今回はPro Toolsの最新バージョン、Pro Tools 11のレビューになります。新たな機能やDAW選択の判断材料になるようなレビューを心がけます。
詳しい方ではなくても、初心者でも理解できる様に書いていきます。
■購入理由
ギターを始め、少し経ったとき宅録に非常に興味を持ちました。
当初はマルチエフェクターに付属されていたCubase LEで行っていたのですが、満足できなくなりCubase 5を導入しました。
その後オーディオインターフェースを買おうと思った際にEleven Rackの存在を知り、またPro Toolsの非常に見やすいインターフェースに惹かれ、Pro Tools 8に乗り換えました。
その後11の新機能が使いたくなり11にバージョンアップしました。
Pro Tools 8にしたときの、エディット画面とミキサー画面の簡潔さと見やすさに感動したのを今でも覚えています。個人差はあると思いますが(笑)
■ProTools概要説明
まずはPro Toolsの概要になります。
言わずとも音楽をやっていれば「Pro Tools」という単語をほとんどの人が聞いた事があるでしょう。なぜならPro Toolsは世界単位で見てもおおよそのレコーディングスタジオなどで使用されているからです。
また近年では、プラグインの充実や作曲家の完パケ納品増加等で個人による使用も急増しているようにも思います。(私の周りでは多いです)
■ProTools11の変更点
①64bitに最適化
以前に比べ処理能力、音質が向上にされています。
リスニング環境にも依りますが、クリアになったように感じました。本当に極わずかですが(笑)下手したら気の問題レベルです(笑)
それに伴いプラグインもAAX Native 64bitに変更されました。
レイテンシーの問題等も改善されているようです。
②オフラインバウンス
他社のDAWでは当たり前のようにあった機能「オフラインバウンス」が使えるようになりました。バウンスを行う際Pro Tools 10までは実時間(4分の曲なら4分)かかっていましたが、11からはかかりません。
バウンスに必要な時間はトラック数やマシンのスペック依存しますが、以前よりも圧倒的に早いスピードでバウンスが行えます。
私の場合は歌もの1曲を10倍速前後でバウンスできています。
③Pro Tools 10と11の共存
今まではできなかった2バージョンを1台のマシンにインストールできるようになりました。
バージョンアップに伴い今まで使用していたAAX 32bitやRTASは11で使えませんが、10を入れておけばそちらで使用することができます。
しかしオフラインバウンス等は当然使えません。
今回のバージョンアップをとても簡単にまとめますと
速く、音が良くなった
です。少しまとめすぎた気がしますが(笑)
他にも新たに改良等手が加えられていることもありますが全てを詳しく解説していると終わりが見えなくなるので詳しくはメーカーサイトなどを利用してください。
■Pro Tools (11)の気に入っている点、不満など
11に限って言えばやはりオフラインバウンスです。
他社DAWからすると普通ですが、とても便利な機能です。
(余談ですが、知り合いの作曲家で「オフラインになってバウンス時の確認がなくなった。あの時間は確認もできたし嫌いじゃなかったんだよな〜」とおっしゃっている方もいました。(笑)ちなみにバウンスの際オフラインで行うかどうかは選択できます。)
次に最初から入っているプラグインの充実度です。
これは11に限ったことではありませんが、コンプ類やEQ、音源などすぐに作曲やミックスなどの作業ができる状態と言っても過言ではありません。
定番コンプ1176もあります。
ここで一つ、今まで最も使用したプラグインを紹介させていただきます。 ソフトシンセのXpand!2です。
現在は使用頻度としてはそれほど高くないですが、Pro Toolsにした当初はかなり使って いました。むしろこればかり使っていました(笑) まず何と言っても音色の多さです。
2000種類ほどあるそうですが、未だ使いきれていま せん(笑) 基本的なバンド編成の楽曲、ポップスから打ち込み系の楽曲までこのプラグインのみでも かなり作ることができます。(音質的には満足できるかは置いておき…)
ドラムやベース、ボーカルの仮メロやストリングス、シンセなどとても種類豊富です。 プリセットもきれいにジャンル分けされていてスムーズにアクセスできたり、各種パラ メーターやアルペジエーターなどもシンプルで操作しやすくなっています。
楽曲のデモ制作やスケッチを行うときに非常に便利です。 使用すると少し重くなる気もしますが、最近のマシンでは問題ない程度だと思います。 これから作曲や宅録を初める方には特におすすめさせていただきます。
話はもどり、次の気に入っている点ですが、
あとはやはり画面の見やすさです。
シンプルで無駄が無く直感的に操作ができるような気がします。
作曲、レコーディング、編集、ミックス全てにおいて扱いやすいです。
不満があるとするとプラグインの対応しているものが他の種類(VSTなど)のプラグインにくらべると少ないくらいです。有名どころは順次対応してくれていますが数で言えば劣ることは否めないです。
また、機材や環境によりますがMacの方が安定している気がします。
※Windowsでも通常通り動きますし、エラーなどが必ず出る訳ではありません。
私個人としての意見、感想です。
■他社製品との比較
最近で各メーカーがDAW製品を販売しており用途や機能、価格で選択ができます。
その中でPro Toolsは価格的には上です。(HDはのぞく)しかしWindows/Macを選ばず作曲・レコーディング・ミックスなどバランス良く使うことができます。さらに画面は見やすく非常に使いやすいです。
つまりその金額の差はDAW選択で大きな問題ではないと私は思います。
長く本格的に使いたい人の選択肢としては最後まで候補に残るのではないでしょうか。
■最後に
自分が使い慣れているが故のレビューになっている部分があるかもしれません。
このレビューで興味を持った方は、知り合いや楽器店でじっくり触らせてもらった上で
購入を検討してみてください。
また、私は今後もずっとPro Toolsユーザーかと思います(笑)
今回はDTMソフトAVID Pro Tools11のレビューをお届けしました。
メーカーHP http://www.avid.com/JP/products/family/Pro-Tools
Kentaro
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