作曲したいDTM初心者のためのDTM入門〜その6

ここまで作曲したいDTM初心者のためのDTM入門として5回にわたってお伝えしてきましたが、今回は最後に メロディーを追加してみましょう。



メロディーはベース音に合わせて自由に作れば良いでと思います。今回のコード進行ではアメリカ民謡のBeautiful Dreamerのメロディーのフレーズの ようなメロディーラインをアレンジしてもマッチしそうです。新しくメロディーを入力す るトラックとプラグインシンセを追加して、メロディーを入力してみましょう。今回は SONAR で最も基本的なプラグインシンセである TTS-1 の Organ の Harmonica を選択し てメロディーを演奏しながら録音してみます。この時、ハーモニカの音色を使ってサック スの様に音の始めを実際の音より低いところから初めてもとの音に戻るような奏法を表現 してみましょう。そのためにキーボードのピッチベンドが役立ちます。これが無い方はも ちろんこれまで通りで OK です。

また、ソフトウェアシンセのプロパティ画面では、音色の調整を行えます。TTS-1 では基 本的なリバーブやコーラスを微調整してエコーのような響きを出したり音を分厚くできま す。PAN をいじればステレオで左右の音のバランスを崩すこともできます。これも合わせ てやってみましょう。

出来上がった結果を見てみるとピッチベンド情報が音情報の下にきちんと反映されてい ます。今回はメロディーなので、よほどのことが無い限りクォンタイズ機能は使わずその ままの演奏の風合いを残しておきたいと思います。クォンタイズ機能は便利ですが、実際 に人間が楽器を演奏している時はそれほどリズムに正確には演奏せず、敢えて少しずつタ イミングをずらして演奏することもあります。もちろんパーカッションや伴奏がバラバラ だとまとまりが無くなるので先ほどは使いましたが、今回は演奏の人間味を残しておく意 味でそのままにしました。

さぁここでやっと 8 小節分のフレーズがひとまずできました。ひとまず再生してみまし ょう。すると各楽器ごとの音量のバランスが完璧では無いように感じられます。そこで「表 示」から「コンソールビュー」を表示してみましょう。すると各トラックごとの音量調整 バーが現れます。これで音量が調整できるのでトラックごとのバランスを考えて音量を調 整してみましょう。この時、PAN を使ってステレオの設定を行うこともできます。また「W」 ボタンをクリックして録音ボタンを押せば、曲の途中で音量を変え、フェードインやフェ ードアウトの自動設定を行うことのできるオートメーションの記録もできます。

この調子で続きのフレーズを付け加えて曲を完成してみましょう。無限の世界が広がっ ています!そして曲が完成したら、音楽プレーヤーで再生できるような形式で保存します。 録音したいトラックが全ての場合、全てのトラックを選択状態にしておいた上で「ファイ ル」から「エクスポート」→「オーディオ」をクリックします。今回は様々な機器で扱え る mp3 形式で保存してみましょう。

ファイルを保存したい場所を選択し、ファイル名を付けます。そしてファイルの種類を mp3 にします。SONAR では mp3 形式の書き出しには最高サンプルレートが 48000、ビット数が 16 になります。

これで「エクスポート」をクリックすると「mp3 エクスポートオプション」画面が現れ ます。ビットレートの数を小さくすれば音質が悪くなりますがファイルサイズを小さくで きます。今回はせっかく作った曲なのでそこそこの音質で残すため 320kbs にするとmp3の中でもより高音質になると思います。 その他の設定はそのままでも良いですが、せっかく作った曲ですから「ID3 タグを含める」 にチェックを入れ、曲名、アーティストはあ なたのお名前を、アルバムにしたいならアル バム名、作成年、ジャンル、コメントなどの 情報を埋め込むことができます。「OK」を押 してしばらくすればついにあなただけのオ リジナル曲の完成です!

これまで 6回に渡って宅録、DTM・DAW の 基礎をお伝えしました。これでひと通りのオ リジナル曲が作れるようになったことと思います。しかし宅録ソフトにはまだまだボーカル録音やその音程を修正する機能、ボイス チェンジする機能など、プロ顔負けの楽しく素晴らしい機能がたくさんついています。少 しずつ慣れてきたら様々な機能を使って新たな音楽を開拓していきましょう!長い記事に なりましたが最後までお読みいただきありがとうございました。



Shunsuke Mizutani

Shunsuke Mizutani

水谷俊亮
作曲家・メディアクリエイター
(バングラデシュで貧困問題解決に取り組む一貫で)メディア製作会社スタジオパドマ代表。

facebook:facebook.com/shunsukemiztany, ブログ:bangla.jugem.jp
Shunsuke Mizutani

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