サックス初心者に贈る「指を早く動かせる」練習法!指を早く動かす為には「とにかく吹きまくる」って正しいの?
多くの人がつまずく「早い運指」16 分音符だらけの楽譜を見て、一生懸命練習してなかなか出来ない。
「もういやだー!」と嘆いている方も多いと思います。
そもそも冷静に考えてみると、サックスを吹くという動作は「指+吹く」という動作から成り立っています。
つまり、指を早く動かす為には「指」と「吹く」を分けて練習しなくてはいけません。
その練習方法を詳しくご紹介します。
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サックス初心者に贈る「指を早く動かせる」5つの練習法!
~指を早く動かす為には「とにかく吹きまくる」って正しいの? ~
1.まず、指「だけを」動かす練習。
さらに細かく分けると「テンポ」と「指を動かす」を分けます。まずテンポは無視して、楽器は吹かずに指だけを動かしてスケール練習をします。
例えば「ドシラソファミレド」と吹いたとします。すると全部で 8 回指が動くことになります。つまりタンポのパタパタという音は「8 回」しか聞こえてはいけないのです。
良く「ド」と「シ」の間で「ド♯」の「カタッ」と聞こえる事がありますが、もし息が入っていたら「ド♯」という間違った音がでてしまいます。
こういう細かい事が音にはダイレクトに「間違った音」として出てしまいます。よく手癖になっている事が多いので、ここで修正していき、余分な「パタ」や「カタ」を無くす練習をします。
2.「ながら練習」
勉強などでテレビを「見ながら」勉強とかいう「ながら練習」。一見ダメな気もしますが、サックスに関しては別です。なぜなら、実際に楽器を吹く時にイチイチ「ドレミ」を頭で考えてから吹くと頭がついてこなくなり、結果指を動かすことに遅れが出てしまいます。
楽譜で「ドレミ」を見れば本能的に「ドレミ」を押さえなくてはいけないのです。
私が見てきた初心者の多くは「楽譜を見る→押さえる指を考える→指を動かす」という事になっています。車でよく「認知、判断、操作」で、判断力が早ければ早いほど危険を回避出来る、といいます。
これと同じで「認知してすぐ操作」と、「判断(押さえる指を考える)」という処理を頭から外すトレーニングをします。
そしてその為のトレーニング法が「ながら練習」なのです。まず、好きなテレビ番組を見ながら指をパタパタ動かいてみます。おそらく楽器の事に集中出来なくなると思います。
これでいいのです。楽器から意識を遠ざけて「押させる指」を考えなくても正しく指を動かせるように練習します。
指を動かせるようになれば、次はテンポです。スケールでいいのでメトロノームに合わせてテンポよく「パタパタ」と動かしていきます。
意識を遠ざけても同じテンポでもミスなく指を動かせればここで初めて指「だけ」を動かす事の完成です。
楽しめるテレビほどサックスからの意識は遠ざけられます
ただし、意識を遠ざけすぎてテレビにハマりすぎないように気を付けてくださいね。
3.親指はとっても大切
親指ってあまり指を動かす事については関係ない気がします。確かに左手親指はオクターブキーを押さえますが、右手は楽器を支えているだけです。では、どうして関係があるのかですが、まず親指に力を入れると手首に力が入ります。
そして、手首に力が入ると指が動かしにくくなります。
よく手を洗った後に手を振って水を飛ばす事があると思いますが(ハンカチが無ければの話ですが)この時に手首に力を入れると水を飛ばせないと思います。指が固まってしまっているからです。
だから手首には力を入れてはいけないのです。そしてそのキッカケを作っているのが親指なのです。親指は指の中で唯一手首と直接筋肉が繋がっています。
だからこの指に力が入っていると手首に力が入ってしまいます。そして他の指が動かなくなってしまうのです。
プロのプレーヤーさんを見ると必ず手首がリラックスしている事が分かります。だから軽やかに指があれだけ動くのです。
指が軽やかに動かす為にはリラックスを、そしてリラックスするための原点は「親指」なのです。
親指は「優しく添える」事を意識します
4.これだけ出来て初めて息を入れます。
メトロノームを使い、ノーブレスでスケールを吹いてみます。正しいテンポで音がなっていますか?もし、正しく鳴っていなかったら、また指だけの練習にやり直しです。
とにかくどんなにキチンと息を入れていても正しく音階が出なければ、それはダメです。
こうして自分の弱点をどんどん潰していきます。
5.この 4 つのステップを踏み、今度は、出来ないフレーズを練習します。
指だけを動かして、正しいパタパタ音を出し、自分の弱点を見つける→次にそのフレーズを本能的に吹けるようにテレビを見ながら無意識に指が動くようにする
→テンポに合わせて指を動かす
→吹いて出来ているか。
→ダメだったらまた振り出しに戻る。
この練習をとにかく繰り返し行い、弱点をどんどん見つけて克服していきます。地道なやり方ですが、これこそが出来るための最短の道です。
どんなに難しい楽譜でも、まずは指に染み込ませてからです。
まとめ
みんな出来ないフレーズに対して、多くの初心者は、とにかくつまずいた時に「必死」に練習します。
ただ、初心者は「吹く」ということ自体大変なのに、さらに「指を必死に動かす」という事も加わり、一生懸命になり、気がついたら自分のキャパシティーを超えた練習をしています。
これでは何も成長しません。何事もそうですが、一歩一歩確実に踏みながら、練習する事が大切だと思います。
以上サックス初心者に贈る「指を早く動かせる」5つの練習法!をお届けしました。
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