Vestax CDX-05& VMC-02Xluレビュー

Vestax

みなさんはDJに対してどんなイメージを持つでしょうか?ターンテーブルとレコードが無いとDJは出来ないのではないか?と思っている人も中にはいるでしょう。しかし、手持ちのCDとヘッドホンさえあればDJをすることが可能です!!そこで、今回はVestax社が開発した「CDX-05」と「VMC-02Xlu」の紹介を致します。

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・機材紹介


① CDX-05

cdx-05

「CDX-05」は、Vestax社が開発・販売していたCDJになります。「CDJって何?」という方もいると思うので、ここでCDJの説明をします。元々DJは、ターンテーブルとアナログレコードでプレイするのが一般的でした。しかしディジタル技術の発達が進み、CDの存在が身近になってきたことから、CDでプレイすることも一般的になりました。CDJはCDでDJプレイを可能にしたツールです。

「CDX-05」は何と言っても値段が手頃だったうえに機能も非常に充実しています。mp3ファイルの再生が可能で、サンプリングとループ再生も出来るといった、ディジタルの機能はもちろん素晴らしいです。それに加えてこの「CDX-05」は、スクラッチやブレーキ機能が搭載されていて、アナログならではの音の演出にも対応しています。

 

② VMC-02Xlu

vmc-002

「VMC-02Xlu」の印象を一言で表すと「シンプル」という言葉がベストでしょう。とにかく分かりやすく、初心者にもプロフェッショナルな人にも対応できる万能なミキサーだと私は思います。

また、クロスフェーダーカーブ機能があるので、先の「CDX-05」と組み合わせてキレキレのスクラッチプレイも実現出来ます。シンプルですが必要最低限の機能は揃っているので、4つ打ちのダンスミュージックのDJにも対応できます。様々なプレイスタイルに対応可能なうえ、シンプルな操作性を持っているので、値段以上の価値はある製品だと思います。

 

・これらの機材を使い始めた経緯


私と「CDX-05」と「VMC-02Xlu」の出会いは、大学入学後に参加した、サークルです。私が参加したサークルは、空間演出サークルという名目で活動していました。主な活動は、音楽やグラフィック、映像などの制作に加えて、クラブイベントの主催もしていました。大学2年生になり、そのときにちょうど行われた新入生歓迎イベントにDJとして出演することになりました。

数ある商品の中で、「CDX-05」と「VMC-02Xlu」を選んだのは、そのイベントで流したジャンルが、ヒップホップだったからです。ヒップホップのDJといえば、スクラッチや、カットインなどといったテクニックを駆使して会場を盛り上げます。

そして私も、これらの表現技法を本番で行いたいと考えていました。練習用として、スクラッチが出来て、かつ値段もそこまで高くない製品を視野に入れて購入したのが、今回紹介しているCDJとミキサーになります。

値段はCDJとミキサーに加えて、ヘッドホン、各種ケーブル、フリーのオーデイオ編集ソフト、サンプリングCDを加えて10万円前後だったと記憶しています。学生の感覚からすると、高額な買い物をしましたが、付属製品を含め、現在でも時折使用する場面があるので、とてもお得でした。

 

・使ってみて良かった部分


価格は非常に手頃でしたが、搭載されている機能については、とても多様だったので非常に満足しています。とくにヒップホップのDJをメインとして活動していたので、スクラッチがしやすい設計だったことが嬉しかったです。

高い額を払えばより良い製品に出会えていたかもしれませんが、当時学生だったので(笑)。これらを購入した2011年頃は、学生の懐にも優しいDJセットの多くは、スクラッチには未対応な製品が多く、手に入れるのに相当苦労をしたことを覚えています。

そのスクラッチの音も非常に繊細で練習するのに申し分ありませんでした。また、アナログレコードの停止する際の音の減速、ピッチの下降を再現出来る、ブレーキ機能も気に入っています。スクラッチやブレーキ機能を使うことでディジタル製品でありながら、アナログ風の音を実現できる部分が、私が「CDX-05」と「VMC-02Xlu」のセットをオススメする理由です。

 

・使ってみて苦労した部分


「CDX-05」と「VMC-02Xlu」のセットは私にとっては非常に使いやすいものでした。しかし、これらに慣れてしまったことで、苦労した点もありました。実際にクラブイベントで用いられる機材(CDJ)は、Vestax社の製品よりも、競合他社であるPioneer社の製品であることがほとんどでした。メーカーが違う製品だったことで、凝った音をプレイの中でしたいと思ったときに、普段の練習どおりにいかないということがありました。

とくに頭を悩ませたのは、使用出来る機能や効果に違いがあったことです。なので、これからVestaxの製品を購入したいと考えている方は、現場との違いに気を付けることを心がけた方がいいかもしれません・・・。

 

・まとめ


ここまで、「CDX-05」と「VMC-02Xlu」について、実際に使用してみて思ったことについて述べてきました。これからDJを始めてみたいという人は、実際に機材を買うことからスタートすると思います。そこで今回取り上げた、「CDX-05」と「VMC-02Xlu」を是非体験してほしいです。機能も揃っていますし、十二分に楽しめると思います。ま

た、すでにDJを始めている人にとっても、このCDJとミキサーは有効なツールとして機能すると思うので、是非導入してみてはいかかでしょうか?
ありがとうございました。

 

<備考:Vestax倒産について>


すでに知っているという人も多いと思いますが、Vestax社は2014年8月31日をもって営業が停止し、同年12月5日に破産手続きが開始されています。製品の動向については現在、何も正式なアナウンスが無い状態です。なので新品を購入したい人は、各楽器店、レコードショップに急いだ方がいいかもしれません。

参考資料・出典画像

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