Sadowsky Metroline Will Lee モデルについて のレビュー

こんにちは。今回は、Sadowsky初にして唯一であるWill Leeモデルについて ご紹介いたします。

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Sadowsky Metroline Will Leeモデルを購入したきっかけについて軽くお話しいたします。
アクティブベースを使用していたのですが、出力が大きく音作りの幅が広がらなかったということ、スーパーロングスケールだったのでフィンガリングの小回りがきかないこと、などに困っていました。
そんなときに試奏したのがこのモデルでした。
その場で即決とまでは行きませんでしたが、機能の良さを知ったり、弾きやすさを思い出したりしているうちに、購入を決めていた、といった感じです。

それでは、早速この Sadowsky Metroline Will Lee モデルの特徴についてご紹介させていただきます。

・ボディ


フルサイズのボディより一回り小さいサイズのことをディンキーシェイプと呼びますが、このモデルではディンキーシェイプよりさらに一回り小さいオリジナルのボディシェイプを採用しております。
とてもすっきりとしていて取り回しがよく、本体の重量も比較的、というか、かなり軽量になっております。
そしてさらに、カッタウェイもディンキーシェイプより深くとられているので、22フレットを活かしたハイポジション演奏時もストレスレスにフィンガリングできます。
アッシュ材を使用しており音の立ち上がりの良さが特徴です。
このボディーカラーはダークチェリーバーストというカラーで、通常のサンバーストよりも赤みの強い色合いになっています。
このカラーリングに惚れ込んで購入を決めたところもあります。

 

・フレット


通常のディンキーシェイプでは21フレットですが、このモデルは22フレットを採用しております。
多フレットといえば24フレットがスタンダードでセッションプレイヤーにはよく利用されていますが、スラッププレイという面からすると、ネックエンドからピックアップにかけての幅を広く取っているので、この22フレットはスラッププレイにも最適となっております。
実際に私がSadowsky Metroline Will Lee モデルでスラップをしている所感では、コンパク トでありながらも決して弾きづらいことはなく、むしろフルサイズのベース以上に難なくスラッププレイが可能であるという感覚があります。

 

・ナット幅


4弦ベースですと、通常はナット幅は38.1mm(15インチ)です。
このSadowsky Metroline Will Lee モデルでは 36.8 mm(14.5 インチ)を採用しており、通常より 1.2 mm短くなっております。
これによりかなりネックのグリップ感が小さいです。なので、もちろん左手のフィンガリングに関しては、手のサイズが小さめであっても比較的容易ですし、スラップ等オクターブフレーズも無理なく抑えることができます。
ミュートに関しても同様、通常サイズのベースと比較してそれほど意識しなくてもできてしまう、という結果になります。

 

・ Drop D チューナー


Sadowsky Metroline Will Lee モデルでは E 弦に Drop D チューナーが取り付けられています。
このDチューナーはとっさのダウンチューニングにものすごく便利ですし、後述します多彩なアクティブイコライザ機能によって、低音感も 謙遜なくしっかり出力されます。
なお、Will Lee本人はDrop Cまでチューニングを下げて使用しているとのことです。
これは5弦ベース相当の音幅を実現可能にします。

 

・ ピックアップ


Sadowsky Metroline Will Lee モデルではSingle J ピックアップが採用されています。
シングル構なので、ピッキングニュアンスがしっかり出ます。もちろん、スタック・ハム構 のピックアップの方がパワフルなアウトプットを実現できますが、私が所持していた別メーカーのものの場合、出力が大きすぎて歪んでしまい、小さな音で歪ませずに抑えたいときに苦戦してしまいました。
このSadowsky Metroline Will Lee モデルは、強く弾く、弱く弾く、という手 元のコントロールが如実に音に表現されますので、幅広いプレイが可能となりました。

 

・ コントロール


Sadowsky Metroline Will Lee Model Preamp は、真空管風サウンドが特徴の FET サーキットを用いた 2 バンド EQ 構造になっています。これに併せて独立したミッドブースト機能が装備されています。
① ボリューム

② P.U.Pan
フロント・リア 2 方のピックアップの音量バランスを調整します。

③ パッシブ/アクティブ切り替え機能トーンのツマミにパッシブ/アクティブ切り替え機能がついていて、ノブを引き上げるとパッシブになります。
この切り替え機能がかなり便利です。パッシブを求めていたので、Sadowsky を嫌厭していたところがあったのですが、パッシブ風なサウンド…などではなく、完全にプリアンプをバイパスしてくれますので、この点はかなり魅力的でした。

④ トーンを下げると少しこもった柔らかい音色に、トーンを上げるとパキっとしたビンテージサウンドになります。バラードなどサステインを重視し輪郭 をぼやかしたい場合はトーンを下げ、スラップや輪郭をはっきりさせたい場合はトーンを上げるという風にコントロールしています。

⑤ ミッドブースト機能

この機種では、Mid Boost 回路を搭載している点は特徴的だといえます。コントロールパネル上にあるミニスイッチによりONすることが可能なので、 ソロやブーストさせたいときなどに重宝します。バックパネル内(蓋を開けて調整)では、周波数を 500Hz・800Hz、バンド幅を Narrow(Q=1.0)・Wide (Q=1.7)と選択できます。
更にバックプレートの穴から覗くトリムポットによって、ブーストのレベル、Mid BoostON 時のボリューム調整が可能です。
この細やかに設定できるMid Boostによって、本体にして細かな音作りを可能とし、ソロのために使用するであろう一つのブースト用エフェクターが不 要になるほどの真価を発揮します。
なお、Will Lee本人は500Hz/Wideにセッティングしているそうで、購入時は彼のセッティングに合わせてありました。

 

【まとめ】


Sadowsky Metroline Will Lee モデルは、一言で言うとかなり弾きやすいです。
ハイフレットを使用した少し高 気味のフレーズも、この機種であれば難なく弾けたりします。
スラップに関しても同様です。特に、テクニカル系のフュージョン、ジャズはもちろんのこと、ロックやポップスなど幅広くお使いいただけることと思います。 問題点を挙げるとするなら、音楽のジャンルによっては少し音が軽く感じるということです。例えばヘビーメタルやハードコアなど、ピック弾きでガンガンと出力を出していきたいというプレイヤーにとっては不向きかもしれません。
とはいえ、Will Leeのプレイが好きな人にはもちろんオススメしたいですし、テクニカルな技術を求める方、オールマイティーな演奏・音作りがしたい方に はとてもオススメです。

今回は Sadowsky Metroline Will Lee モデルについてのレビューをお届けしました。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!

 

関連サイト


Okada International Inc.
http://www.okada-web.com/guitarandbase/wl.html

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宮脇拓也

宮脇拓也

webエンジニア兼ライター、DTM REVIEW編集部。
現在作曲に没頭中。
宮脇拓也

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