コンデンサーマイク:MXL-V67Gのレビュー

宅録・DAW全盛期の今、マイクでの録音がより身近になりました。そして高性能なマイクが安価で手に 入るようになったことから、現在は個人でマイクを所有する時代となっています。特に歌ってみたなど ボーカルを収録する際は、音楽スタジオに置いてあるSHURE58のようなダイナミックマイクではなく、 コンデンサーマイクの方が綺麗に録れます。
今回は初めてコンデンサーマイクを買うのにオススメなMXLのMXL-V67Gを紹介します。

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・購入理由


私の通っている音楽スタジオではセルフレコーディング用にRODE, Audio-Technica, AKGなどのコンデ ンサーマイクがレンタル機材として貸し出しされています。たまにしか使わない程度であれば、わざわざ個人で買う必要ないと思っていたのですが、マイクの種類や位置によって音が全然違うことが分か り、コンデンサーマイクの特性を習得するため購入を検討していたところ、このマイクに出会いました。価格がリーズナブルながらユーザーの評価が高く、スタジオで置いているところも見当たらないので購入しました。

 

・機材の説明


■作動方式:プレッシャーグラデュエントタイプコンデンサー ■ダイアフラム:直径25mm 厚さ6μ
■周波数特性:30Hz~20kHz
■指向性:単一指向性
■入力感度:15mv/Pa
■出力インピーダンス:200ohm
■S/N比:80DB以上
■自己ノイズ換算レベル:20DB (IEC 268-4準拠)
■最大入力許容音圧:130dB
■電源:ファンタムDC 48V +/- 5V
■サイズ:47mm x 184mm / 重量:470g
■外見:グリーン&ゴールド ■付属品:マイクアダプター(5/8インチネジ)、変換ネジ(3/8-5/8)、ソフトケース
※参考価格:¥9,980(税抜)

 

・機材のいいところ


1.フラットな音質でオールマイティに使える。
低域から高域までフラットに集音出来るのがコンデンサーマイクの特性ですが、MXL-V67は癖がなく、 比較的綺麗に録れます。周波数特性を見るとフラットでありつつも、5~10kHzが少し盛り上がっています。アコギや女性ボーカル向きと言われるのも、この周波数特性から推測されます。もちろん男性ボー カルもしっかり録りますし、コントラバスを収録した際はアコースティック感のある低音をしっかり捉えることができました。ソースを選ばす収録できるところが最大の特徴と言えるでしょう。

2.シンプルな使用感
指向性の切替やローカット、パッドのスイッチがついておらず、シンプルに使えるところがいいポイントです。これらのスイッチが付いていればより細やかな調整が可能ですが、コンデンサーマイク自体の扱いに慣れていない初心者はゲインとマイクの配置だけに集中した方が得策だと考えております。それにDAW、MTR側等のインプットでも同様の調整は可能なので、これらのスイッチについては「あればなお良い」という認識でいいでしょう。

 

・懸念点


1.大音量の楽器収録には不向き

コンデンサーマイク全般に言えますが、ベースアンプの音やエレキギターのディストーションなど、大音量で迫力を重視した音を収録する場合はやはりダイナミックマイクの方が向いています。コンデンサーマイクは広い帯域を満遍なく収録出来ますが、音圧の高い音については迫力をうまく捉えることが難しいように。ベースアンプの場合は鮮明さはあるものの、アンプから出る密集した低音を感じにくいような印象でした。一方ダイナミックマイクは耐久性が高く、そのマイクの得意な帯域にうまくハマれば楽器の特性を生かした音を収録出来ます。

2.マイクアダプターと変換ネジ
マイクアダプターについている変換ネジ(3/8-5/8)が外れやすいので注意が必要です。マイクアダプターを外す際、マイクスタンドに変換アダプターを付けたまスタジオに忘れてしまった、なんてことが起こりかねないので接着剤で変換ネジをマイクアダプターにくっつけるなど対策が必要です。

•その他
元々はボーカル、アコギの収録用に購入した本マイクですが、使い方さえ気をつければエレキギターのクリーン・クランチやコントラバス、ドラムでもいい感じに録れます。

特に心地よく感じたのは、エレキギターのアンプ録りです。リバーブとの相性の良さを感じさせる淡い歪のリードサウンド、クリーンをダイナミックマイクと比較して録っていたのですが、MXL-V67で録ったトラックの方が他の楽器との距離感が丁度よく、音源では奥から鳴った感じが出せ、綺麗なトーンを録ることが出来ました。コーラス(ハモリ)についても直接的な声を好まない場合に、離し気味にマイキングすれば、声の芯を確保したまま狙った音色が収録出来ました。

総じてこのMXL-V67は楽器の美味しいポイントをおさえつつ、音の距離感を的確に捉えられるマイクだと感じました。

 

・注意点


コンデンサーマイクの注意点としては、ファンタム電源が必要です。マイクケーブルを繋いだとしてもファンタム電源がなければ、コンデンサーマイクは機能しません。またファンタム電源を供給する際は、マイクシールドを繋いだ状態で、ファンタム電源のON/OFFの操作をしましょう。ファンタム電源が入ったままマイクシールドを抜き差しするとマイクを痛め故障の原因になるので、くれぐれも注意しましょう。

 

・まとめ


グリーンのボディとゴールドのグリルという派手なルックスですが、1万円前後のコンデンサーマイク としては相当ポテンシャルは高いと思います。

また見た目の派手さが気になる方はマイクの他にショックマウントホルダー(5/8インチネジ)、ポップフィルター、クリーニングクロス、ケースが一式セットになったV67G-HE(参考価格:¥13,800(税抜)) をオススメします。

こちらのモデルはボディー・グリル共にシルバーで高級感のあるルックスです。豊富なオプションが揃っているので、更にお買い得な宅録アイテムと言えるでしょう。
MXLのマイクは低価格で高品質、ルックスもオシャレで高級感があるので、楽器ブランドとしてもオススメです。このポテンシャルの高さを是非味わってみて下さい。

 

・メーカーサイトのリンク


http://www.mxlmics.com/microphones/studio/V67g/

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宮脇拓也

宮脇拓也

webエンジニア兼ライター、DTM REVIEW編集部。
現在作曲に没頭中。
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