DTMにはDAWって今や必須ですよね。僕はCubase AI5を使ってボカロ曲を作っていました。しかし これがめんどくさい。VocaloidはRewireという機能を使うと(Cubaseなどの)DAWと同時再生が できるんです。でも、Cubase AI5にはRewireがない。だから上位版DAWに乗り換えようと思って たらStudio Oneに出会いました。Rewireはもちろんのこと、さすが注目を集めるDAWだけあって、 使えば使うほど素晴らしいと思えるDAWでした。そこで、Cubase AI5との比較を交えつつStudio One 2 Professionalについてお話したいと思います。
なお、この記事では僕の感じたことを中心に話しますので、基本的な機能を知りたい方はコチラを読んでいただくのがいいかと思います。
DTM ソフト:PreSonus Studio One VERSION2についてのレビュー
■とにかく、安かった(笑)
もともとはCubase AI5を使っていたのですが、やはりそこは廉価版ソフト、どうしても限界を感じていました。Cubase最上位版を買うことも考えましたが、その頃はまだ10万円ぐらいしたので、とても手が出ませんでした。だけれど、どうしてもプロ級の機材が欲しかった。
そんなところにtwitterで「Studio One2半額セール!」と流れて来たんですね。値段は2万円。コレはすごいとおもいました。試用はしなかったのですが、いろいろレビューを見て、新しいDAWでいい音で、使い心地がいいと評判だったので、この安さで買えるならと、思い切って買ったんですね。
■使い心地、良いです
Cubaseがウインドウをたくさん開くソフトなのに対して、Studio Oneはシングルウィンドウのシステムを採用しています。操作性はいいとの触れ込みでしたが、それでも全く使ったことのないものは不安でした。でも直感的に操作できるし、いつも同じ場所に同じ機能があるというのは予想以上に使いやすいものでした。
もちろん、編集画面はオーディオやMIDI、ミキサーなどそれぞれ別の画面がありますが、「表示/非表示」を切り替えるだけなので迷いがありません。切り替えボタンが常に画面に表示されていて、今何を開いているかがはっきりわかりますから、本当に使いやすいです。
■Studio Onegはやっぱり、音がイイ!
僕は正直なところ、DAWによる音質の違いってわからないんです。耳を鍛え出したのってホント最近ですし、音質が良かろうが悪かろうが良い音楽は良いだろ!みたに思ってるのであまり重視してこなかったのです。それでもやっぱりStudio Oneは音が良いと思います。Cubase AI5はちょっと使い方に慣れないとこはあったにしても、やりたいことはそれなりに出来たのでそれはそれで満足してたんです。
でも、付属音源のHalionOneがイマイチ好きになれなかったんです。それだったら、少々ちゃちくても耳に馴染んだMS-GSとかのMIDI音源のほうが好きかなって思ってたぐらいで。でも、Studio Oneは付属音源を鳴らしてて楽しかったんですよ。好みの音色とはちょっと違うけどクリアに響くし気持ちいいな、と。やっぱり、心が楽しくなるかどうかって大事だと思うんですよね。
■ちょっと気の利いたとこもある
最近nanoKONTROL2を買ったんですけど、Studio Oneでちゃんと設定できるか不安だったんですよ。USBで接続するとnanoKONTROL2の方でちょっとした初期設定をしないといけないんです。マニュアルにはCubaseとかSONARとかの場合はかいてあるんですけど、さすがにStudio Oneでのやり方は書いてなかった。でも、Studio Oneの接続設定画面で、こういうふうに設定してくださいねっていう表示が出てたんですよ。ホント助かりました。
■Studio Oneのデメリット:ステップ入力が使えない(泣)
ほんと買って満足してるStudio Oneなんですが、一番ショックだったのが「ステップ入力が使えない」ことです。Cubaseだったら使えたんですけどねー。MIDIキーボードを使えばマウス入力より速くて、リアルタイム入力よりも確実にできるから好きな機能だったんです。DAWの標準機能だと思ってたんですけど、まさかそれが使えないとは・・・(泣) でもいいんです!もともとピアノ弾くのは好きだし!たとえクオンタイズした方がひどくなろうとも!(大泣)
あと付属音源の音色はちょっと偏りがあって、生楽器系は選択肢が少ないです。エレクトロ系だと結構いいかもしれません。
さらに言えば作業中の曲のフォルダを表示する機能は、エクスプローラーだけでなくて
Studio One内のブラウザにも一発で表示させて欲しかったところですね。
■その他
Melodyne EssentialとKonplete4 Elementsがバンドルでついてくるんですけど、これも気に入ってます。メロダインとの連携は本当にスムーズでStudio Oneの一機能のように自然に扱えます。
ちょっとピッチが気になる時にサクっと使えるのでいいです。体験版で上位版のMelodyn Editorを利用してみたらちゃんと動いたので買ってもいいですね。また、Konplete Elementsは貴重な生楽器系が入ってるので重宝してます。Reaktor5 PlayerはNIのサイトからいろんなシンセをダウンロードして使えるので楽しいですよ。
あと、Studio Oneガイドブックにはお世話になりました。マニュアルを読まなくてもやりたいことは大抵できるんですけど、まだまだ使ってない機能もたくさんあるなと感じてこの本を買いました。読んでみると目からウロコです。「えっー!!まだそんなに便利な機能があったの!」って驚くこと多々でした。マニュアルよりずっと読みやすいですし、今後は操作で悩むことはあまりなさそうです。
■最後に
僕にとっては最上位版DAWというのが初めてなんです。他のDAWの最上位版と比べると気になる点もあるのかもしれませんが、僕としてはホントいろんな事ができて大満足なんです。なので、最上位版を買うかどうか迷ってる人には、「やっぱ最上位版は良いよ」って言いたいです。ではみなさんも楽しいDTMライフをっ!
関連サイト
PreSonus
⇒http://www.presonus.com/products/studio-one/
エムアイセブンジャパン
⇒http://www.mi7.co.jp/products/presonus/studioone/
たけちてと
アコースティックギター、クラシックギターを10年近く演奏していたが、現在DTMを主力にすべく活動している。まずはStudio Oneの内蔵音源征服を目論んでいる。
Twitter:https://twitter.com/taketiteto
tmbox:http://tmbox.net/user/take_songs/sound
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