今回はPADコントローラーとしても音源としても定評のあるnative instruments Maschine micro mk2のレビューをお送ります。
購入のきっかけ
DTMでの作業において結構な時間を占める、「打ち込み」という作業。 実際にしたことがある方には、お分かりかと思いますが、これがなかなか苦痛だったりします。 音階系の楽器の場合、MIDIキーボードを使えばかなり作業時間は減りますし、打楽器系の打ち込 みに関しても、MIDIキーボード等を使用すればかなり楽になります。
これらは作業の効率性もさることながら、アナログ感、つまり実際にキーボードを弾いて音を入 力していくことが非常に重要かと思います。どうしても、PC操作のみで、作業を完了しようとす ると、作業時間はかかるし、イマイチ何をしているのかが分からなくなってしまう、というデメリッ トがあると私は感じました。
そこで、MIDIキーボードを購入したわけですが、リアルタイム入力の便利さを覚えた私は、打楽 器の打ち込みは、PADがついているものが一番演奏している気分になれる。と思い、PAD系の機 材を導入することにしました。
PAD系でもメーカーはいろいろあります。各社特徴、値段などかなり選択肢はありましたが、 Maschineが決め手になったのは、同じくNative instrumentsの製品Kompleteとの連携でした。
私は普段から音源として、Native instrumentsのkomplete9を愛用していたので、
- ライブラリの連携
- パラメータの調整をmashine側で行える
この2点からmaschine導入に踏み切りました。
maschineシリーズには他にも
- maschine studio
- maschine
とあります。microシリーズを購入した理由としては、サイズ感と値段です。 microとstudioでは値段が3倍ほど違うため、どうも購入には踏み切れませんでした笑
Native instrumentsの特徴
このmaschineや、kompleteを世に送り出しているnative instrumentsですが、どちらかという と、デジタル系の音に強く、アナログ系の音は少し苦手というイメージです。 ダンス系の曲を作る時は非常に重用しますが、アナログ系の曲を作ろうとすると、他の音源を組 み合わせたほうがクオリティが上がるかな、という印象です。
しかし、そのデジタル系においての強さはかなりの物で、著名なDJの方もmaschineを使用しライ ブを行ったりと、かなりパフォーマンスが高い製品で、音源にあたるkompleteも多数のソフトを 含んだパッケージ、かつ、非常に安価と、大変優れた製品であります。
音源もひとつひとつがかなりクオリティが高く、作成するジャンルにおいてはこれだけで完結す ることが多々あります。
maschineの特徴
上記のように、非常にクオリティの高い製品である、maschineですが、 今回はmaschine micro の紹介を。
まずPAD側は画像のような見た目になります。
次に、PC側はどうなるか


こちらはこの画像のようになります。
このPAD。1番から16番まで番号が振られていますが、PC側を見ていただくとこのPAD側の数字 と、PC側の数字と同じ色をしているのが分かると思います。
この色はユーザ側の設定になりますが、音源の系統によって色分けしたり、ソフトごとに色分け したり、と様々な設定ができます。
例えば、画像だと
キックが赤
スネアが黄
ハットが水色
タムなどがオレンジ
というような色分けになります。私自身、楽器として見た目的な要素も重要と思っているので、こ の色分けのカラフルさは、非常に興奮する要素のうちの一つです。
また、画像を見ていただくと分かるように、音源の再生、レコーディングもmaschineのハード側 で操作可能ですし、コピー&ペースト、UNDO、REDO、デリート、クオンタイズ、など打ち込み 時に必要になる作業のほとんどが、このmaschineのハード上で可能です。
音源ごとのパラメータ設定は、左上部のウィンドウと、その横のパラメータノブを駆使することで native instrumentsの製品であれば、全てのパラメータの操作が可能です。
また、kompleteがインストールされていれば、maschine上音源選択画面でパッケージが表示さ れますが、これがとても気に入ってます。下の画像の左側の部分になります。
繰り返しになりますが、どうしても打ち込みなどは単調な作業になってしまいがちなので、こう いう見た目などでテンションをあげられるというのは、モチベーションの上で非常に重要になる かと思います。
以上のように、ハードとソフトの連携がかなり高いレベルでまとまっているので、特に打ち込み などが苦痛だったりする人には特におすすめできますし、そうでない人にとっても作業の効率性 という面でかなりの改善が見られると思いますので、是非導入いただきたい製品です。
最後にmaschineで作成した音源をはらせていただきますので、native instrumentsの製品の音、 maschineでこんな事ができるんだな、と参考にしていただければと思います。
今回はnative instruments Maschine micro mk2のレビューをお届けしました。
native instruments Maschine micro mk2のレビュー〜実践編〜はこちら⇒http://dtmreview.com/nativeinstrume…ne-micro-mk2-2-3395.html
メーカーサイト
native-instruments.com
⇒http://www.native-instruments.com/jp/products/maschine/production-systems/maschine-mikro/
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