Ibanezアイバニーズというメーカーはスティーヴ・ヴァイ やMr.BIGのポールギルバードなどが使っている事でギターが有名ですが、今回はベース初心者にもお勧め出来るリーズナブルなエレキベースSR600についてレビューしたいと思います。
・Ibanez(アイバニーズ)SR600を購入した理由
私は元々はギタリストですが、バンド活動から離れてDTMで作曲を始め、楽曲すべてを自分で作るようになりました。ベースに関してはソフト音源を利用しており、細かい作業を行えば人間が弾いているようなベースを「再現」することはできました。
しかし、どうしても機械的な感じがしてしまい、バンドをしていた頃に少しだけ弾いたことのあるベースを自分で弾いてレコーディングをしようと思い、ベース選びを始めました。
知人のベーシストにおすすめを教えてもらうもかなり高価なメーカーばかりで、どうしたものかと思っていましたが、中古楽器屋を巡っていた中で、「Ibanez SR600」を目にしました。
Ibanezといえば、ギタリストである私にとっては、テクニカルなギタープレイをするポール・ギルバートなどテクニック重視のギタリストが使用しているイメージでした。
Ibanezのギターは所持したことはありませんが、プロがギターとして使っているメーカーということでハズレはないだろうと一旦自宅で相場を調べたところ、中古では2〜3万でしたが、私が目にしたのは1万円台ということで保証期間もあったので購入に至りました。
・Ibanez(アイバニーズ)のSR600の特徴
過去にIbanezのギターを試奏した際に、ネックがかなり細く弾きやすいという印象を持ちましたが、ベースもネックが細くかなり弾きやすいものでした。
私はギターでもネックが太いものは弾きにくかったり、手の疲れが出やすいのですが、このネックの細さでベースの弾きにくさや疲れは感じられませんでした。
あまりベースでは利用されることはないのかもしれませんが、フレットは24フレットまであります。ギターではたまにフレットが24フレットあれば…と思っていましたが、ベースに関してはこの先24フレットまで使いたい楽曲が出てきても対応ができます。
・Ibanez(アイバニーズ)SR600主な仕様
ボディーはバスウッドが使われています。ネックはプレート無しのボルトオンネック、メイプルの3プライ、指板はローズウッド指板です。
ピックアップはあまり見かけない、リバース・レイアウトのP-Jスタイルです。コントロールは、マスターボリューム、バランス(前後PUの出力バランス)、トーンとなっています。
ブリッジはオリジナルで、六角レンチを使用して弦高、ハーモニクスの他に弦の幅も調整ができます。ゴトー製ペグを搭載しており、チューニングのズレはあまり無いです。
ネックを取り外すとシリアルナンバーが確認できます。現在は日本では製造はされていませんが、海外ではSR600は現行機種としてマイナーチェンジを繰り返しながら発売が続いています。
・Ibanez(アイバニーズ)SR600を演奏してみての感想
まず全然関係ありませんが、名前がSR600というバイクみたいなところが気に入っています。(笑)SRかっこいいですからね!
失礼しました。演奏してみての感想です。やはりネックの細さが一番に出てきます。ギターに慣れていると、ベースを弾く場合ベースのほうが握力を使うのか、すぐに手が疲れていましたが、SR600では慣れるまでは疲れは出ますが、一般的なネックのベースよりは負担が少ないという印象です。
そしてボディーはかなり軽いという印象でした。構造上、ベースはギターよりもネックが長いので重いかと思っていましたがGibsonのレスポールよりも軽いです。
音に関しては、シーケンサー上でエフェクトの処理を行おうと思っていたので直接オーディオインターフェースに繋いで使用していましたが、思っていたより多彩なサウンドメイクが可能で、
直で繋いでもそのまま多少の処理はしますが大きなエフェクトなどを利用しなくとも使えるレベルでした。このため、特にベース用のエフェクターは購入していません。さすがはIbanezといったところでしょうか。
SR600は下位機種ですが、音がスカスカになるということもなく実用的な一本でした。ブラックで統一されたカラーリングもクールの一言です。
ギターで相場が1万円台のギターというと、大抵がハズレです。音が軽かったり故障しやすかったりと問題が多いのですが、SR600は大きな故障もなくマメなメンテナンスを怠らなければトラブルはありません。
・SR600の不満点
ベースの中でも多少ロングスケールな印象を受けますが、そのため座って弾いているとヘッド側が弾きにくいです。バンドで演奏する場合は立っての演奏なので気にはならないのでしょうが、
DTMで作曲に使用している私にとっては、座っての演奏、パソコンで操作ということで弾きにくいと感じることがあります。人によるかと思いますが、座っての練習などでは弾きにくいと感じる方もいるかもしれません。
これ以外には特に不満を感じたことはありません。
・SR600を購入してよかったのか
結論から言えば購入して正解でした。いくつかのソフト音源のベースを所持していますが、それらのサウンドに劣るということはありません。そして何より自分で弾くことで楽曲から機械的な要素が消えます。
同じ楽曲を、打ち込みのベースと実際弾いたベースで聴き比べてみると、やはり人間が弾いたベースのほうが楽曲が生きているという印象を受けます。
サウンドに不満がある場合は、シーケンサーで処理を行えばまかなえるので、DTMで使用するには一本でなんとでもなるベースでした。価格の割に造りもしっかりしており、下位機種といえども充分な出来です。
Ibanezはギターのメーカーとだけ思っていましたが、Ibanezのベースを手にとってみて
ベースも充分使えるブランドだと実感しました。値段、サウンドともに初心者にもお勧め出来る1本だと思います。今回はエレキベース:Ibanez(アイバニーズ)SR600についてのレビューをお伝えしました。
関連サイト
アイバニーズ
⇒http://www.ibanez.co.jp/products/series13_jp.php?series_id=17&cat_id=2
DTM Review
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