さて、前回[作曲したいDTM初心者のためのDTM入門〜その3]ではDAWで曲を作っていく過程の最初にベースの打ち込みを紹介しました。では次は、ピアノのトラックを飛ばしてトラック 3 のストリングスを先に作ってみます。トラ ック 1 の時と同じようにソフトウェアシンセのトラックを追加します。今回は SI-String Section というソフトウェアシンセを使い、トラック 3 のストリングスの OUTPUT に SI-String Sectionを選択しておきます。トラック1と同じようにピアノロールビューで打 ち込んでも良いですが、今回は練習のために譜面ビューを使ってみましょう。
譜面ビューでは楽譜に音を書き込んでいくことができます。今回は全音符でド|ファ|ド |ソというフレーズを入力してみます。全音符なので長さは 1/1 です。ストリングスはヴァ イオリン・チェロ・コントラバスの音が自動で切り替わるようになっているので画像のよ うに音に高低差を付けて遊んでみても面白いかもしれません。
ストリングスの音はこんな感じです。(秒数の左側をクリックすると再生されます。)
ベースにのっけるとこんな感じです(秒数の左側をクリックすると再生されます。)
さらにスチールギターのトラックを飛ばしてドラムの音を入れてみましょう。今回は SONAR の機能であるソフトウェアシンセトラックにも MIDI データをそのまま入力でき る機能を使ってみたいと思うので MIDI トラックの追加はせずに「挿入」→「プラグイン シンセ」→「VstPlugins」→「SI-Drum Kit」を追加しましょう。すると SI-Drum Kit の
プロパティが表示され、ドラムのイラストが表示されました。 ドラムも同じようにピアノロールビューや譜面ビューで入力できますが、今回はドラムの 機能や基本がわからない人のためにSI-Drum Kitに予め数十、数百パターン用意されてい るリズムパターンをドラッグ&ドロップで自動入力する方法で行なってみましょう。 SI-Drum Kit の左側に様々なパターンが収録されています。今回は Rock っぽいベース音な ので Rock のジャンルの中からこの曲に合うリズムを選んでみましょう。それぞれ名前の付 けられたパターンをダブルクリックすれば音を聴けます。今回は 2 つ目にある 2TON-B と いうリズムパターンを拝借しましょう。この 2TON-B にマウスカーソルを持って行きクリ ックしたままの状態でトラック 7 の第二小節に持っていきクリックを放します。すると 2 小節分のパターンが自動で組み込まれました。曲とマッチしているか改めて再生してみま しょう。なかなか良いですね!それでは SI-Drum Kit のプロパティ画面を閉じて、この 2TON-B というパターンを選択ツールで選択してからコピーして、その後の第 4,6,8 小 節にもこのフレーズを貼り付けます。
ドラムの音はこんな感じです。
ベース、ストリングス、ドラムを合わせた音を聴いてみましょう!(秒数の左をクリックすると再生されます)
これで簡単なカラオケ状態の曲でも 8 小節分が形になってきました。一度ここで「ファイ ル」から保存しておきましょう。宅録ソフトはパソコンの動作に負荷がかかるので時々フ リーズしたりソフトウェアが動かなくなることもあります。そのためにこまめに保存して おくことをオススメします。ここまでが宅録、DTM・DAW の基本編です。ここまででき るようになると他にもあれもしたい、これもしたいと夢が膨らんできますね!次回はこれ をさらに洗練させるためのテクニックや、キーボードを使った録音方法を学んで行きまし ょう!今回は作曲したいDTM初心者のためのDTM入門〜その4をお届けしました。
Shunsuke Mizutani
作曲家・メディアクリエイター
(バングラデシュで貧困問題解決に取り組む一貫で)メディア製作会社スタジオパドマ代表。
facebook:facebook.com/shunsukemiztany, ブログ:bangla.jugem.jp
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