでリーズナブルになりましたね。。。


 MOTU896HDの仕様

896HDはFIREWIRE400接続で8chのマイクプリアンプ、192kHz対応アナログI/O、ADATデジタルI/O1系統、ステレオAES/EBUを装備します。アウトプットは8チャンネルのアナログ出力、独立した2チャンネルのメイン出力(XLR)、前面パネルのヘッドフォン出力も独立していて、最大22チャンネルの独立した出力、18チャンネルの入力が備わっています。

896HDはコンピュータを接続しないで、もスタンドアローンでもミキサーとして利用できます。使った事ありませんが。。

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もろもろリアパネルら接続しますが、接続がキャノン/フォーン両方対応になっているのでボーカル/アコギ等マイクもギター等のシールドも問題なく接続可能です。マイクプリ/ヘッドホンアウトのボリューム調整はフロントのダイヤルで調整可能なので非常に使いやすいです。


 MOTU896HDを使ってみて

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MOTU896HDを接続してみて、まず最初の起動がピカピカ光ってかっこいいです(笑)

そして初めてGENELECの1029をモニタースピーカーにして音を出した時の第一印象は

[おぉ、プロスタジオの質感に近づいた!!]

と思いました。まさにロックオンで言われた通りの印象でした!なんというかMotu828mk2は質感はちょい固めでレンジ感がちょっと中心によった印象でしたが、896HDはその固さがとれて広がって全体を柔らかく包み込む感じ、どこか上品さがある感じがしました。828も896も名前もルックスもわりと似ていますが、やっぱり値段で全然違うんだなと思いました。

録り音に関しても同様の印象でした。828mk2よりあきらかにレンジが広くはっきりした音で録れてる!ただ録り音に関しては当時、別のマイクプリもコンプも通していなかったのでめちゃくちゃいいなという印象はそんなにありませんでしたが、やはり録りはプリ/コンプなどで調整してというのが基本です。


MOTU896HDのデメリット

あまり感じてませんが、大きさが2Uなので持ち運びはちょっと大変かも知れませんね。最近だと上位オーディオインターフェイスでもUniversal AudioのAPOLOやAVIDのHD OMNIなど1Uで手軽ですからね。動かさず自宅でずっと使うには問題ないと思います。


その後

MOTU896HDは2年くらい使用していたのですが、自分がGREEN DAYなどのがっつりハイファイなロックサウンドが大好きなので、よりそういったサウンドを作れないかなと思いその後APOGEE ROSETTA200に移行しました。ROSETTAの方が音が固くキラッとしてます。最近はROSETTAを使う事が多いのですが

柔らかい音で録りたい時は896HDの方がいいなと思ってます。

ちなみにAD/DAとしてAPOGEE ROSETTA200をメインで使ってるんですが、 ROSETTA200ってFIREWIREとかUSBって最初は付いてないんです。別売りのFIREWIREカード(5万くらい)やPCIカードを付けて接続することが多いと思いますが、FIREWIREのカードは今は販売終了しているうえ、カードごときに5万もはらうのがどうも嫌で、、、(貧乏性、、汗)

ということで現在は ROSETTA200からAES/EBUのデジタルケーブルでMOTU896HDにつないでFIREWIRE400→800ケーブルでiMacに繋いでいます。MOTU896HDをPCとの繋ぎだけで活用していると言う贅沢な利用。

PCからの出力もAESで896HDから ROSETTA200につないでそこからアナログアウトでマッキーのBIG KNOBミキサー→GENELECの1029のスピーカーと言う感じです。

この接続だとちょっと複雑な感じもしますが、音の遅れもほぼ感じず、困る事はほぼないですね。且つ ROSETTA200はヘッドホンアウトが付いていないので896HDのヘッドホンアウトが使えて何気に便利です。BIG KNOBのヘッドホンアウトもありますが、896HDのヘッドホンアウトの方が音がフラットで張りがある印象でミックスもしやすいですね。

ちなみにAES/EBUはデジタルケーブルなので896HDの影響はあまり受けないのかなと思い,試しにAPOGEE ROSETTA200→ SPDIFケーブル→Mbox2Pro→FIREWIREでiMacに接続して音を確認してみたんですが、やはり音はちょっと違いました。Mbox2Proより896HDの方がバランスがいいかなといった印象でした。デジタルケーブルでもやはり多少は音が変わるんですね。


まとめ

896HDは、どうしてもMOTUだと828の方が知られていたりMboxなどと比べるとあまり知名度が少ない印象もありますが、とっても優秀なインターフェイスだと思います。現在のオーディオインターフェイス事情はThunderbolt接続になっていたり、DSPエフェクトが内蔵されたり日々進化していますが、896HDは音質だけでいうと同価格帯~もう少し値段が高いインターフェイスにも負けていないと思います。今だとヤフオクや中古で5~7万くらいで取引されているようなので個人的にはかなり狙い目なんじゃないかなぁと思います。僕がインターフェイスを5、6万で最初に買うならMOTU828やApogee Duet2よりこちらの方が音も内容もいいんじゃないかなぁと思います。でもやはり新しいものが欲しくなってしまうんですけどね。。自分もDuet2持ってますし実際今はApogee Symphony I/Oを狙ってたりします(笑)

今回はオーディオインターフェイスMOTU896HDのレビューをお伝えしました。


関連サイト

MOTU
http://www.motu.com/products/motuaudio/896mk3/body.html/

代理店:High Resolution
http://www.h-resolution.com/MOTU/896mk3.html




takahide azuchi

takahide azuchi

DTM Reviewサイト発起人
ゆるーく時に真面目に音楽やってます。
ベース弾き/作曲/アレンジ/マニュピレート
Studio One/Ableton Liveなど使用
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