エレキベース ATELIER Z M#245のレビュー

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国産のギター・ベースメーカーとして多くのプロミュージシャンから信頼を得ているATELIER Z。故・青木智仁氏のシグネイチャーモデルであるM245ですが、いまやその枠を超えてATELIER Zの代表モデルとなり、そしてアクティブハイエンドベースの定番モデルとなりました。今回は私が所有するATELIER Z M#245をレビューしたいと思います。

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エレキベース ATELIER Z M#245のレビュー

 

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目次

  • ATELIER Z M#245とは
  • 購入のきっかけ
  • ボディ&ネック
  • コントロール
  • ピックアップフェンス
  • ペグ
  • よくないところ

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ATELIER Z M#245とは


ATELIER Z M#245は重たいアッシュボディとメイプルネック。そしてプリアンプなどが内蔵されているアクティブベースです。特に青木智仁モデルの特徴としては、バルトリーニ製プリアンプ、ドロップDチューナー、そしてナチュラル仕上げや透明なピックガードなどが挙げられます。
しかしながら、カラーや仕様など多くのマイナーチェンジが存在しており、私の所有するM#245も一部カスタムしています。

 

・購入のきっかけ


10代のころ、私が最初に手にしたベースは学校にあったネックの反ったFernandesの安いベースでした。それからしばらくして、Fender Japanのジャズベースを購入。当時プレイしていた音楽は主にフュージョンでした。漁るようにCDを聴くなかで、ひとりのベーシストが多くのCDに参加していることに気づきました。それがATELIER Z M#245を弾く故・青木智仁氏でした。
そんなわけで私の中に「ベースの音=青木氏のM#245の音」の方程式ができていました。大学に入り、ベースを弾き続ける中で、フェンダーのパッシブのジャズベでいくらスラップをやっても、あういう音が出せない。。
そんなとき、とある中古楽器屋でM245と遭遇。試奏してみると、なんと夢にまで見たあのサウンドが出るではありませんか。「ここで出会ったのも運命だ」とバイト貯金をはたいて購入を決めました。

 

・ボディ&ネック


ボディは2ピースアッシュです。アッシュはベースの材の中では重量級に入ります。ストラップを通じて、ズシリと肩にその重みがのしかかってきます。ネックはワンピースメイプルで、70年代風のブロックポジション&バインディングが特徴的です。

このアッシュボディ&メイプルネックの組み合わせは、実はかのマーカスミラーのベースも同じです。故・青木智仁氏がマーカスフリークであったことはよく知られていますが、こうしたベースの材にも、それが表れているのがわかります。ブリッジは重たいBADASS㈼が取り付けられていますが、これもマーカスと一緒です。
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・コントロール


アトリエオリジナルのJJピックアップが搭載されています。
プリアンプはBaltolini社のXTCTです。M#245でもXTCT以外に、NTCTやTCT,またアトリエ製プリアンプが搭載されていることがあります。XTCTのコントロールはLowとHighの2バンドEQで、特にLow-High両方をフルテンにした状態でのスラップ奏法のサウンドはとても歯切れの良いドンシャリサウンドです。また、ノブを引っ張ることで、プリアンプのON/OFFを切り替えてパッシブサウンドを出すことも可能です。あまり知られていませんが、実はXTCTはミドルカットができます。ボディ上にコントロールノブはありませんが、裏のパネルを開けると、トリムポットがついています。そのトリムポットを回すことで、ミドルカットを調節することが可能になります(ミッドブーストはできません)。
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・ピックアップフェンス


アトリエの代名詞ともいえるピックアップフェンス。青木氏はもちろん、マーカス・ミラーなどのスラップを多用するベーシストが付けていることで有名です。
ピックアップフェンスはフェンダースタイルの幅広いものと、アトリエオリジナルの幅が狭いものがあります。フェンダースタイルでは、指弾きのときの、ピッキングポジションがかなり限定されてしまいます。このM#245は最初クローム仕上げのフェンダースタイルのものがついていましたが、現在はブラック仕上げの幅が細いものにカスタムしています。

 

・ペグ


ドロップDチューナーがついています、このペグは一瞬でチューニングを変えることができます。曲間はもちろん曲中でも、正確にE→Dに落とすことが可能で、ネジの調整によってE→E♭やE→D♭なども可能です。4弦ベースに弾き慣れているけど、曲によってはLow Dを使いたいときにピッタリです。私自身、5弦ベースを所有していないので、曲によっては活躍してくれます。

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・よくないところ


M#245の一番の難点は、やはり「重い」ということです。木材なので個体差はあると思いますが、M#245の重量5kgオーバーが多いのではないでしょうか。アルダーボディのフェンダージャズベースは4kg台で、たかが1kgと思うかもしれませんが、実際に持ってみるとその差はとても大きく感じられます。
楽器が重いと運搬時の負担も大きくなりますし、なによりライブや長時間のリハでの肩への負担は無視できないものになります。
ストラップをパッドの大きなものを使うことで、少しは肩への重みは減らすことができますが、その分腰への負担が大きくなったりします。

またストラップピンなどの落下防止策を講じないと、ベースの重さでストラップが外れることがあります(私自身、何度も経験があります)。
もちろん、重量があるだけのサウンドは出してくれるので、とても気持ち良いのですが、自分の体力とのトレードオフですね(笑)

あとは、アクティブタイプのベースなので、定期的に電池交換が必要になります。電池ボックスは、裏のパネルをネジで外さないと電池交換ができません。パネルに電池ボックスをつけるなどの改造を行ってもいいかもしれませんね。

以上、ATELIER Z M#245のレビューでした。最後までお読みいただきありがとうございました。

参考サイト


http://www.atelierz.co.jp/product/bass/aoki/index.html

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DTM機材やギターやベース等の楽器等、音楽制作に関わる機材を実際に使用した人が、本音レビューをお送りしています。たまに音楽NEWSなども書いています。
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