PCDJとCDJの比較してみよう~6つのポイント~

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DJをやる時にPCDJを使っている人とCDJでDJをしている人の2パターンが最近では主流だと思いますが、今回はPCDJとCDJのそれぞれの良さや違いをポイントごとに比較していきます。 



 

PCDJとCDJの比較してみよう~6つのポイント~

 

1.音の出力の違い


まず、そもそもの音楽を流す際、DJミキサーにCDJに音楽の入ったCDを読ませるのか、PCからコントローラーを通して読ませるかが大きな違いである。

どちらがいいかというのはなく、むしろDJ個人個人において状況は変わってくる為、おすすめというのはないが、長くキャリアを積んでいくいくうちに、どちらもできるという人やCDJからPCDJ、もしくはその逆にする人もいる。

私の見解として、PCDJは曲をPCに入っているだけ現場でプレイすることができる。会場の盛り上がりやお客さんの入り、バーカウンターからドリンクを持ってきてダンスフロアに入ってきた、などケースバイケースに曲をチョイスできるのがメリットである。

デメリットとしては、現場備え付けのミキサーでのエフェクトやスクラッチプレイなどができないことである。

コントローラーがミキサーの代わりとなる為コストを投じれば、それなりのDJミックスはできるが、初心者側から考えると妥当ではないので、PCDJから入る人はその辺りを頭に入れておいた方がよいだろう。

次はCDJでのDJプレイと現場レベルでの話に掘り下げて考察していく。

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 2.CDJと現場との機材の親和性


次にCDJを使用する場合であるが、まず用意するのは音楽を取り込んだCDか最近のCDJだとUSBを入れることができるものがあるので、曲を取り込んだUSBとヘッドホンだけである。

PCDJと比べ格段に荷物が減り、コンパクトになった為女性DJも気軽にDJプレイができるようになった。このことは、昔のレコートを用いたターンテーブルのDJは敷居が高く見られていたが、広く一般的にDJが親しまれるようになった。
CDは、曲を一曲もしくは2〜3曲しか入れずに何枚も使いこなすのが一般的である。なぜかというと、いわゆるアルバム的に曲を10数曲入れてしまうと、曲名が表示されないので、何曲目に何を入れたかがわからなくなってしまう。

もちろん最新の機材には曲名表示があるものもあるが、現場レベルでの普及率からみると、まだそんなに多くはないので、CDをテンポ、ジャンルごとに分け、手書きで曲名やプレイリストを書いているDJも多い。プレイリストをプリントして貼るなど、アナログなやり方で管理しているDJも多いのが現状である。

 

3.PCDJとCDJの決定的な違い


この点に関しては、一番の違いとしてCueポイントが打てる数と、曲の波形についてである。CDJはCueの位置を変えるにも、先送りボタンを押しながら進めるないといけないが、PCはカーソル合わせるだけの作業である。

CDJも現場によってはまだ曲の波形が出ないもしくは見づらいといった場合もあるので、PCDJはその分見やすく、音のテンポ数のBPMに関しても細かい調整ができるのはPCDJである。
好みに寄るとは思うが、それぞれのプレイスタイルでCDJかPCDJどちらがやりやすいかのかは決まってくると思う。初心者は波形を見た方が絶対に曲のつなぎはしやすいし、曲の流れも把握しやすい為、初心者に関してはPCDJから入る人も多い。

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4.曲のジャンルによる向き、不向きについて


CDJは基本的にはハウス、テクノなど4つ打ち系のサウンドをDJプレイとしている人が多く使用しており、多くのハコ、現場ではCDJが主流なためこの流れでCDJから始めると現場と同じ機材で練習できるので現場慣れしやすい。

それとは対照的にPCDJはヒップホップやビルボードサウンドなどメジャーなTOP40を主軸にプレイする人は、PCDJが多い感がする。

また、六本木、渋谷など場所によってハコの雰囲気、出演するDJ陣の顔ぶれ、曜日によって変わるので、一概には言えないが六本木がPCDJを利用しているDJがいる確率が高いと感じる。

もちろん、多くは現場備え付けのミキサーをコントローラーにとして使えるスクラッチライヴという音楽ソフト(高価なもの)を利用している。

5.テクニックの観点からみる違い


CDJはミキサーとリンクして使えるので、曲のエフェクトやロール、クラッシュなどボタンやつまみを変えるだけで、曲に変化を付けることができる。後は持ち前のセンスと曲をどれだけ知っているかにより、ただ流すだけの曲に変化をつけることができる。

要は機材自体が昔に比べて格段に進化しており、誰でも同じようにエフェクトなどかけれるので、どの曲のどの部分でどれくらいかけるか、など後はそこの土俵で勝負するしかないのが現状である。DJのイメージで根強いスキルとしてスクラッチ、こするというテクニックは、主にヒップホップ系を流すDJが多く行う傾向がある。多くはスクラッチライブを入れたPCで行う。

流行のEDM、エレクトロ系の音楽は曲を聴かせる、つまりスクラッチなどのスキルは求められていない感があるが、ヒッポホップはかける年代にもよるが、スクラッチを入れることによるDJスキル、腕の見せ所を披露するのも大事なため、多く取り入れる傾向がある。

 

6.機材の未来から考える今後のCDJ、PCDJ


昨今、ミュージック野外フェスやクラブイベント、また各季節ごとのイベント、企業レセプションなど、DJの現場として多くのイベントごとが増加傾向にあり、今後も成長していくと考えられる。

それに伴い、より快適に、よりいい音でDJにプレイしてもらおうと機材メーカーは現行バージョンのさらなる性能アップのため、日々研究を続けている。

今はCDJ、PCDJと分かれているが、今後の流れでは、PCDJをコントローラーなしにDJミキサーに繋げることができるようになったりしてくると思う。

PIONEER社のCDJ-900NXSは、その部類に入る機材であり、CDJ-900NXSとPCをUSBで繋げるだけで、PCに入っている楽曲を、CDJが読み取りもちろんコントローラーを通していないので、DJミキサーから、エフェクトなど曲に変化を付けるのが可能である。

しかしながら、現場では本体価格が以上に高いところから、メインフロアのみに置いてある場合が多く、基本歴が長い、プロDJが使う場面がほとんどだ。

ただ非常に機材が進化しているのは事実であり、そうなると、DJとしては選曲や先述したテクニックの見せ所でどれだけ見せれるかが勝負であり、ますますDJを望む声も増えていくことであろうに、音楽業界が少しでも成長することを切望する。

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今回はPCDJとCDJの比較してみよう~6つのポイント~をお届けしました。




DAICO

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プロフィール
DJ/Dancer/Designer/Writer
として活動をし、主にファッション業界、音楽業界、時事、IT界隈の記事を得意としている。
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