作曲したいDTM初心者のためのDTM入門〜その1

DTM_Topこれから音楽を作りたい!作曲をDTMでしたいけど何が必要かわからない。どこから始めたらいいのかわからないという方も多いと思います。今回から数回に渡り、これからDTMや宅録を始めたい方々に実際に宅録で使用している実機を紹介しながら宅録のノウハウをお伝えします。



 DTM(宅録)とは

レコーディングと聞いて皆さんが連想するイメージはどんなものですか?一昔前まではレコーディングと言えば高価な機材の揃ったスタジオで、有名歌手がCDを作って売るために行うもので、伴奏楽器の演奏者を雇い、それらの録音を行なった上で行うような専門性の高い、そして高額なコストのかかる作業でした。ところが昨今のデジタル機器の発展と普及により、自宅でセルフレコーディングや作曲がより身近なものとなっています。宅録とはつまり“自宅で録音(レコーディング)”を行うという意味です。

宅録では自分自信がボーカルとなってオリジナル音楽を歌って録音できるだけでなく、その声質や音程の狂いを修正したり、ピアノやギターを持っていない人でもオーケストラの伴奏を作り、それらをミックスしてCDにしたり、あるいはオンライン音楽販売サイトで販売することまでできるようになっています。言い換えれば、音楽製作とはプロが行い、コストもかかり、とても素人にはできなかったクオリティーの音楽というメディアが、趣味レベルで楽しむことが気軽にできるレベルまで身近になったということなのです。

そしてそれは例え音楽を専門的に学んだ人では無くても、仕事が終わってからの時間や休日を使って気軽に楽しめ、さらに販売までがあなたの部屋からできるという無限の可能性を秘めたものです。

作曲したいDTM初心者のためのDTM入門〜その1〜


宅録に必要な機器

宅録に必要な機器は様々です。例えばボーカルの録音だけであればラジカセ一台でできます。ただしカセットテープはアナログなため、重ねて録音を繰り返していくと音質が悪化していくデメリットがあります。音質のクオリティーが低いと、作曲のモチベーションも下がってしまうことと、何よりも巻き戻しや繰り返し録音の手間がかかる点が大きなネックです。

そこでデジタル機器による宅録が力を発揮します。デジタル機器で宅録を行うのに必要な機器もまた様々で、例えばハードディスクレコーダーや携帯電話、スマホやタブレット端末、コンピューターなど様々です。これらの機器で宅録を行う場合、音質の劣化はほとんど無く、また録音した一部分を切り取って貼り付けたり、フェードしたり等の操作も簡単に行うことができます。さらに音源を持つ機器やソフトを使えばデジタル音源を使って演奏や録音ができます。

これらの総称をDTM(Desk Top Music)やDAW(Digital Audio Workstation)と一般的には呼ばれています。これらのソフトウェアで扱える音源はオンラインにも無料で配布されているものもあり、それを使えばクラブサウンドやピアノやギターだけで無く、ヴァイオリンやフルート、琴、和太鼓、はたまたエスニックなシタールやタブラなどの楽器の音も自由自在に演奏できます。

現在最も手軽な宅録として発展してきているのがスマホやタブレットのアプリを使用したもので、様々な無料アプリも存在しています。中でも、apple社が販売しているiOSを搭載した機器(iPhoneやiPad、iPodなど)のapple純正宅録アプリ「GarageBand」のテレビCMをご覧になって興味を持たれた人は多いでしょう。このガレージバンドというアプリはもともと有料で販売されていましたが、今では(2013年10月現在)無料で配布されています。このガレージバンドでできることを簡単にご紹介しましょう。


GarageBandを使って宅録

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ガレージバンドには予めピアノ、ドラム、ギターの3つのデジタル音源が内蔵されています。テレビCMではピアノビューで演奏する様子が紹介されていました。

ピアノビュー画面には1オクターブちょっとの鍵盤が表示されており、その鍵盤を押さえるとピアノの音がスピーカーから出てきます。音を伸ばすサステインペダルの効果や表示鍵盤の音の高さなどの調整もできます。小学校で鍵盤ハーモニカを演奏したような感覚で演奏し、和音を奏でることもできます。さらに画面上の赤いボタンを押せば録音が始まるので、メトロノームの音に合わせて演奏すればその演奏を聴くことができます。

ギターはスマートギタービューで演奏ができます。ギターのコードを抑える場所を知らない人でも、和音名に合わせて画面上に指を走らせることで、表示されているコードの音で構成されたギター弦を弾いた時の音が手軽に演奏できます。これらコードを組み合わせてジャカジャカと演奏するだけで、立派な音楽が作れてしまいます。

ドラムビューではバスドラやスネアドラムなど基本的なドラムスが表示されており、それらをタップすることで音が出ます。抑える場所により音色が変わったりするので色々試してみましょう。これらギターやドラムもピアノと同じく録音ボタンを押せば録音ができます。

 

さらに左上の楽器一覧画面に切り替えると、新たなトラックを追加することも可能です。1つ目のトラックにピアノ演奏、2つ目にギター、3つ目にドラムを入れればもう立派なバンド伴奏が作曲できます。もちろん自分の歌声の録音ができるオーディオレコーダーもあるので、ボーカルの録音までがこなせます。オーディオレコーダーには様々なエフェクトも用意されているので、ロボット声にしたりエコーをかけたり等エフェクトがかけられます。

エレキギターを繋いで録音もできるようです。さらに完全版を追加購入すればストリングスやオートリズムなどの機能もあるようです。

これらはほんの一例で、様々な機器やアプリを利用すればさらに高度な作曲を楽しむことができます。楽器店に行くと、スマホを使った宅録に最適化されたマイクや録音機材、キーボード等を販売しているのも近頃ではよく見かけます。


パソコンで宅録(DTM)

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宅録は様々な方法で行うことができ、その最も簡単な方法の1つをご紹介しました。とても楽しいものですが、やはりやればやるほどのめり込んで物足りなくなる時が来るものです。そしてスマホやタブレットで力不足を感じる時は、想像以上にすぐにやってきます。そこでパソコンで宅録をする必要性が出てきます。

パソコンで宅録をすることで、より多くのトラック数が扱え、良いマイクで最適の状態で録音することができ、様々なエフェクトを自由自在に扱うことができ、様々なデジタル音源をダウンロードして使用し、それらを大画面で効率良く操作できる等、最高のクオリティーに仕上げることができます。宅録とはあたかも素人が楽しむ趣味止まりのように聞こえるかもしれませんが、最近の有名な音楽アーティスト達の多くもまた宅録をしているのです。もちろん使用機材などに大きく左右されるわけですが、言い換えればそれなりの機材とパソコンを使った宅録で、高いクオリティーの音楽に仕上げることができます。

『DTM入門!-宅録を始める方へ-シリーズ』次回は、実際に宅録をどの様に行なうかをご紹介していきます。作曲したいDTM初心者のためのDTM入門その1でした。




Shunsuke Mizutani

Shunsuke Mizutani

水谷俊亮
作曲家・メディアクリエイター
(バングラデシュで貧困問題解決に取り組む一貫で)メディア製作会社スタジオパドマ代表。

facebook:facebook.com/shunsukemiztany, ブログ:bangla.jugem.jp
Shunsuke Mizutani

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