7弦ギター ESP(VP SL-7)のレビュー

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国内大手楽器メーカーのESP。ESPでは多種多様なギターが販売されておりその中でも人気の高いモデルVPシリーズですが今回はその7弦モデルVP-SL7のレビューをお送り致します。

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目次

  • 仕様
  • ギターサウンドの印象
  • まとめ

 

【仕様】


モデル:ESP VP-SL7
発売されていた時期は、最近までESPで通常ラインナップで販売されていたものの前のモデルです。

およそ、2000年頃からその少し後のものでしょう。

マホガニーボディ、メイプルネックで22F使用のスーパーロングスケールです。

ピックアップはSeymour Duncan SH-1(フロント)とSeymour Duncan SH-4(リア)のツーハム仕様、1ボリューム、1トーントグルセレクターとシンプルな使用になっています。

他人より譲り受けたことがこのギターを手にしたきっかけで、初めて7弦ギターというものを手にしました。

購入したきっかけは、入手当時にわかにヘビーロック系の業界では7弦ギター、5弦ベースがブームとなりつつあり1本は持っていたほうがよいかと考えた結果、購入することになりました。

また、当時はVPシリーズの6弦ギターも所持していた為あえてメーカーはESPのみに絞っていました。

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【ギター本体とサウンドの印象】


・手に取ってみた最初の印象

まず、手にした時の最初の印象は思っていたほど重くないと思いました。マホガニー素材自体は軽く、温かみのある音質が特徴の材質でマホガニーのみ使用しているボディもあります。

厚さもそこまで分厚くないので、重量はギブソンのレスポールより軽いです。

しかし、ネックをグリップすると、やはりそこは7弦。がっちり幅が広く取られています。12弦ギターの幅にわりと近く、しかし厚さはそこまでないので親指がネック裏に回ることはあまりありません。

 

・7弦ギターならではの戸惑い

そして、一番戸惑ったのはやはり7弦あるため4〜7弦間でプレイするときの感覚を掴むのが非常に難しいところでしょう。

レギュラーチューニングの際、7弦はローBとなりパワーコードプレイ程度であれば、ある程度の感覚でプレイできますがドロップチューニングなどをすると、あたふたしてしまう瞬間があります。

また、コードストロークも通常のギターの感覚で望むとタッチする弦の感覚が狂うので、

最初の時点ではある程度の時間しっかりと弾き込んでまずは慣れることが重要でしょう。

 

・サウンドの印象について

音の印象について、ピックアップがSeymour DuncanのピックアップでSH-1とSH-4という、割と王道の組み合わせのため、1弦から6弦まで歪ませても、クリーンサウンドでも、ある程度期待通りの音が出せます。

入手後、すぐにERNIEBALLの7-STRING POWER SLINKYに交換したのですが7弦は若干ブーミー感があります。

1〜6弦までは、弦を交換したての、ザクッとした音がするのですが7弦は少し粘り気がある印象です。

これは7弦ギター独特のものでもあるので、慣れが必要でしょう。ドロップダウンチューニングをして歪ませすぎると音がつぶれてしまい何を弾いているのかも分からなくなります。

サウンドメイキングは若干厄介な作業となるのでイコライザーなどで調整しながら好みの音を探すほうがよいかもしれません。

もとよりもう少し7弦が太めに作られていれば、テンション感も音質もタイトになるのではないかなという思いもあります。

ちなみに音がつぶれないギリギリのダウンチューニングはERNIEBALLの7-STRING POWER SLINKYを使用した際7弦1音下げのドロップチューニングくらいがギリギリかもしれません。

フロント側のSH-1ピックアップは甘く暖かいサウンドでクリーントーンでも煌びやかな音を出すことが出来ます。7弦仕様のピックアップのせいか、音量が大きく感じられ

ピックアップの高さをかなり低くセッティングしても、なかなかの音量とパワー感があります。

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※ピックアップはフロントリアともに
Seymour Duncanのロゴあり

【まとめ】


昨今7弦ギターも昔に比べるとずいぶん入手しやすい世の中になったと感じます。

また、7弦ギターでプレイするミュージシャンも多くなってきました。その反面、プレイヤーはある程度の技術と知識も必要でどのようなピックアップと弦を使用するかで音のキャラクターはガラッと変わってきます。

また、スケールもしっかり長めのロングスケールではないと7弦はあっという間にだらけた音になってしまうでしょう。

本末転倒な話ですが7弦の開放弦の音から1弦のハイポジションまでの音を使用しないのであれば6弦ギターに太いゲージの弦を張って代替することも可能でしょう。

実際、後者の方が6弦のままでプレイする際に意識することも7弦よりは少ないかと思います。

それでも、どうしても7弦を弾いてみたいと感じているのであれば是非手にとって弾いてみて欲しいギターです。

ギターという概念を1枚めくって変えてくれる、そんな素晴らしいギターです。ただし、あまり長時間弦を張ったまま放置しないよう注意してください。6弦より7弦の方がネックにかかるテンションは当然強いものとなります。

そういった意識を持つことも7弦ギターでは必要になってきます。

以上7弦ギター ESP(VP SL-7)のレビューのレビューをお届けしました。

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