UAD Friedman Amplifiers Collection のレビュー

ハイクオリティなサウンドとモデリング技術でプロ御用達のプラグインプラットフォームとして非常に高い評価を得ているUniversal Audio社のUAD-2。
今回はそのUAD-2のプラグインの一つ「Friedman Amplifiers Collection」をレビューしたいと思います。

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「アンプシミューレーター」について


DTMで音楽制作を行っているギタリストなら避けては通れない「アンプシミュレーター」。
大きなスタジオで爆音でギターアンプを鳴らして高級マイクでしっかりレコーディングしたい、と誰もが思うところですが、時間、環境、予算の問題でなかなか頻繁にできることではないですね。
そこで、そのサウンドを手軽に再現するためにアンプシミュレーターを使用します。
とは言っても、ギターアンプが無数に存在するようにアンプシミュレーターも星の数ほど存在し、そして同じアンプのシミュレーターでも各メーカーが別々に作っているためいくつもあり、同じアンプをモデリングしているのに全然違う音だったりもします。そしてやはりデジタルでモデリングしていため、本物のアンプの真空管が作り出す温かみや、音を出した瞬間の音圧やレスポンスを再現できているシミュレーターは多くはありません。
その中でUAD-2のアンプシミュレーターは本物のアンプにかなり近い音が出せる、と非常に高評価なプラグインです。実際のアンプメーカーの監修のもとで開発されたプラグインが多いのもリアルなサウンドを作り出せる大きな要素ですね。

 

「Friedman」について


一般的に有名なギターアンプメーカーといえばMarshall、Fender、Voxなどが挙げられますが、ギタリスト、特にハードロック寄りのギタリストでFriedmanという名前を知っている人は少なくはないはずです。
何故ならば、Friedman Amplificationの創設者であるデビッド・フリードマンはエディ・ヴァン・ヘイレン、スティーブ・ステーヴンス、ガンズ・アンド・ローゼズをはじめとする、大御所ギタリストのアンプエンジニアとして活躍していたからです。
特にエディ・ヴァン・ヘイレンに関してはデビッドがマーシャルのアンプをモディファイし、エディのトレードマークである「ブラウン・サウンド」を作り上げることに貢献しています。
いわゆる「改造マーシャル」サウンドで世界的好評価を得た彼が立ち上げたアンプメーカーがFriedman Amplifiersです。代表的なアンプとして「BE-100」「DS-40 Dirty Shirley」、代表的なエフェクターとして「BE-OD」があります。
ちなみに、当然でしょうけどアンプ本体は非常に高級で、BE-100はヘッドだけで65万ぐらいします(涙)

 

「Friedman Amplifiers Collection」


そんなFriedman Amplificationの代表アンプ2つ「BE-100」「DS-40 Dirty Shirley」がプラグインとなってUAD-2で使用できます。Friedman Amplificationがプラグイン界で有名なBrainworxと共同開発して作っただけに、見た目も含めかなり実機に忠実に作られている+プラグインならではの便利な機能がしっかり組み込まれています。

それぞれ実機と同じノブやスイッチがあり、わかりやすく音作りができます。BE-100はチャンネル+トーンを微調整できるスイッチも多く付いているため、かなり細かく音作りができます。DS-40 Dirty Shirleyは逆にノブもスイッチも少なく、潔いイメージです。

さらに、それぞれのプラグインにFX Rackなるものがついており、ノイズゲート、ディレイ(!)、プリ、パワーアンプの調整、そしてキャビネットやマイクの組み合わせを選ぶことができたりと、便利な機能満載です。キャビネットとマイクは、なんと67種類のパターンから選べます。最初から設定されているパターンでも十分素晴らしい音なのですが、こだわりたい方は相当細かいところまで音を作りこめます。ディレイも付いているのがギタリスト的には嬉しいところですね。

では、それぞれのサウンドを聴いてみましょう。

「BE-100」
プレキシ・マーシャルをよりハイゲイン化したサウンドが特徴のアンプです。

・ディストーション
使用ギター:Gibson Les Paul

・ヘヴィディストーション
使用ギター:Gibson Les Paul

・クランチ
使用ギター:Don Grosh ストラトタイプ

はっきり言ってめちゃくちゃ気持ちいいです。マーシャルのゲインノブを20ぐらいまで回した感じでしょうか(笑)他のアンプシミュレーターではなかなか無い立体感と、激しい音色の中でも真空管の温かみがしっかりと感じられます。ギタリストならわかる感覚ですが、ピッキングした時の反応が本物のアンプを弾いているかと思うぐらいリアルです。

「DS-40 Dirty Shirley」
通称「ダーティ・シャーリー」と呼ばれ、マーシャルのJTM45を基本にモディファイされたアンプです。

・クランチ
使用ギター:Don Grosh ストラトタイプ

・クランチ2
使用ギター:Gibson Les Paul

・リード
(使用ギター:Don Grosh ストラトタイプ)

こちらの実機はパワー管にEL84を使用している「BE-100」と違い6L6管を使用しているため、歪みの質感がより落ち着いていてとてもウォームです。このシミュレーターを弾くときに感じる低音の温もりは他のアンプシミュレーターでは感じたことがないです。気持ちいい、、、

ちなみにデモのディレイ音はFX RACKのものを使用しており、リバーブはUAD Lexicon 224をうっすらかけています。

個人的にはロック、ポップス系の音楽で歪んだギターが必要な時はこの2つのプラグインがあれば十分なんじゃないか?と思えるぐらい音が良い+音作りも幅広く行えます。今回デモでは弾いてませんが、クリーントーンもとても綺麗です。

 

「デメリット」


これはアンプシミュレーターどころかUAD-2のプラグイン全てに言える事かもしれませんが、音がリアル過ぎるためにミックスで苦労する場合があります(笑)特に打ち込み系の音楽の場合、意外とデジタル臭い音のほうがすんなりまとまったりします。

Friedman自体、名機をモディファイしていることで有名なメーカーですので、いわゆる「王道サウンド」を出すのはあまり向いてないかもしれません。同じくUAD-2プラグインにマーシャルやフェンダーのアンプシミュレーターもあるので(これらも素晴らしい音です)、好みによってはそちらのほうが合うかもしれません。

あと、これもUAD-2プラグイン全部に言える事ですが、安くはないです。現在の価格は$249(約¥27,000)。そしてUAD-2のプラグインを使用するにはUniversal Audioの製品を購入する必要があるため、持っていない方は購入する必要があります。ちなみに筆者はapollo twin mk2 を使用しています。
ただ通常UAD-2用のギターアンプシミューレーターはアンプを一つずつ買うような感覚で購入するものが多いですが、Friedman Amplifiers Collectionは二つのアンプがついてくるため、高いですがお得感を感じます(笑)

 

「まとめ」


いかがでしたでしょうか?UAD-2のプラグインは全て30日無料で使用しているので、Universal Audioのハードを持っている方は是非使ってみてください。
ハードを持っていない方は、こちらのサイトにUniversal Audioの他のプラグインの紹介もあるので、参考にして良いと思ったら購入を検討してみてください(笑)個人的には、ギタリストならUAD-2のアンプシミュレーターは必ず一度は弾いておいたほうが良いと思っています。

以上、UAD Friedman Amplifiers Collectionのレビューでした。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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Gentaro Futatsugi

Gentaro Futatsugi

ライター:二木 元太郎(フタツギ ゲンタロウ)
ユニット「fromnou」のギタリストとして活動中。
コンポーザー、アレンジャーとしても活動中。

Twitter:https://twitter.com/fromnou_gentaro
fromnou official website:http://www.fromnou.com
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