ARTURIA MINILABのレビュー

minilab_top

今回は「ARTURIA MINILAB」のレビューをさせていただきます。シンセサイザー黎明期の頃のユーザーとしてはやはり冨田勲さんや坂本龍一さんなどが有名ですが彼らが利用されていたハードシンセの音が驚きの価格でお手軽に楽しめる製品となっています。

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購入の経緯


新しい音源欲しいなぁと思いたち、コストパフォーマンスに優れるという理由でなんとなくこのMINILABを購入してしまったのですが結果的には良い買い物をしました。なるほど評価が高いわけです。
ARTURIAについて

まずはARTURIAという会社について少し触れたいと思います。

1999年に設立されたフランス・グルノーブル発のソフト・ハードシンセメーカーがARTURIAです。TAE(True Analog Emulation)と呼ばれる独自技術に定評があり、これはコンピュータ上でアナログシンセをエミュレートするものです。
特に、有名なハードウェアシンセの再現されたソフト音源がこのメーカーの売りです。
http://www.arturia.com

 

MINILABについて


MINILABはソフトウェアとハードウェア(コントローラ)の2つからなる、いわゆるハイブリッドシンセサイザーです。
ソフトウェア「ANALOG LAB」はダウンロードで手に入れることができます。そしてハードのMINILABでシンセの各種パラメータを感覚的に変更できるようになっています。一応セットで使ってくださいということですね。しかし、コントローラは普通のMIDIコントローラとして使用できますし、私としては、この商品はコントローラではなくソフトウェアのANALOG LABに注目すべき製品だと思っています。

 

コントローラについて


minilab_controler

鍵盤はミニ鍵盤なので私はちょっと主力で使いたいとは思わないです。黒鍵が押しにくくて・・・。音を鳴らすときは別MIDIキーボードを使っていますし、私はMINILABよりは別途紹介しているKORGのnanoKEY2の方が演奏しやすいかなと思っています。
ピッチベンド、モジュレーションはタッチセンサ式のスライダになっていますがちょっと感度に違和感がありますね。
16個のつまみはリアルタイムで音色を調整できるのでアナログシンセを使っている気分になって楽しいですよ!(私も最初の方は楽しくてそれだけで遊んでいました・・・最初の方は笑)
パッドでは音色切り替えやコード演奏などができますが、音色切り替えもライブで使うわけではなければ使う機会もなく、私はほとんどパッドを使いませんでした。
ANALOG LABを使う際にこのコントローラを使う必要はないので、現在は飾りに。。。。
一応ガジェット感があって見た目はかっこいいですよ笑。

DTMやる上でのMIDI鍵盤がほしければ、KEYLABの方の購入をおすすめします。持ち運びできるコンパクトなmidi鍵盤として使用するならばKORG nanoKEY2の方がいいでしょう。
ANALOG LABについて

付属のソフト音源集のANALOG LABですが、こちらがメインです。
ANALOG LABではARTURIA社が出していた以下のアナログシンセをエミュレートしたサウンドを楽しむことが出来ます。

  • MODULAR V
  • MINI V
  • ARP 2600 V
  • CS-80 V
  • JUPITER-8 V
  • PROPHET V
  • OBERHEIM SEM V
  • WURLITZER V

analog lab

簡単に画面の説明をしますと、左上にある5820種ものプリセット音源を選択して音源を使用します。そんな沢山の音源なのでちゃんと各音源にはタグがついており、検索をかけることが出来ます。これで簡単に欲しい音源を探すことが出来ます。
レートやお気に入りマークもつけることができますよ。

search

右側中央のノブはコントローラに対応したパラメータとなっており、自分で割り振って指定することが出来ます。

さて、一つ注意があります。沢山のビンテージシンセの音を楽しめるのですが、「音作りを一からできるわけではない」のです。もし一から音作り等をしたい場合は同社の単独ソフトシンセの購入や、これらのシンセがバンドルされた「V COLLECTION CLASSICS」等の購入をおすすめします。
しかし、このプリセットはプロの音楽家の方々が作成したものなので十分なクオリティを持つものであると思います。

プリセットの全ては把握していませんが、一番前にくる音というよりは後ろで引き立てる系のサウンドとしていい感じのサウンドが多いように思います。劇伴系の楽曲やアンビエント系の楽曲に自分は使うことが多いです。あとFX系も即席でヤバイ音だしてくれます。
私の感じる全体的なイメージとしてはバリバリエレクトロポップ的なサウンドではなく、「渋い味のある電子音」ですね。

音については動画サイトなどで検索すれば一発ででてきますので音色のチェック等してみるのがいいと思いますよ。

 

特徴(良い所、悪いところ)


  • コストパフォーマンスが異様に高い
  • 渋い味のあるシンセサウンド
  • 起動が遅く、動きが重い
  • コントローラが使いにくい

 

まとめ


長々と書かせていただきましたが、一言で言ってしまえば、「ビンテージシンセの渋〜い音源がお手軽に欲しい人におすすめ!」といった製品ですね。

コレが本当に気に入った方はあとから「V COLLECTION CLASSICS」の購入でもいいと思います。私は確認していませんが各単品のシンセ音源製品との互換性もあるそうですので。
最近流行りのエレクトロ系楽曲には向かないかもしれませんが渋い音を使った楽曲制作を始めたい方にはとてもおすすめの
以上「ARTURIA MINILAB」を紹介させていただきました。

 

ARTURIA : http://www.arturia.com
MINILAB :http://www.arturia.com/products/hybrid-synths/minilab/overview

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