ヘッドホンULTRASONE (ウルトラゾーン) HFI-450とHFI-580の比較レビュー

ULTRASONE1HFI580 ヘッドホンULTRASONE (ウルトラゾーン) FI-450とHFI-580noの比較レビューをお送りします。



ヘッドフォンメーカーULTRASONEとは?


ULTRASONE(ウルトラゾーン)は、1991年に設立されたドイツのメーカーです。独自の技術である『S-Logic』により、まるでスピーカーで聴いている様なサウンドを実現しています。また、モデルによって、人体に到達する電磁波の影響を最大98%抑えるULE(ULTRA LOW EMISSION)などの技術を採用しており、健康に対しての気づかいも忘れない、新進気鋭のヘッドフォンメーカーです。

●HFI450、HFI580の特徴は?


私が所有している、HFI450とHFI580の特徴について書きたいと思います。

ULTRASONE2並べて

HFI450

HFIシリーズのエントリーモデルで、ULTRASONEの製品の中では比較的フラットな特性をもっています。『S-Logic』により自然な音を実現しています。HFI580と共通の特徴ですが、折り畳めるので携帯するのに便利です。また、DJ用のヘッドフォンの様に、スピーカー部分を外側に反転する事ができます。

ULTRASONE6DJ用に便利

HFI580

ドラマーやベーシストのスタジオ・モニタリングに最適な設計がされており、大きな入力であっても余裕をもって再生する事ができます。また、外部からの音を遮音する能力が高いので、周りが大きな音を出していても、自分の音がしっかりモニタリングできます。更に、『S-LOGIC』が進化した『S-Logic plus』を採用しており、音の分離や定位、距離感をより明確に再生できます。

購入したきっかけは?


ご存知の方も多いとは思いますが、一般的にギターや歌などをレコーディングする際は、ヘッドフォンで音をモニタリングします。そんなモニタリング用のヘッドフォンとして当時私が使っていたのは、SONYMDR-CD900STという日本の音楽業界標準のモニターヘッドフォンでした。しかしこれが、凄く近くで音が鳴っている様に感じ、音を虫眼鏡で見ている様な気分になり、長時間使用していると疲労感が強く、個人的にあまり好きになれないヘッドフォンでした。そこで、もっと楽しみながらモニタリングできる物はないものか?と考え、沢山の機種を比較、試聴する為に秋葉原のダイナミックオーディオ5555や、eイヤホンに出かけました。
どちらの店舗も数十台のヘッドフォンが展示されており、持参したCDを聞いてみたり、iPodに接続してみたりしながら一つ一つ比較してみると、思っていた以上にそれぞれ個性がありました。


一部の機種を紹介するのであれば、重厚な低音域でテクノが聞きたくなるaudio-technicaM50や、ドラムの再現能力が高いROLANDRH-300や、魅力的なミッドレンジのFOSTEXT50RP、超個性的でローファイなbeyerDT100など、素敵なヘッドフォンが沢山ありました。ただ、同じモニター用と言われる物であっても、これほどまでに違うのかと驚きました。


そんな中で、高音域の細かいニュアンスが聴こえつつ、低音域も楽しく鳴っていて、かつ音の分離感が良かったのがULTRASONEのヘッドフォンでした。HFI450HFI580のどちらにするかで迷ったのですが、結局両方とも購入しました。

音質は?『S-Logic』は?

『HFI450』は、ドンシャリで特に高音域が強く出ます。この高音域が解像度を高く感じさせる要因になっています。『S-Logic』についてSONY/MDR-CD900STとHFI450とを比較してみると、前者が頭の中に定位するのに対して、後者は鼻の先10cmに定位している様に感じます。わずかな差ですが、実際聴いてみると音を分離するのがかなり楽です。 『HFI580』は、HFI450に重低音と超高音を足した音色で、タイトな印象を持ちます。『S-Logic』を進化させた『S-Logic plus』は、左右の音がより明確に分離して聴こえて、Panが100%右に振られている音が、右後ろから聴こえてきます。

 

内部構造

下の写真を見て頂くと分かる様に、音の出てくる場所に工夫がされている様です。恐らくこれが『S-Logic』の機構一部の様です。HFI580は金属製ですが、ドイツの潜水艦にも使用されている『μメタル』という、電磁波を遮る特殊な金属でできています。

ULTRASONE3HFI580ダイアフラム ULTRASONE4HFI450ダイアフラム




音質は?『S-Logic』は?

HFI450』は、ドンシャリで特に高音域が強く出ます。この高音域が解像度を高く感じさせる要因になっています。『S-Logic』についてSONYMDR-CD900STHFI450とを比較してみると、前者が頭の中に定位するのに対して、後者は鼻の先10cmくらいに定位している様に感じます。わずかな差ですが、実際聴いてみると音を分離するのがかなり楽です。
HFI580』は、HFI450に重低音と超高音を足した音色で、タイトな印象を持ちました。『S-Logic』を進化させた『S-Logic plus』は、左右の音がより明確に分離して聴こえて、Panが100%右に振っている音が、右後ろから聴こえてきます。

 

イヤーパッドについて


どちらのイヤーパッドも人工革製で、2~3年位経過すると劣化してぼろぼろになってしまいます。これは人工革の材質の問題で、使っても使わなくても、空気中の水分と反応する『加水分解』を起こしてしまう様です。

イヤーパッドは自分でも簡単に取り替えられますので、インターネットで注文しようと思いましたが、ULTRASONEの交換用イヤーパッドは異様に高く、安くても3000円以上します。他メーカーのイヤーパッドでも代用できるので、私はROLANDRH300用イヤーパッドを使っています。

ULTRASONE5イヤーパッド

 

まとめ


ヘッドフォンについてあまり経験がなかった頃の私にとって、ハイハットや息づかいが鮮明に聴こえる事が大事だと思っていました。しかしそれは、本来主役であるはずの、ボーカルや、トランペット等が1歩後ろに下がる事を意味しています。


ULTRASONE
のヘッドフォンはとても派手な音がします。酔っぱらってる時に大音量で聞くと、ドンシャリで最高に気持ちいいです。しかし、決してナチュラルな音ではないと思います。そんな一長一短のあるULTRASONEのヘッドフォンですが、私は好きです。ぜひ一度『S-Logic』を体験してみてください。

今回はヘッドホンULTRASONE (ウルトラソン) FI-450とHFI-580noの比較レビューをお伝えしました。

 

HFI450

音質

★★★☆☆

装着感

★★★☆☆

遮音性

★★★☆☆

デザイン

★★★☆☆

携帯性

★★★★☆

コストパフォーマンス

★★★★☆

オススメ度

★★★★☆

HFI580

音質

★★★☆☆

装着感

★★★☆☆

遮音性

★★☆☆☆

デザイン

★★☆☆☆

携帯性

★★★★☆

コストパフォーマンス

★★★☆☆

オススメ度

★★★☆☆

 


メーカーHP

http://www.ultrasone-headphones.com

HFI 450製品ページ
http://www.ultrasone-headphones.com/en/products/hfi/hfi-450

HFI580製品ページ
http://www.ultrasone-headphones.com/en/products/hfi/hfi-580




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