最近もっともギターアンプの音に近くギタリストがどんどん使い始めているアンプシミュレーターFractal Audio axe-Fx2についてレビューしたいと思います。
・Axe-Fx2との出会い
最初にAxe-Fx2を目にしたのはYouTubeでした。 おすすめに弾き比べの動画がアップされているのを観て 『へ~いい音すんな~』くらいにしか思ってなかったんですが ネットで検索してみると中々のお値段で・・・。 そんなのはプロが使うもので僕らのようなアマチュアには 縁遠いもので高嶺の花だと思ってました。
それからしばらくして御茶ノ水の楽器店でセミナーがあり 本物を目にした瞬間のどから手が出るほど欲しくなりました。 どうしてもラックタイプのマルチエフェクターは 苦手意識があって操作が難しいんだろうなと思ってました。 足下にコンパクトエフェクターがたくさん並んでるのが 格好良かったりこだわりであったりするんですが(笑) あまり専門知識はありませんが僕なりの言葉で 簡単にではありますがこの製品の説明をしたいと思います。
・Axe-Fx2とは
2Uのサイズに納められたマルチエフェクター 俗に言うアンプシュミレーターとは一括りに出来ない ギターシステムです。 まず驚いたのは豊富なエフェクト数と音質の良さです。 本物のアンプと遜色のないレベルのサウンドです。 既に400近いパッチがあり全部試奏するにも 時間が掛かりますが嬉しい悲鳴です(笑) 中にはあの曲のあのフレーズと思わせる パッチタイトルが付いていたりします。
これまでのアンプシュミレーターと言えば 代表されるのが僕も以前持っていた LINE6のPODと比較してしまいますが DAWでライン録りをする時に デジタル感というかまあそれが良かったりもしたんですが 真空管の生音っぽさが再現されています。 どれも魅力的なパッチばかりで 普段使わないような音色も試さずにはいられません。
どんなモデリングがあるか書き出したいんですが 種類の多さとアップデートされる関係で 膨大な量になってしまいます。 従来のマルチエフェクターでは 選択出来る音色に制限があったりしましたが 4×12の間であれば自由に配列することができます。 直列/並列にルーティングするのも自在です。 1つのアンプに2つのキャビネットを置いて 好きなエフェクトを追加して並列にディレイを置いたり 今まで巨大なラックシステムでしか出来なかった事が 2Uのサイズで実現出来たりするのです。
価格だけを見たら高価ではありますが内容的には驚くべきコストパフォーマンスではないでしょうか。
・Axe-Fx2の機能
何と言ってもトーンマッチング機能でしょう。 エフェクターやアンプは各自で選択し ある程度自分で似た音を作らなければなりませんが Axe-Fx2で解析して理想のサウンドを作る事が出来るのです。 憧れのアーティストに近づけるかもしれません(笑) ギタートラックがあれば尚ベストです。
実は購入のきっかけの1つがこれで Axe-Fx2使用ギタリストの方の作ったパッチや オリジナルトーンマッチとして付いてくるという事で 思い切って決断しました。 オリジナルのアプリをPCにDLすればデータ管理がスムーズです。 僕が使ってるのは09年のMacでOS10.5だったんですが 対応が10.7からでこの為にアップグレードしました(笑)
基本的に英語なので少々苦労する所はありますが PCの大きな画面で設定出来たりするので 本体で作るより僕はこっちの方が便利です。 シーン機能も魅力的です。
ディレイやリバーブなどを含んだパッチに切り替える時に どうしても音量差や残響の途切れなどが起きてしまいすが 1つのプリセット内にON/OFFや異なるセッティングが出来ます。 例としてAメロでリバーブを使用してソロでリバーブを切り ディレイとフランジャーを加えるなど各エフェクトを シーンとして保存しておく事でプリセットを切り替える事なく 複数の設定を試す事が出来ます。 音作りの際にA/B試聴に利用する事が出来るので活用の幅が広がります。
・アナログとデジタル(余談)
僕がギターを始めた15年ほど前はこんなシステムが出来るとは 思ってもみませんでした。 最初に手にしたエフェクターはZOOMの505でした。 歪ませたり揺らしたり1つ1つのエフェクトに 感動と驚きとまあこれは・・・ってのもありました。
Axe-Fx2ユーザーで僕の大好きなギタリストでもある LUNA SEAのSUGIZOさんのエフェクトの使い方は 凄いと思います。 リングモジュレーターとかディレイを勉強したのは SUGIZOさんのおかげです(笑) ギターをシンセのように扱う様や褒め言葉ですけど変態過ぎます。
昔はメタル人間で歪ませてなんぼのセッティングでした。 ドンシャリでゲインもフル10に近い状態でした。 でもこのAxe-Fx2はガンガンに歪ませても 潰れずに音の輪郭がはっきり出るので どんなジャンルにも対応出来ると思います。 もちろん7~8弦を使用する方にもバッチリです。
・最後に
アンプ直やコンパクトエフェクターにもいい所はたくさんありますし こういう最新技術を駆使した機材も今後も 主流になる時代が来るのではないでしょうか。
今回はアンプシミュレーターFractal Audio axe-Fx2についてのレビューでした。
関連サイト
fractalaudio
⇒http://www.fractalaudio.com/p-axe-fx-ii-preamp-fx-processor.php
日本代理店サイト
⇒http://www.okada-web.com/amplifer/fractal/axe_fx2/
DTM Review
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