Epiphone Casino ’64 Reissueのレビュー

Epiphone Casino ’64 Reissueをご紹介致します。

スポンサーリンク

都内暮らしに限らず、一軒家でも家族の人の迷惑を考えるとアコーステックギターは弾きづらいものですし、エレキギターだと出音が小さすぎて、気分が上がらなくなるもんですよね?そんな時に手に取りたくなる「Epiphone Casino ’64 Reissue」を紹介したいと思います。

様々なカジノ


一言にカジノと言ってもビンテージから現行品まで、微妙な違いから大きい違いまで様々なカジノがあって、ネット上でもいろいろ情報が飛び交っています。Epiphoneには、年代によって作られている国も工場も違う歴史がありますし、ビートルズなどたくさんの著名な方が使っていて人気もあり、限定復刻版など突発的に出てくるので、一言で片付けられないギターとなっています。そんなところはマニア心もくすぐるのでしょうが、、。

今回ここで紹介するのは90年代半ばに日本で発売されたwith企画の日本製です。以前のビンテージをwithの要望でグレードアップされたものです。
型番はE-230TD。ブリッジはギブソンのレスポールなどに見られるチューン・O・マチック。ペグはクルーソン・タイプ。テールピースは通称ブランコのトラピーズテールピース。ピックガードの「E」のマークはフラットシールなっています。ヘッド角は17度。さらに細かいところでセレクタースイッチが黒いリングに囲まれています。

 

ピックアップ


細かいところはさておき、気になるのはやはりピックアップのGibsonUSAのP−90じゃないでしょうか。
同じP−90とはいえ、エピフォン製もあるみたいです。カジノには両端に耳の形したドックイヤーというカバーのピックアップが、2つ付いています。種類としてはシングルコイルなのですが、形大きめで巻数の多いコイル構造のせいか、ハイパワーなシングルコイルといった感じす。この特性は太く丸い音が出て、シングルコイルならではの歯切れの良さも兼ね備えています。個人的には中音域でアタックが丸い甘い音という印象でした。ジャズギタリストのグラントグリーンみたいな単音フレーズにぴったりですね。コントロールノブは2ボリューム、2トーン、3ウェイスイッチで、ピックアップセレクターは、片方がボリューム0だとセンターポジションでミュートされた状態になります。つまりスイッチングトレモロ奏法できますね。カジノの他にGibsonのレスポールジュニアやスペシャルなどにもこのP−90は搭載されています。

 

ボディの構造


もうひとつカジノの特徴的なのは、見た目ES−335に似ているのでセミアコースティックに見えますけど、内部のセンターブロックのない構造で、フルアコースティックの構造と同じになっているのです。それもカジノはGibsonのES−330をベースに作られているところからきています。ボディの鳴りホロウ感(空洞)が出て、セミアコよりふくよかなサウンドを生む出しているなと思います。箱はセミアコほどの薄さなので生音もアコーステッックほどじゃないにしても、良く鳴ると思います。アンプで出せなくても、生音でも良く聞こえるので、自分の部屋でも気分下がらず弾けるのは良いですよね。逆にアンプで鳴らすとフィードバック、ハウリングが起こりやすいです。まぁそこを逆手にとってフィードバック奏法とかできちゃうんで、演奏の幅が広がって良いですね。

ネックジョイントが16フレットになっているため、高いポジションで演奏は困難です。他のカ  ジノも17フレットジョイントだったりで、カジノにそこを求めるものではない気がします。そのためかローポジションは弾きやすいです。ネックも細いのもあって、愛用してるミュージシャンがボーカリストであるのが多いのも納得です。ちなみに現行品の「Epiphone Casino Coupe」という通常のカジノを一回り小さくしたモデルがあります。そのモデルはネックジョイントが20フレットにあって高ポジションでの演奏可能になっています。ボディが小さいので女性でもオススメです。

F型のサウンドホールからシリアルナンバーが貼られてるのがわかります。そこから、どの時代F型のサウンドホールからシリアルナンバーが貼られてるのがわかります。そこから、どの時代の、どこ製のカジノかわかる。ブルーラベルやベージュラベルによって年代別できます。現行品の中国製はポリエステル塗装だが、このギターも含めビンテージなどの復刻版は大体がラッカー塗装になってるようです。

ここで紹介してるのは90年半の「Epiphone Casino ’64 Reissue」であって、他の年代のものになるとネックが太い70~80年代のマツモク工業製だったり、ピックアップがエピフォン製だったりで、メイプルネックだったり、明らかに音に影響ある仕様の違いがあるので、参考にならないところもあると思います。

最初はセミアコに憧れES-335など探していたのですが高価すぎて手が出ない。エピフォンは手頃だったのは知っていたのですが、日本で作っていた頃は良いが、中国製、韓国製はやめておいたほうが良いなどと言われて敬遠していました。

96~97年頃だったと思いますが、たまたま入った楽器店で、限定復刻版に出会えたのです。価格も10万前後だったかと思います。今考えるとかなり安いですね。こういった有名な楽器はファンの力もあってか、こういった限定的な形ですけど、生産されるチャンスがあって、とてもありがたいことだと思っています。おかげでその当時の音に出会えるわけですから。

スタジオでアンプを通して鳴らしてみると、今まで使っていたソリッドギターにはない箱の「鳴り」が体で感じとれます。フルアコ、セミアコ独特の鳴り、つまりギターはボディによって全然変わるんだということが実感できました。カジノに出せない音というのがあるのだとしたら、薄型フルアコでP−90のピックアップの組み合わせじゃないかと思うのですが、皆さんもぜひ機会あれば手に取って弾いてみてださい。

スポンサーリンク


宮脇拓也

宮脇拓也

webエンジニア兼ライター、DTM REVIEW編集部。
現在作曲に没頭中。
宮脇拓也

Speak Your Mind

*