DI:RADIAL J48 MK2のレビュー

DIとはダイレクトボックスのことで、ライブハウスでベースやキーボード、アコギに接続します。昨今はラインの音質にこだわるプレーヤーも多く、PA系の機材でありながら、個人で所有するという人も多いはず。今回はオススメのDI、RADIAL J48 MK2のレビューをします。

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購入理由


私はバンドでベースを弾く傍ら宅録をやってます。そしてベースが主張しまくる最近のベース音が大好きです 笑
その為ベースラインがよく見える音作りをしたいと思い、楽器店等で色々話を聞いていくうちにラインの音がいかに大切か気付かされました。
そこでライブハウスやレコーディングスタジオには置いていない機材で、評価の高いものを探したところこのRADIAL J48 MK2に出会いました。

 

機材の説明


・サイズ:84(W) x 48(H) x 127 (D) mm
・重量:700g
・入力インピーダンス:220kΩ ・周波数特性:10hz~40khz(±2db)
・15dBパッドスイッチ
・アクティブタイプ /(注)ファントム電源(48V)の供給が必要。 ・ステレオ・トゥ・モノ・マージスイッチ
・位相反転スイッチ
・ハイパス(80Hz)ランブルフィルター ・グランドリフトスイッチ
参考価格:¥19,800(税抜)

 

•機材のいいところ


1.ベース用のDIとして高いポテンシャルを発揮
DIを個人で購入する人の多くはベーシストかアコギを使うユーザーでしょう。このDIはAVALON U5のような劇的な変化、色付はないけど、ベース本体の音そのまま出力する原音系のサウンドです。

一番の特徴は何と言ってもゲインが大きめであること。ミキサー側のゲインは0でも十分なくらいで、出力は高めだと言えます。またワイドに出力できることも魅了の一つです。レンジの低い5弦ベースのLOW-Bによる重低音や、ベースのアタック成分に必要な高音がしっかり再生されるので、音が太くてまとまりが良いです。原音に忠実かつ骨の太いサウンドを出力できるので、ラインのトラックのみでベースのレコーディングを完結させることが出来ます。

また先日半屋外の会場ライブをした際、自宅用アンプとこのDIを持ち込みました。アンプの音は程々に RADIAL J48 MK2のラインの音をモニターに返してもらいました。自宅用アンプのぼやけた低音にDIのライン出力による骨格成分が加わり、小さい音ながら存在感のあるベース音になりました。

基本的にどんな機材でもこのDIと合いますが、5弦ベースとは特に相性が良いです。5弦ベースのLOW-B は重低音がある一方で5khz辺りにアタック成分を持っています。バスドラムで言うところのビーター的な役割がこの5khzには合って、EQでブーストするのも一つですが、インプットの段階でこの帯域が稼げ ているのは非常に大きなメリットと言えるでしょう。

これさえあれば鬼に金棒と言えるぐらいベーシストには頼もしいアイテムです 笑

2.弾語りやバンドでエレアコを使うユーザーにもオススメ
エレアコにDIを接続してライン出力する際もこのRADIAL J48 MK2はオススメです。アコギはベースや キーボード程大きくゲインを持っていません。その為DIで音を大きくゲインを取れることは大きなメ リットと言えるでしょう。特にバンドでアコギを使用する際、ドラムやベースに負けてしまうことがあ りますが、このDIならそんな心配は無用。存在感抜群のアコギサウンドをこのDIを活用して見せつけ ちゃいましょう。

3.宅録ギタリストにも強い味方
エレキギターの場合は通常アンプの音をマイクで拾うので、DIは必要ないように思われますが、宅録でアンプシミュレーターを後掛けする際はラインのトラックが必要になります。このDIでは大きく音が録 れるので、演奏ダイナミクスがしっかり反映してライン出力ができ、アンプシミュレーターで歪んだ音に加工してもプレーのニュアンスをしっかり残すことが出来ます。

ラウドロック系の距離感がベタベタに近いギターのバッキングを録る場合は実機のアンプにマイクで立 てるよりこのDIでライン録りしてアンプシミュレーター使った方が手取り早いです 笑

4.ライブ現場で発揮される多様性
ただ音がいい、安定感があると言うだけではありません。
まず15dBパッドスイッチ、アクティブベースやプリアンプで作り込まれた出力が高めの音に対してクリップしないようゲインを整えてくれます。
そして位相反転スイッチ、ラインのトラックとは別でアンプの音をマイクで拾ったトラックを合わせる際、それぞれのトラックの波形同士がぶつかって打ち消し合い、音がスカスカになることがあります。
位相反転させることにより、解消されることがあります。
最後にグランドリフトスイッチ、他のPA機材との組み合わせによりノイズが発生する際に押すと改善することがあります。半屋外の会場でのライブで実際にノイズが発生して自分では原因が分からず、PAさんがこのスイッチを押してノイズを消したことで、改めてPAさんの偉大さに気付きました 笑


 

•他の機材との比較


ベース用のDIの定番、BOSSのDI-1やCOUNTRYMAN TYPE85も同じく安定感があり色付けなくライン出力が出来ますが、RADIAL J48 MK2との違いは出力の仕方にあると分析します。
前者2機種は「必要以上の帯域は出さないよー。」という大人しいキャラクターなのに対し、J48 MK2は 「下から上まで全部見せてあげる!」という威勢の良さを感じます。笑
またユニークなのが、ステレオソースをモノラルに変換してミキサー側で受けれるようにするステレオ・トゥ・モノ・マージスイッチ。例えばキーボードのステレオ出力に対してミキサー側のチャンネルが足りない場合に、トラックの節約が出来ます。

 

•まとめ


以上ですがいかがでしょうか?
通常DIはライブハウスやレコーディングスタジオに常設されている機材なので必ずしも個人で所有する必要のある機材ではありません。しかしこのDIは値段的に安価とは言えませんが、常設機材とは一味違い、ラインで間違いなく使える音に出力できるので、様々なシチュエーションで戦力になること間違いないでしょう。ラインで使える音を味方につけて、楽曲や演奏をさらに強化しちゃいましょう!

 

•RADIAL国内正規代理店:株式会社エレクトリのリンク


http://www.electori.co.jp/radial/J48.htm

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宮脇拓也

宮脇拓也

webエンジニア兼ライター、DTM REVIEW編集部。
現在作曲に没頭中。
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