Komplete 10 Ultimateのレビュー~KONTAKT編~

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初めまして! 俺++(Includeore)のDee!と申します。このたび、このNative Instrument Komplete 10 Ultimateの記事を皮切りに、DTM Reviewサイト様にて機材レビューをさせていただくこととなりました。今後ともよろしくお願い致します。

Komplete 10 / Komplete 10 Ultimateとは、Native Instrument(以下NI)社の全製品が詰め込まれた、その名の通りコンプリートなパッケージです。Komplete 10にはシンセサイザー・サンプラー・エフェクター・サンプラー拡張音源の一部、更にUltimateにはNI社のサンプラー拡張ライブラリが全て収録されています。スポンサーリンク

Komplete 10
http://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/bundles/komplete-10
Komplete 10 Ultimate
http://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/bundles/komplete-10-ultimate/

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2015年6月から一ヶ月間、Komplete 10 / Komplete 10 Ultimateへのクロスグレード版やアップグレード版を半額で購入できる、アツいキャンペーンが開催されていましたが、ここでどちらかをゲットされた方も多かったと思われます。私もこのタイミングで無事にKomplete 10 Ultimateへのアップデート版をゲットできました! キャンペーン終了から、そろそろ2ヶ月間経過したところですが、皆様も使い倒しておられますか? 私も沢山の収録製品に面食らいながらも、ようやくその全貌を把握しつつある…といったところです。

余談ですが、Kompleteは現在発売されているバージョンで10回の変貌を遂げて来ました。最初のバージョンは、それこそDTM鍵盤かゲーム機でも入っていそうな、とても巨大なパッケージに詰め込まれていました。この中には後述のKontaktやReaktorなどをはじめとした、NI製品の個別パッケージがそのまま入っています。新しいKompleteと比較するとその巨大さに圧倒されますが、捨てるのも忍びないため、部屋のオブジェとして飾っていますw

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というわけで、今回はその「究極のNI全部入り」である、Komplete 10 Ultimate(以下K10U)について、数回に分けてレビューしていきます。まず第1回目となる今回は、Kompleteの中でも特に主力となるであろうKontaktについて、その特徴をご紹介したいと思います!

■超弩級の数を誇るライブラリーを使い倒せ! 業界スタンダードのサンプラー、Kontakt
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Komplete、というよりもNIの顔と言えばこのシンセ、Kontakt。古くはAKAIやE-MU等のハードウェアサンプラーや、ソフトサンプラーのパイオニアであるGiga Samplerなどの数々の強豪を相手に、後発でありながらも業界ナンバーワンのライブラリ数を誇るソフトサンプラーとしてスタンダードの座につきました。KompleteやKontaktを購入される方々も、付属ライブラリや膨大な数の優れた拡張ライブラリ(これらは別の回で個別紹介したいと思います)を目当てとしている方が多いかと思われます。

付属ライブラリは生楽器主体で40GB近くと中々にボリューミーで、あらゆるジャンルをカバーできます。中でも特にバンドのキーボード部分や、ポップスのバックオケの打ち込みには大変重宝することでしょう。ボーカル、ギター、ベース、ドラム以外は全部打ち込み、といった場合などでも、Kontakt付属ライブラリだけでも割となんとかなっちゃいます。実際のところ私の音源制作の場合でも、デモで軽く入れたつもりが思いの外しっくりハマっているため、本番にもそのまま採用なんてことが、しばしば発生しています。

と、ここまで持ち上げておいてなんですが、付属ライブラリはパっと聴きの音のクオリティはなかなかなのですが、基本奏法のバリエーションが少なかったり、特殊奏法には弱いといった側面もあります。

付属ライブラリにはオーケストラ音源で有名なVienna Symphonic Library(以下VSL)の機能限定版が含まれていて、これもパっと聴きの印象は素晴らしいのですが、やはり機能限定版である故に、基本奏法や特殊奏法が少なく、本格的なオーケストレーションや、ポップスのストリングスソロパートなど、随所に生演奏らしい音の変化や揺らぎが必要となる場合に、奏法の少なさから打ち込みっぽさが出やすくなってしまい、これのみで押し通すのはなかなかしんどいです。(そのためにフルバージョンのVSLが存在するわけですが)

より生々しいサウンドを求める場合は、やはり奏法がたくさん含まれていて、より自然な演奏が可能となる拡張ライブラリが必須となるでしょう。同様の意味合いで、付属ライブラリのギター、ベース、ドラムなどのサウンドもこの辺りが弱いため、楽器が弾ける方はそこだけ生演奏、もしくは生々しい拡張ライブラリで補強してやることでバランスが取れ、実にイイ感じになります!

Kontaktにはすべての機能が使えるフルバージョンと、ライブラリ再生用に機能制限されたKontakt Playerがあります。フルバージョンでは既存ライブラリに自分で手を加えたり、マルチ(複数のパッチを1セットにしたもの)を組んだりできます。よく使う音色は楽曲ジャンルごとやライブ演奏向けにマルチにしておくと、即座に呼び出して演奏できるので大変便利です。

Kontaktはサンプラーであるため、WAVやAIFFなどの波形を読み込んでシンセサイズし、自分だけのライブラリを作り出すことも可能です。KSPと呼ばれる専用のスクリプトを記述することで、高度なプログラミングが可能で、KSPを駆使することで、例えば鍵盤演奏とちょっとコントローラ操作で、奏法の切り替えなども含めて、リアルな楽器のふるまいを再現することもできます。また、AKAIやE-MU、Giga Sampler等のライブラリをコンバートして読み込むことで旧資産の活用も出来ます。古い製品にも魅力的な物は多いため、それらを無駄にしなくて済むのは大変ありがたいです。

私も音源制作ではかなりの割合でKontaktの力を借りていますが、付属ライブラリを使うだけでなく、パッチの自作もしています。例えば、お気に入りのハード音源のサウンドをKontaktに録音して取り込んでパッチとして組んでやると、PCだけで手軽に演奏できて大変便利です。手間はかかりますが、こういった使い方も愛着が沸いて楽しいですよ!
JD-800 Piano for Kontaktまでの道のり – Togetterまとめ
http://togetter.com/li/833217

以上、第1回目のレポートでした。第2回目はBatteryとMassiveについてレビューしたいと思います。お楽しみに!

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Dee!

Dee!

俺++(Includeore)やAVSSで作編曲、PCVJ/PCDJ。
クラブ系、歌物、ボカロ、同人なんでも。本業はWeb系。
元Rock oN Company/MI所属。

Web : http://includeore.com
Twitter : https://twitter.com/Includeore
Dee!

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