ハイゲインアンプメーカーのトップクラスをいくMesa Boogie。
その中でも根強い人気を誇るレクチファイヤーですが
そのレクチファイヤーのミニサイズモデル、ミニレクチのレビューをお届けします。
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目次
- 仕様
- 使用感(ヘッド、キャビネットとも)
- 総合評価と諸注意
【仕様】
MINI Rectifier 25 Head(キャビネットは別売り)2チャンネル仕様で、付属のフットスイッチで切替が可能です。
各チャンネルで音質を変えることが出来てチャンネル1はCLEANとPUSHED、チャンネル2はVINTAGEとMODERNで切り替えることが出来ます。
また、それぞれのチャンネルで10Wと25Wで切り替えることが出来るので細かい調整が可能です。
・見た目と価格帯について
フロントパネルは各チャンネルのツマミがあり左からGAIN/TREBLE/MID/BASS/PRESENCE/MASTERの順に並んでいます。
ジャックはINPUTとFT SWの2箇所バックパネルはSPKRS(スピーカー)とエフェクターのセンドリターンとシンプルな作りになっています。
販売価格 ヘッド¥120,000〜 キャビネット¥70,000〜と大体どこの店舗でも¥220,000くらいで販売されています。
このサイズでオールチューブ仕様でレクチファイヤーのサウンドが手に入ると思うと決して高い買い物ではないかと思います。
見た目もレクチファイヤーのフロントパネルを継承しており本当にレクチファイヤーをそのままぎゅっと小さくしたような仕上がりになっています。
なお、購入時の際はヘッド、キャビネットともにオリジナルのギグケースとカバーがついているので持ち運びも便利です。
【使用感(ヘッド、キャビネットとも)】
・Mesa Boogieミニレクチを購入したきっかけについて
やはり、都内在住の私としてはチューブアンプでの練習を行うとなると音量が大きくなりすぎて、アンプ本来の良さが発揮出来ずに宝の持ち腐れになることは避けたかったのです。
ましてや、ハイゲインアンプとなると、ある程度のワット数とボリュームを掛け合わせることできれいに歪むというのがセオリーです。
ミニレクチはその限られた狭い範囲で見事にワット数を抑えながらもレクチファイヤーの良さを継承しています。
ただし、10Wと25Wでは音色も音圧もかなり印象が変わってきます。単純にワット数が上がることで音量が上がるというものではなく音質がより強固で詰まった音に変わります。
しかし、MASTERを少し上げるだけでかなりの音量となりますので、マンションなどの集合住宅では十分に注意を払う必要があります。
壁の薄いアパートではさすがに苦情が来るかもしれません。
・音質について
肝心の音質ですが、MODERNチャンネルは真空管特有の温かみとMesa Boogie社が誇る歪みがきれいにマッチしたサウンドになっています。
レギュラーチューニングで、GAINをフルにあげると心地よく歪みます。
これが、太い弦を張って、1〜3音くらいダウン(ドロップ)チューニングをするだけで歪みの荒さが増大します。この変化は正直驚きました。
また、VINTAGEチャンネルもマイルドな歪みが心地よく鳴ります。クリーンサウンドも温かみのあるサウンドでROLANDのJCとは正反対のクリーンサウンドです。
私の場合、このミニレクチではMODERNの歪みとVINTAGEサウンドを出したいのでクリーンチャンネルをPUSHEDでGAINを上げていくと程よい感じのVINTAGEサウンドを出すことが出来ます。
スピーカーキャビネットも1発式の小さなボディをしていますがその見た目に似合わず、歪みからクリーンサウンドまでしっかりと出力してくれます。
他のメーカーとの組み合わせなども当然可能ですがやはり、このミニレクチにはミニスピーカーキャビネットが一番相性がいいです。
サウンドは一級品なので、そのままキャビネットにマイクを立てて録音しても十分に使える音が出せます。
音量自体は25Wでかなりしっかり使えるのでライブハウス程度の規模であればPAさんの腕次第で問題なく使用することは出来るでしょう。
・大きさの印象やレイアウト
ヘッドの大きさは横32cm 高さ15cm 奥行き15cmとコンパクトなのでスチールキャビネットの上の段に乗せて下にキャビネットを置くというレイアウトもおすすめです。
私は歪みとクリーンでアンプを使い分けているため、写真のようにレイアウトしスチールキャビネットの柱に、マイクスタンドを設置しておけば上下のアンプでマイクの向きを変えて音を撮りやすくなります。
写真):レイアウト例
【総合評価と諸注意】
音に妥協はしたくない、オールチューブアンプのような大きな音が出せない。それでもオールチューブアンプサウンドを出したい方には大変おすすめできます。
バンド練習、ライブでも十分通用するポテンシャルを持っているのでまず、Mesa Boogieのアンプサウンドを手に入れたい方にはうってつけではないでしょうか。
また、現在Mesa Boogie社のアンプへの保証期間が最大5年間となっており、頼もしい限りです。
■使用時の注意■
真空管アンプ使用時は、特に十分な電力がアンプに行き渡っていることが重要です。
電源タップにアンプやエフェクターの電力供給と一気にやりすぎると、アンプに十分電力が供給されなくなり使用中に急に歪みが弱くなり、それが何度も繰り返されたりすることがおきます。
真空管のへたりや、内部のパーツの異常を疑う前に電力供給も頭の片隅に置いておいて頂ければ幸いです。
以上[ギターアンプ Mesa Boogieミニレクチのレビュー]をお送りしました。
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