前回の続きです
一回で終わらせるはずでしたが、割と内容が多く、2 回の連載に分けていただきました。 是非とも最後までお付き合いください。
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色んな音色でドロップさせてみる ~効果的な低音とは?~
まずは、マクロ・コントロールを使ってプリセットを使いやすくしていきたいと思います。 また、前回はサイン波でベースドロップを作ってみましたが、 今回は波形の形を変え、人間の耳により低音が聞こえるようなトリックを入れてみたいと思います。
また今回も動画を作りましたのでどうぞご覧ください。
Massive の仕組み、ちょっとだけですが理解できましたでしょうか。 動画でも述べましたがモジュレーション・コントロールの使い方がとても面白いですね。 本当はもっと紹介したかったです・・・。
モジュレーション・ソースとして ADSR エンベロープしかご紹介できませんでしたが、 このほかに[LFO]、[Performer]、[Stepper]という Massive において重要なソースがあり、これらも非 常に面白いです! 大事なことは鍵盤を押した瞬間(もしくは押さなくても)にソースによって色んな数値が次々に計算 され、その数値が、色んなツマミをガシガシ複雑に動かしてくれる、ということです。
これらをもっと知りたい、と思った方はプリセットを呼び出して研究するのがおすすめです。
プリセットを使って「この音面白い!どうやって作ってるのかな」と思ったらしめたものです。 スロットに割り当てられているソースを[Mute]するなどして、サウンドの肝を探ってみましょう。
ルーティングについて少しだけ
今回省いてしまいましたが、エフェクト(INSERT1/2, FX1/2)や FILTER1/2 は、 いじっていればすぐに効果が分かると思います。 もちろん各つまみにモジュレーション・スロットが用意されています。
しかし、このエフェクトや FILTER がどこに入るのかがパッと見分かりにくいですので、これはマニュ アルの P.47「4.6.1 ルーティング」の項を一度お読みくださいね。
マニュアル面倒くさいわ!という方のために少しだけルーティングについて解説します。
INSERT1/2 は色んな挿入場所が指定できます。
ROUTING タブを開いて[Ins1]または[Ins2]クリックすると挿入される場所が変更できます。 (上の図では[Ins1]は FILTER セクションと Amp セクションの間に挿入され、[Ins2]は[Filter1]と [Filter2]の間に挿入されています)
FX1/2 は Master の手前で固定ですね。
また所々に見える[X]のマークをご覧ください。 例えば下の図の緑で囲ったフェーダーがありますが、これと上図の緑で囲った[X]が対応していま す。

このフェーダーを上に振り切ると[X]から二つに分かれたルートの上側だけに信号が通り、 真ん中にすると両方に同じだけ信号が振り分けられ、下に振り切ると・・・もうお分かりですね? この場合は上側の FILTER1 のルートに OSC1 からの信号を全てを送っている状態です。
では、紫で囲った[X]は・・・。
FILTER2 の手前にあり、ここに二つのルートから信号が入っています。 これは下図の紫で囲ったフェーダーに対応しています。
マニュアルを読むとこのフェーダーは「FILTER の 1 と 2 をシリアルで繋ぐかパラレルで繋ぐかの調 整をする」らしい、ということが分かります。
といっても正直よく分かりません。
「シリアル?パラレル?順番は?フェーダーが中間にある時はどうなるの?」となります。
ROUTING タブをじっくり見てみましょう。
実はこの上図の赤矢印方向の信号と、青矢印方向の信号の割合を調整しているだけなんですね。 フェーダーを上側に振り切ると赤色の信号のみ、青色の信号は完全にシャットアウトされ、
Filter1 を通った赤色の信号のみが FILTER2 に流れ込むことになります。 [X]印は水路に設置されたバルブのようなものと考えてよいと思います。
[X]印とフェーダーの関係お分かり頂けましたでしょうか。
他の[X]印とフェーダーの関係も実際に手を動かして動きを掴んでみてください。
そして面白いのが、このフェーダーにもモジュレーション・スロットが用意されているんですね。
もうどんな音になるのか想像がつきません。。。
創作意欲をかきたてます!!
まとめ
ベースやリードを作るのに最適といわれるこの Massive ですが、物凄くオーソドックスなアナログシ ンセ系の音も作りやすいので、自分のなかで非常に使用頻度が高いです。
アイデア次第で唯一無二なサウンドもどんどん作れる気がします。
ユーザーが多くサウンドプリセットも色んなサイトで配布されています。
リード、ベースサウンドで困るということは皆無だと思いますよ!
逆に色々出来過ぎて困るぐらいです・・・。
いかがでしたでしょうか。
Massive の特徴、掴んで頂けましたでしょうか。
もっと知りたい!と思ってくださる方が一人でもいらっしゃれば幸いです。
最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
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Mio
ポストハードコア系のバンドを始動予定です。
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