こんにちは。A3RTと申します。
DTMを始めて、近年流行のEDMをやってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
実際にどれくらい使いこなせているかは別にして、今となっては私がエレクトロミュージック系統を作る上で欠かせないSylenth1とNexus2を紹介しながら比較していきたいと思います。それ以外のジャンルでも使うことは多いです。
一般的にこのSylenth1とNexus2は人気の高いシンセ達ですので、いろんなところで目にするかと思います。特にエレクトロミュージックのお話にはよくでてきます。
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購入の経緯
私の購入の経緯はEDMの流行に乗っかりたかったところから始まります。
インターネットで調べればSylenth1、Nexus2はよく出てくるワードでした。極めつけはAvicii氏も利用されていたから!
ミーハーですね(笑)。
他にもプロのクリエイターの方もたくさん使われているとのことです。
購入後の話ですが、初心者でもわかりやすいインターフェースはこの2つの共通点としてあげることができるのも人気の要因ではないかと思っています。並べてみると似ているかも?
Sylenth1の基本的な説明
Lennardigitalのウェブサイトよりダウンロード購入できます(英語のみ)。
http://www.lennardigital.com/sylenth1/
139ユーロですので2015年頭の今でしたら約18000円ほどでしょうか。カードで購入できます。学割もありますのでお忘れなく!
一つ注意点として、動作環境が結構限られます。ウェブサイトの説明を読み、デモ版で動くかどうか確かめてからの購入をおすすめします。私はLogic9が未だにメインですので問題なく動いてくれます。
Sylenth1はソフトシンセとしてほとんどのことをこなしてくれます。機能の基本を抑えて高機能であるにもかかわらずインターフェースを含め、わかりやすいところは特徴だと思います。4基のOSCに、エフェクターもアルペジオ・ディストーション・フェーザー・コーラス・EQ・ディレイ・リバーブ・コンプとしっかり充実しています。
中央部にエフェクトがあります。
エフェクターはプラグインでもいいですが、同じ画面上で簡単に設定できるのは素早い音作りにはメリットだと思っています。
初心者の方でもある程度シンセサイザー・エフェクタの知識がついてくれば、どんどん自由自在に音作りをできる様になると思います。
ちなみにいろんなレビューなどを調べると、Sylenth1の音は前に出てくるような目立った音等で使うとグッドなようです。実際に私もその傾向はありますし、それ以外でも使うことも多々有ります。割と万能だと思います。
私はSylenth1の標準プリセットはほとんど使用しないのであまり参考にならないかもしれませんが、それなりに豊富です。バンクファイルのfxbが4セット分あります。キックやスネアもあります。しかし、システムがちょっと使いにくいと個人的には思っています。
フリーでプリセットを公開されている方も多いので、それも嬉しいですね。同様にスキンも変えたい方は自己責任で変更できます。
Sylenth1は音作り初心者の方におすすめ出来ます。その理由として、わかりやすいインターフェースに加え、Youtubeなどの音作り動画などでSylenth1を利用されている方が多いことがあります。シンセサイザーの知識がちゃんとあれば、別のシンセでも同じような音まで似せることはできますが、初心者の方には同じモノのほうがいいですよね。
Nexus2の基本的な説明
Nexus2はPCM音源ですので解釈としては超万能サンプリングマルチ音源だと私は勝手に考えています。トランス系を筆頭にエレクトロな音源が充実していますが、それ以外にも生楽器、オーケストラ音源やらピアノ、FXなどたくさんあります。
Nexus2については別記事がありますのでそちらも御覧ください。
http://dtmreview.com/refx-nexus2-2990.html
さらにエキスパンションという拡張音源が沢山あり、私もいくつか購入しました。ちなみに私はウェブサイトにあるエキスパンションのサンプルデモ音源を聴いているだけで楽しめます笑。
比較
まずは、簡単に特徴をおさらいしておきましょう。
Sylenth1はソフトシンセサイザーで、自分の実力の範囲内ではそれなりに万能な音作りができる。
Nexus2はPCM音源で、最初から沢山のかっこいい音が沢山入っているが、本質的な音色、細かい調整は変更できない。
さて、実際に私が作曲をしていく上での使い分けを参考に比較していこうと思います。私はめんどくさがりで素早い楽曲制作を沢山行うタイプだと思います。
そんな私の個人の見解も甚だしいのであくまで一意見として参考にしていただければ、と思います。
今回はエレクトロな音源をメインに使った作曲を想定します。
私は作曲を始めるにあたり、「メロディやコードの音が明確に頭にある場合」はSylenth1に、「なんかとりあえず曲をつくろう!」という気分の時はNexus2に最初に手は伸びます。この2つの大きな違いはここですよ!
私はどんどん楽曲を作りたい人なので後者のパターンが非常に多いです。なぜなら、とりあえず「かっこいい音」が最初から沢山あるNexus2の音源を聞いているとアイデアが比較的具体的に浮かんでくるからです。音源の検索機能もあるので、沢山ある音源から一瞬でリード、ベース、ピアノ、ストリングスなどの一覧を出すことが出来ます。さくさくとトラックを組み立てていけます。
音源の中にはフレーズ(メロディ等)が入っているものもあります。私はフレーズを作曲中にしょっちゅう変えるのであまり使いませんが、作曲第一歩には助けになるかもしれません。
さて、序盤で私の個人的な評価を大きくしたNexus2!
しかしここからSylenth1の出番が多くなっていきます。
実際に曲作りを進めていくとトラック数が増えて、曲のイメージ像がどんどん具体的になります。すると自分で音作りのできるSylenth1での音作りもスピード良くできます。他にも最終的に曲のバランス等から「この音もうちょっとこうしたい!」といったことがあります。そんなときにNexus2だとできない調整は多々ありますが、Sylenth1なら沢山のパラメータで調整ができます。
まぁ、実際のところをいえば、最初から「このトラックはのちのちいじるからSylenth1だな」と、想定して使い分けています。
たまに、途中でNexus2の上モノなどに不満が出て、どうにも理想にならないときは思い切ってSylenth1で1から作ることも(笑)。
その他の比較を簡単に付け加えます。
- CPUへの負荷は共に大きくはないので気になりません。
- Nexus2はマルチ音源ですので生っぽい音からピアノ、ドラム、FX、クワイアなど、Sylenth1を含むソフトシンセでは全然かなわないものもありますし、それは全てNexus2に頼ることになります。実際他のシンセやサンプリング音源等には真似できない音源がたくさんあります。
まとめ
そんなこんなで、どちらも私の楽曲制作では最前線で頑張ってくれているわけですが、最後にまとめましょう。
楽曲制作をしていくにあたり、私のように音作りよりもたくさん曲作りたいタイプの方にとって、
スタートダッシュを上手くきめることができるけど後半にブレーキをかけてくるNexus2。
一方で前半では時間を使ってしまうが、後半で自由自在に變化させることのできるSylenth1。
そして、
アイデアが最初から湧かない時にアイデアをくれ、インスタント食品のような定番の美味しさを簡単に与えてくれるNexus2。
音作りをされる方には、万能でストレスの少ないソフトシンセのSylenth1。
バランスよく適材適所で使いたいですね。
「音作りがシンセの楽しみなんだ!」という方にはNexus2の出番はほとんどないかもしれません。
価格については、少しためらう方もいるかもしれませんが、Sylenth1、Nexus2、共にコストパフォーマンスは高いと思いますし、あなたのDTMライフを様々な方面から一生お供してくれると思います。
以上。お読みいただきありがとうございました。
メーカーサイト
Lennardigital Sylenth1 : http://www.lennardigital.com/
reFX Nexus2 : https://refx.com/
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A3RT
twitter : https://twitter.com/Art_CirqueMusic
muzie : http://www.muzie.ne.jp/artist/r057672/
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