Native Instruments では御馴染みのソフトシンセ[Massive]
アナログシンセのようなストレートさと図太さ、そして刻一刻と変化する、
まるで生きているかのようなサウンドが非常に魅力的な NI 社を代表するシンセ Massive。 特に新しいシンセではありませんが、自分がよく使っているシンセなので紹介させていただきたいと思います。
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普通のレビューや解説は既にたくさんありますので、 ここではちょっと変わった切り口で、簡単にこのシンセの仕組みを見ていきたいと思います。
低音補強用のツールとして Massive を使ってみる
まず、このサウンドを聞いてみてください(ヘッドフォン推奨)↓
このままでも十分ではありますが、ちょっと低音が物足りないです。 では Massive を使ってスパイス的に低音を足してみましょう
かなり迫力が出たかなと思います。
お察しの通り、Massive を使ってキックを補強し、盛り上がる部分で BassDrop(ブゥーンという音)を 出しています。
低音の調整、特にキックの切れの良い低音を出すのは結構難しいものです。
EQ でローを上げてもモワっとなってしまいがちです。
BassDrop もなかなか扱いが難しいですね。
その辺で拾ってきた BassDrop サンプルだと長さが合わなかったり、あまり効果が感じられなかった りと…。
この Massive を使うと割と簡単にそれらの不満が改善される!…はず。
実際に Massive でプリセットを組んでみる
ということで、今回は Massive をシンセとして使うのではなく、低音補強用のツールとして使ってみ ようと思います。
非常に簡単なプリセットなので 1 から作ってみて、Massive の仕組みもちょっとだけ理解してしまい ましょう。
マニュアル読むよりも実際に手を動かして音を作っていったほうが身につきますし、
既に Massive を持っている方でプリセットしか使っていないという方も「Massive ってこんな凄い仕
組みなの!?」と魅力を再発見することが出来ると思います。
そんなこといいからプリセットだけくれ!っていう方は DM ください(笑)
https://twitter.com/3occhin
シンセサイザーの基本的な仕組みが分からない!という方は「シンセサイザーの使い方 基本」な どで検索してみてください。
人任せ!!
大事なことは[OSC(発振器)]から出た[波(サイン波や矩形波など)]が音の高低と質感を作り、それを[いかに変化]させるか、ということです。
この[OSC]から生み出される[波]が非常に多彩で、変化のつけ方がとてつもなく複雑かつ直感的 にいじれるのがこの Massive の特徴です。
以下から Massive のデモ版をダウンロード出来ます(E-mail の登録が必要です)↓
http://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/synths/massive/downloads/
デモ版は 30 分のみ使用可能でプリセットの保存は出来ません。 起動し直せば何回でも使えます。
用意されたプリセットを使うと簡単に凄い音が出ます。。。 ですが、それだけでなく実際に自分でプリセットを是非とも作ってみてください。
(デモ版はプリセット保存出来ませんが・・・)
動画を用意しましたので、シンセの仕組みがよく分からない方もこちらを見ながら一緒にプリセット を作ってみてください。
その前に、動画内で使用している波形確認用のツールをご紹介します。 波形確認用のツールを持っていない方は、これらも一緒にダウンロードしてくださいね。

s(M)exoscope
http://bram.smartelectronix.com/plugins.php?id=4
無料のオシロスコープです。重宝してます。
Voxengo SPAN
http://www.voxengo.com/product/span/
無料の FFT アナライザです。EDIT から SLOPE を[0]にして使っています。
ダウンロード出来ましたか?
よく分からなくても、とりあえず深く考えないでください!(笑) 一緒に手を動かすことが大事ですよー!
ではどうぞ!!↓
ということで、すみません、一回で終わりませんでした…。
色々期待させた割にここまでしか説明できなくて申し訳ないです…。

今回は基本的な[サイン波]を使いました。
このサイン波の高低を、鍵盤を押すと同時に変化させることが出来ましたね。
もっと Massive いじってみたくなりましたか?
動画補足
(00:39~)ウェーブテーブルから[Sin-Square]を選んでいます。
かなり色んな波形が用意されており、これも Massive の特徴の1つかと思います。
1 つのテーブルに 2 つ[以上の]波形が用意されていて、Wt-position つまみで [これらの]波 形を混ぜて使う仕様になっています。
アナログシンセでは不可能だった、ソフトシンセならではの機能でしょう。エグイ音たくさん入ってま す。
(2:55~)モジュレーション・スロットに「3 Env」を適用させ、数値を[-24.00]にしました。
マイナスにしたのがミソですね。
Envelope が上がると、ピッチは下がる、という反対の動きをさせるためにマイナスにしています。
また[-24.00]としたのは丁度 2 オクターブ分と対応しています。
Envelope が最大になると 2 オクターブピッチが下がる事を意味します。
もっと下げても良いのですが波形の動きが見やすかったので適当に[-24.00]としています。
つづく・・・
よく分からない!これってどういう事?という質問があればツイッターの方へ
DM(https://twitter.com/3occhin)をお願い致します。
DM で返信、もしくは次回の記事で解説したいと思います。

次回はもっと踏み込んでかっこいい低音を出せるようにしたいと思います。
お楽しみに!
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Mio
ポストハードコア系のバンドを始動予定です。
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