ギターアンプ:Hughes and Kettner(ヒュース&ケトナー) Triamp mkIIのレビュー

ketona

ハイゲインアンプ、そして蛍光に光る事が代名詞にもなっているHughes and Kettner Triamp mkII についてレビューしたいと思います。



「ハイゲインアンプ」といえば何を想像しますか?

王道のMarshallをはじめ、Soldano、Mesa Boogie、Koch、Diezelなど、最近は数えきれないほどのハイゲインアンプが販売されていますが、その中でHughes and Kettner(通称:ケトナー)の名前を連想した方は少なくはないでしょう。さらに、ケトナーを連想した方のほとんどがTriamp mkIIを想像したかと思います。誕生から瞬く間に知名度が広がり、今やロック系のギタリストでは知らない人はいないのではないか?という程確固たる地位を築いたアンプです。


・ギターアンプ:Hughes and Kettner(ヒュース&ケトナー) Triamp mkII誕生

Triamp mkII は名前からもわかるように、初代Triampの進化版です。

triamp 1

ヌーノ・ベッテンコートが使用していたので有名な初代Triampですが、今ひとつ大きな話題にはならなかった印象があります。トーンに関して好みは別れますが、自分の感想としては初代モデルは少々ウォームさに欠ける印象でした。
その初代モデルの内面、そして外面も改良しパワーアップさせたのがTriamp mkIIです。音色のレベルアップに加え、トレードマークとなった華やかな見た目もプラスされ、Hughes and Kettnerを代表するアンプとなりました。


 ・ギターアンプ:Hughes and Kettner(ヒュース&ケトナー) Triamp mkIIの特徴

Triamp mkIIを見て、誰もがまず惹かれる点はそのルックスでしょう。

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とにかくかっこいいです。電源を入れた途端にネオン管が青く眩しく光るこのアンプはステージの奥に置いてあろうが抜群の存在感を発揮します。筆者がアンプを買って間もない頃ライブに来た友人に「お前よりアンプのほうがかっこよかった」と言われたことすらあります(実話)。
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ちなみにRushのAlex Lifesonモデルは紫色に光ります。これもまたカッコいい。

 

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限定の白カバーバージョンもあります。
untitled
色んな色に光るようにネオン管を改造する方も多数いるようです。
この光るパネルがあってこそこれだけ知名度の高いアンプになったと言っても過言ではないと思います。
Triamp mk2以降、Duotone、Puretone、Grandmeister、Tubemeisterシリーズと、多くのケトナーのヘッドが光るパネルを使用するようになりました。
ですが、やはりプロが使うアンプであるからには音質ももちろんハイレベルでなくてはいけないわけですが、サウンドも非常にクオリティが高く、他のメーカーと明らかに違うHughes and Kettnerならではのきめ細かいサウンドが出せます。ド派手な見た目に負けないサウンドクオリティがあってこそ一世を風靡するアンプにまでなったのでしょう。


・ギターアンプ:Hughes and Kettner(ヒュース&ケトナー) Triamp mkIIの機能

Triamp mkIIは名前通り、3つのアンプが内蔵されています。アンプの中に3つのアンプ?と言うといまいちぱっとしませんが、要するに音色の全く違うチャンネルが3つあります。それに加え、各チャンネル内で2種類のゲインチャンネルを選択できるので、合計6チャンネルのトーンから選択出来ます。EQは各アンプごとに別々にあるので、3種類のEQを設定することができます。超クリーン〜超ハイゲインまでカバーしているので、かなり幅広いサウンドメイクが可能です。
それぞれのチャンネルについて説明します。
〜AMP1〜
クリーン〜クランチ

GAIN A
最もクリーンなチャンネルです。チャンネル内のマスターボリュームも無く、まさにクリーントーン専用のチャンネルです。

GAIN B
クリーンを基本に少しクランチがかかるチャンネルです。クランチ専用というよりはクリーン寄りのクランチといったサウンドです。

AMP1はtightスイッチもついているので、不要なローをカットすることができます。スタックアンプ特有のもっさりとしたローをクリーントーン使用時にカットできるので、フェンダーのようなきらびやかなトーンが出せます。
〜AMP2〜
クランチ専用チャンネルです。

GAIN A
かなり抜けのある、Marshall寄りのジャキっとしたクランチサウンドです。といってもケトナーらしい上品なクランチで、暴れすぎず非常に心地がいいです。

GAIN B
ローミッドを強調したウォームなクランチサウンドです。

同じクランチでも全然キャラクターが違うので、使い分けがかなりできます。筆者はロック系の曲ではGAIN Aのキレのいいクランチをリズムパートで使い、ソロはGAIN Bの歪みを上げて図太いリードサウンドに使ってました。
〜AMP3〜
ハイゲイン専用チャンネルです。

GAIN A
かなりハイゲインですが、とてもまとまった滑らかな歪みです。太さもしっかりあるのでバッキング、リード、両方に使えます。まさにケトナー!と言わんばかりのきめ細かい轟音サウンドです。

GAIN B
最もハイゲインのチャンネルです。より増した歪みに加え、さらにドンシャリにしたサウンドキャラクターです。メタル、ラウドロック向けのいかついサウンドです。ズンズンズンっていう弾き方がとても似合います(笑)
6つのハイレベルなゲインチャンネルに加え、トータルマスターボリューム、プレゼンス、シリーズかパラレル接続かを選べるエフェクトループ、そしてレコーディング用にスピーカーシミュレーターがついているREDBOX D.I.、さらにMIDIモジュールも付けられます。特にMIDIモジュールは、これだけチャンネルが多いと重宝します。至れり尽くせりですね。


 ・個人的に気に入ってる点

とにかく使えるチャンネル数が多いのが気に入ってます。その上MIDIモジュールも付いているので、エフェクトもMIDIで連携させて、

コーラスディレイたっぷりのフェンダー系クリーントーン

ドライなマーシャル系クランチ

ブーストさせたディレイリードトーン

といった切り替えが瞬時にできるので、とにかく楽+安心して演奏に集中できます。


・個人的に気に入ってない点

気に入ってない、ということではないのですが、あくまで「ケトナーの音」がします。フェンダーっぽいクリーンやマーシャルっぽいクランチを出せますが、やはり別物です。どことなく繊細でかしこまった?サウンドですので、昔ながらのワイルドな王道ロックサウンドを求める方には向かないと思います。


 ・まとめ

この機材はこんなにたくさん機能があるんだぜー!というような機材はアンプに限らず大抵の場合、一つ一つの機能がイマイチぱっとしないものの寄せ集めであることが多いですが、このアンプはさすがケトナーのフラッグシップモデルだけあって、実践的で使える音ばかりです。
ポップスからフュージョンからラウドロックまで、これ1台あれば十分過ぎるぐらいの機能を持ち合わせています。多ジャンルで活動するギタリストにピッタリのアンプだと思います。
アメリカやイギリスの製品とは違い、どことなく知的で丁寧な印象を受けるのはドイツ製品だからでしょうか。さすがBMW、ベーゼンドルファー、バームクーヘンの国ですね。

以上、ギターアンプ:Hughes and Kettner(ヒュース&ケトナー) Triamp mkIIのレビューでした。


関連サイト

Hughes and Kettner
http://www.hughes-and-kettner.com/

代理店:Pearl
http://www.pearlgakki.com/oversea_handk/



Gentaro Futatsugi

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ライター:二木 元太郎(フタツギ ゲンタロウ)
ユニット「fromnou」のギタリストとして活動中。
コンポーザー、アレンジャーとしても活動中。

Twitter:https://twitter.com/fromnou_gentaro
fromnou official website:http://www.fromnou.com
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