先日ローランドより、Gibson子会社のティアックに代理店が移行されたCakewalkからSONAR X3がリリースされました。現状は英語版のみで日本語対応、日本代理店での販売はもう少しかかるようですが、英語版はダウンロード出来る状態になっているようです。X3/X3 STUDIO/X3 PRODUCERの3バージョンの発売です。今回の新機能をコメントを交えて紹介します。
DTMソフト:Cakewalk SONAR X3の新機能&詳細
- VST3 ,64bitへの対応
- クラウドへのバックアップ機能:自分の周りにSONAR使いがいっぱいいたら離れた場所でのデータのやり取り等に使えそうですね!
- Youtubeへアップロード機能:なかなか面白い機能ですね。映像の方はどうなっているのでしょうか。
- コンピング機能の強化
ボーカル等、複数とったテイクを簡単にセレクトしてベストテイクを作っていくコンプ機能:作業効率がより早くなりそうですね。
- Melodyne Essential搭載(x3 Studio,Producerのみ)
最近のDAWはどこもかしこもピッチ修正を内蔵しているなかで、STUDIO ONE並んでMelodyneの投入!Melodynは使いやすいのでいいですね。もともとあったV-Vocalは廃止なのかな?
SONAR X3 サードパーティー製の音源の充実
これ何気にすごいいいかもです!追加音源は以下の通り
- xln Audio Addictive Drums(完全版)(X3 Producerのみ)
説明の必要がないくらいメジャーなドラム音源です。
- AAS Lounge Lizard SONAR(X3 Producerのみ)
ローズ.ウーリッツァ系音源
- AAS Strum Acoustic SONAR(X3 Producerのみ)
アコースティックギター音源(X3 Producerのみ)
他にもRapture、Dimension Pro:,TruePianos Amberなど内蔵
プラグインも充実しています。
- Tone2 BiFilter2::47種類のフィルタープラグイン(X3 Producerのみ)
- Nomad FactoryのBlue Tubesプラグインも内蔵(x3 Studio,Producerのみ)
- Tape Emulater:アナログシミュレートのプラグイン、個人的にアナログシミュレートプラグインは多用しているのでこちらの内蔵はなかなかいいなと思っております。
新機能的にはCubase,LogicやProtoolsで既にあるようなものが多いので他のDAWに比べて目新しくは思えませんが、メインDAWがSONARを使っている人にとっては、他のDAWにひけをとらなくなるという事で順当なアップデートだと思います。
個人的にはMELODYNEヤAddictive Drumsなどサードパーティ製のモノを取り込んだ事が1からDTMを始める人や音源をそんなにもってない人にはてっとり早くておすすめです。
価格は通常購入/アップグレード価格で
SONAR X3 が $99 / $49
SONAR X3 Studio が $199 / $99
SONAR X3 Producer が $499 / $149
なかなかコストパフォーマンスも高いと思います。あ、でも代理店を挟むともう少し高くなるのか、、、また詳細がわかり次第レポートします。
DTMソフト:Cakewalk SONAR X3のリリース情報でした。
参考サイト
Cakeawlk
⇒http://www.cakewalk.com/Products/SONAR/default.aspx
DTM Review
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>VST3 ,64bitへの対応:他のDAWに比べてちょっと遅れをとりましたがようやく対応ですね。
内部64浮動小数点処理及び64OSへの対応に関してはSONAR”5″の時点ですでに実装されています。
ちなみにSONARは現行DAWの中で最も早く64OSに対応したソフトです。
(内部64bit処理はSamplitudeの方が早かったかな)
>ボーカル等、複数とったテイクを簡単にセレクトしてベストテイクを作っていく。ProtoolsやCubaseに次いでこちらも追加されました。作業効率が早くなりますね
あ、テイクレーン及びクリップ単位のテイク選出は以前から実装されているんです。
今回は操作方法が変わったことのアナウンスですね。
以前のクリップミュート方式の操作形態をクリップカット方式にも適用させた感じですね。
>新機能的にはCubase,LogicやProtoolsで既にあるようなものが多いので他のDAWに比べて目新しくは思えませんが、メインDAWがSONARを使っている人にとっては、他のDAWにひけをとらなくなるという事で順当なアップデートだと思います。
ニュアンス的に色々と後れを追っていたソフトがやっと機能対応したように見受けられますが、ACID方式のインポート・エクスポートの対応、オーディオクォンタイズや外部アウトボードの自動遅延補正機能など、先端のトレンドや機能をいち早く実装してきた実績のあるソフトなんですよ。私は仕事上いろんなソフトを使い回しますが機能の数というより操作性や使いやすさという意味でSONARは優れていると感じます
(実はcakewalkシリーズ最大の特徴はcal言語という独自のプログラムを使ってソフトの機能を拡張できることにあります。そのため機能においても可能性は無限なのですが、こうしたライブラリの個人開発もVSTプラグインの登場によってすっかり廃れてしまいました。ただ、cal自体はいまでも実装されていますよ)
Rolandがディーラーになったことで広く普及した一方で、販売戦略上「ミュージ郎」などに代表されるDTM初心者向けパッケージにバンドルされるソフトというイメージがつきまとうこととなりましたが、元々TwelveToneというソフトウェア開発メーカーから出発し、DOS/V時代からシーケンスソフトの開発を続けている数少ないメーカーです。ちなみに本家TwelveToneは今から10年前にはすでにアナログモデリングのソフトシンセを開発していたやはり先駆者的メーカーです。TwelveToneとCakeWalkのソフトウェアを連携させるためにDXプラグイン機能を開発していたので、結果的にVSTを導入する必然性がなかったんですね。このVST対応の遅れが後発メーカーのイメージを増幅させてしまったようにも思えます。
以前はマック用のシーケンスソフトやWin/Mac両対応の譜面作成ソフトも開発していました。
(この譜面作成ソフトは現在のSONARの譜面作成機能にドッキングされませんでした…)
親会社が変わってMac版DAWの開発も再開したら面白いですね!
進展あったらまたレポお願いします!
コメントありがとうございます!
ご指摘の箇所を数点修正いたしました。
もしよろしければ直接メッセージさせていただけたら幸いです。
よろしくお願いします。
taka_azu22@hotmail.com